カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

アメリカの醜聞 101

2018年04月14日 14時14分12秒 | 海外

米英仏が合同でシリアの化学兵器関連施設を空爆したようです。 

今回のシリア空爆についてマティス米国防長官は

  • シリア政府にむけた攻撃
  • 化学兵器に関連した施設への攻撃
  • すでに攻撃は完了している
  • 化学兵器を再度使うのを抑制するための攻撃
  • アサド政権が化学兵器を使用したとみられる信用できる情報がある

としており、明確に証拠を示してはおりませんが、米英仏によるシリア空爆が、シリアを支援するロシア軍への攻撃でないことを匂わせております。

ロシアは、シリアへの攻撃が核兵器をもっている米露の戦争につながると警告しておりましたが、単独で米英仏軍に対抗できるものではありません。

私の見方ですが、しばらく膠着状態が続くのではないかと見られ、同時にこれは「だましの北朝鮮」への警告とも受け取れます。

ロシアが多く関係しておりますが

  • イギリスでの亡命ロシア人を薬物で殺害しようとしたロシア政府は「関与していない」と否定しましたし
  • シリアでの化学兵器使用をロシア政府も「使っていない」と否定しております
  • マレーシアで北朝鮮が暗殺した金正男事件でも、ロシア関与説があり、もしそうだとすると、ロシアは薬物に3件も関連していることになります
  • スポーツの世界でも、薬物使用隠ぺいなど十分に経験済みですから、もう逃れられません

とにかく否定するだけですから、それを覆そうとする側は

  • 多くの証拠を得ること
  • イラクに大量破壊兵器があるというでっちあげを今回も使用して「化学兵器を使った」としている、とロシア・シリア軍が「否定」しているので、化学兵器を使用した痕跡を十分に見越した上で攻撃に踏み切ったと思われます

アメリカ有志軍が民衆に紛れ込むISに手を焼いていたのですが

シリア・ロシア軍の攻撃に何らかの工夫があればいいのですが、民衆に紛れ込んだISをそのまま攻撃して、ISを壊滅させたのはいいとしても、

  • 化学兵器を使ったらしいこと
  • そしてそれが子どもたちに被害を及ぼしたこと

などが米英仏を攻撃に踏み切らせた要因だろうと思われます。 

こうしてみてくると

  • シリア政府が米英仏の攻撃は「国際法違反だ」とするのが正しいのか
  • 化学兵器を使いながら使っていないと否定するのが「国際法違反」なのか

私にはまだ判断ができません。両方とも国際法違反なのかも知れませんね。

民衆に紛れ込んでいるISを攻撃する手法として、「なぜISをほぼ壊滅させ得たのかをシリア軍・ロシア軍は説明すべき」だと私は思います。本当に化学兵器を使わずにISを壊滅させ得たのかどうか。

よってNHK米ワシントン支局西河篤俊の「アメリカにシリア攻撃の説明責任が求められることになりそうです」(2018/04/14 12:05ごろ)は、一方的に過ぎると思いました。

さてさて、皆様はどう思われますか。


テロリスト

2018年04月14日 11時25分25秒 | 社会

とにかく、自分に逆らう人間のことをテロリストと叫べばいいのですから、つくづく便利な言葉だと思います

▲ロシアの為政者にとっては

自分たちの無慈悲な弾圧に反抗するものは「テロリスト

中国共産党の為政者にとっては

自分たちの支配に反発するものは「テロリスト」 

なんですね(笑)。 


ユダヤ人とパレスチナ人はともに自らの特性を誇り、相手方は常に帝国主義かテロリストと見る。:P.55 ジミー・カーター「アブラハムの血」 講談社  


カーターは、的確に見ているようです。

  • ユダヤ人は、パレスチナ人のことを帝国主義者かテロリスト
  • パレスチナ人は、ユダヤ人のことを帝国主義者かテロリスト

とみているので、まずこの現実を双方に理解させることから、始めなければならないのでしょう。

これは「自分はいつも被害者で、相手はいつも加害者」という信仰を捨てることができるかどうかであり、たいへん難しい問題です。

韓国人の対ベトナム関係も同じで、常に自分以外に責任を転嫁する「奇妙な愛国心」に打ち勝てるかどうか。

もしも韓国人がこの誘惑に勝てるようだったら、こんなにひどくはなっていないはずで、もう手遅れかも・・・・・・(笑)。 


--7年前の同時多発テロで感じたことは。 

◆当時、米国人は「本土への攻撃だ」といきり立った。しかし、我々先住民は欧州から来たキリスト教徒に攻撃され、大勢が殺害された。この大陸は何度も攻撃されてきたのだ。「初めて」と主張する思考に改めて白人中心の視点をみた。 

◆事件当日、私たちは大統領に手紙で「テロリストと同じやり方で仕返しすべきではない」と忠告した。テロは米国の政策に対する攻撃だったのに、犯人捜しばかりで、攻撃の理由を問う議論は無かった。「誰」よりも「なぜ」を考える必要があった。 

◆ブッシュ政権の「対テロ戦争」は誰をテロリストとするか定義していない。我々はかつて自らを守るため、欧州からの侵入者と戦った。だが、侵入者の中には我々の行為を「テロ」と呼ぶ者もいた。国民は「テロ」と聞けば恐怖心を抱く。政府は政策遂行のため恐怖心を利用している。

:オレン・ライオンズ氏(米先住民指導者、78歳) 毎日新聞 2008年9月13日 東京朝刊 


ここには、アメリカ先住民たちの見方がありました。

つまり「アメリカが初めて外部から攻撃された」とするのは、「欧州からやってきたキリスト教徒たちがアメリカ先住民を攻撃した」と考えていないことの証拠でした。

アメリカ先住民たちが考える順序としては

    1. キリスト教徒がアメリカ先住民を攻撃した(米の建国)
    2. イスラム教徒がキリスト教徒を攻撃した(同時多発テロ)

でなければならず、決して「初めて」ではなく、「2回目」だったのです。 


アメリカが反カストロ派テロリストをかくまおうとしていると知るや、キューバ政府諜報員は、テロリスト組織への潜入をはかった。そして1998年には、連邦捜査局(FBI)の高官をハバナに招き、組織のフロリダ支部が計画するテロ活動に関する何千ページもの調査書類と何百時間分にわたるビデオテープを提供した。 

FBIは、その恩を、情報提供者たち(現在キューバ・ファイブとして知られるグループもその中にいた)を逮捕するという仇で返した。: P.93-96 ノーム・チョムスキー「お節介なアメリカ」大塚まい訳 ちくま新書 2007/09/10 第一刷発行 


これからも明らかなように

  • キューバ為政者にとっては、反カストロ派が「テロリスト
  • 米国の為政者にとっては、キューバ為政者が「テロリスト」 

こうした行き違いがあるため、相互に不信感が残るのです。  


(ウラジミール・イシコフ)プーチンは、ロシアの破壊をもくろんでいる勢力について、語りました。かれは2度にわたるチェチェン紛争に、欧米諸国が介入し、裏でテロリストを支援していたと確信しているのです。:「プーチンの反骨精神」1前編 世界のドキュメンタリー NHKBS1 2018/03/18 


ロシアの野党政治家が、こう述べています。

チェチェン紛争は、1990年代~2010年の長きに渡って続いたロシア内戦でしたが、しょせん中国と同じで、「広大な多民族の領地を武力で支配することの非」を示しております。

自分の領土野心を棚に置いて、「テロリストである外国勢力が裏でチェチェンを支援していた」とみるのがプーチンであり、そのプーチンがテロリストなのかも知れません。


これは「内部結束をはかる」ために「外部に敵をつくる」という古典的な手法にもつながります。

  • 報道規制でもって外部に敵をつくる中国やロシアの手口
  • 社会的抹殺で内部結束をはかり、異端者を排除する韓国
  • 同時多発テロ後のアメリカでは、内部結束をはかるために外部イスラム教を敵視するようになりつつあり、それが国内イスラム教徒への警戒につながった 

先ほど2018/04/14 10:08 頃NHKBSの字幕臨時ニュースで

「トランプがシリアへの軍事攻撃を発表した」という字幕が出ました。

  • シリアのアサド大統領がテロリストなのか
  • それを支援するロシアのプーチンがテロリストなのか
  • はたまたトランプがテロリストなのか

こちらでもそのニュースが見られます。 


さてさて、皆様はどう思われますか。


中国に関する醜聞 345

2018年04月14日 10時04分31秒 | アジア

ここでは「中国の醜聞」を集め、必要に応じて出典やリンクも用意しましたが、そんなに頻繁にリンクを確認できませんので、もしも「既にリンク切れ」となっていたらご容赦ください。 


ベトナム、南シナ海の油田開発中止=中国の圧力で:時事ドットコム (2018/03/24-15:52)  

ベトナムの当局が、中国の圧力だとしており、掘削許可を与えていた外国企業に作業の停止を求めたとしております。これも中国・ロシアを相手にした瀬戸際外交上の駆け引きの1つなんでしょうか。


南シナ海の領有権争いにロシアが乱入:2018年4月6日

歴史的にベトナム人は、国境を接する中国を嫌い、ソ連やロシアを利用してきました。まさに韓族をほうふつとさせる瀬戸際外交ですが、中国とロシアの対立をうまく利用しているこちらのほうが正当なのかも知れません。

近接するラオス・カンボジア・タイ・マレーシアなどとの関係については、勉強不足で私は理解しておりません。

フィリピンがドゥテルテ大統領になってから、それまで警戒していたのに一転して中国べったりになっていることを考えると、よりその意が強くなります。

つまり、中国・ロシアの間にベトナムが介在し、その上で北朝鮮が中国・ロシアを利用しているという構図で、韓国には北朝鮮や中国に寄り添うものの一応アメリカの支配下にあるようで明確な方針は見られず、相変わらず危険な瀬戸際外交を続けております。 


さてさて、皆様はどう思われますか。


シリア問題

2018年04月14日 08時29分03秒 | 海外

 


シリアに警告「48時間以内に重大な決断」:毎日新聞 2018年4月9日 


シリアへの軍事攻撃先送り 米、ロシアの出方見極めか:朝日新聞 2018年4月13日 


報道をみていると

シリアのアサド大統領や、それを支援するロシアは

    • 化学兵器の使用を全面的に否定
    • 使用をでっち上げる国は、ロシアを貶めようとしている

アメリカなどの国々は

    • 化学兵器を使用した証拠がある
    • 使用を否定するシリアやロシアは、隠ぺいしている

としております。

▲しかし私には

これだけで、どちらが正しいかを判定することは、できません。

事実は1つしかないとも言えますが、発表が断定的にすぎるので、必ずしもそうとは言い切れない場合があるからです。

しかもシリア内戦は、極めて複雑多岐にわたっており、何が「反政府」なのかも、明日になればどうなるかも、分らないのです。

とくに民衆に紛れ込んだISさえ民衆の犠牲の上に淘汰されつつあるらしい現状で、その中で化学兵器が使われたかどうかが争われている段階ですが、それを偽る声明も見られ、安易にISがどこかへ移動せざるを得なくなった、とも言い切れないようです。 


ここでは「証拠」が重要になりますが

  • 独裁国は、どんな証拠を提示されようともただ「否定」するだけで、提示された証拠を否定しながら次回からそんな「ヘマをしない」よう「証拠隠滅」に利用します
  • 独裁国の「調査せずに即座に否定」するという奇妙な「度量の大きさ」に注目したいもの

否定されるだけなので、安易に「証拠」を出せなくなっています。 


そこで私は、次のようなことを考えております。

  • 何でも不都合なことを否定する国・・・・・・ロシアなどの弾圧国
  • まれにでっちあげが暴露される国・・・・・・アメリカなどの国

これらは、どちらも信用できないでしょうが

もしも「どちらをより信用するか」と聞かれたら・・・・・・

「後者を信用する」

としか答えられません。

もちろん独裁国家を信用する人もいるでしょう。しかし独裁国家は

周囲の人がどう考えているか

論理的な破綻がないかどうか

など、どうでもいいようで

不都合なら「一方的に否定する」のが政治と思っているようで、私は独裁国(ロシア・中国・北朝鮮・シリア)などを信用することはできません。

私は

どちらかと言えば、判断材料が多く、間違いを間違いと認めることもある後者(普通の国家、例えば日本やアメリカやEU諸国)を信用するしかない、とするのです。

それ以外の国(韓国やフィリピンやベトナムなどなど)は

中間にあり、まれにいい方向を向く場合もあるでしょうが、多くの場合、独裁国から影響されやすく、全体的には「何とも言えない」状況です。

現在の世界を見渡せば

私は、アメリカのトランプを信用できる人間だと思わないのに賛成しますが、ロシアのプーチンや中国の習近平はそれよりも遥かに信用できないのでした。

それぞれの弾圧国では様々な事情があるのでしょうが、それらを隠滅するために、次の新しいウソをつく負の連鎖に陥り、必然的に報道を規制せざるを得ません。 


よって総合的な信用度は

プーチン習近平  トランプ

あのトランプ」より相当悪そうに思える国が、いくつもあるのです。

トランプ政権は、これがあるため「何とか維持できている」のでしょう。 


さてさて、皆様はどう思われますか。