前のアキノ政権(2010/06/30-2016/06/30)に代わって
2016/06/30から新しくフィリピンの大統領に就任したドゥテルテ。任期は6年(再選禁止)ですからあと4年ですね。
反中のアキノが国際仲裁裁判所へ「中国の埋立て強行」を提訴し、中国不在のまま勝訴したのですが、その裁判結果を棚に上げたドゥテルテ新大統領は親中路線を歩んでおります。
ドゥテルテ(Duterte 1945年3月28日- )
前のダバオ市長で、現在のフィリピン大統領ですが、こちらでは大学時代の恩師がフィリピン共産党の創設者で大統領選挙時に支援されているとのこと。また母方の祖母が中国人で、中国語は「聞いて分かる」程度らしい。
大統領選挙時の過激な発言で「フィリピンのトランプ」と称されましたが、大統領に当選してから「少しはおさまった」という声もあります。
麻薬めぐる家宅捜索中に銃撃、市長ら15人死亡:afp 2017/7/31
麻薬を取り締まるのはいいのですが、堂々と超法規的殺人を自認するのには、賛同できません。
長い間にフィリピンの一部社会では麻薬に関連した経済システムが定着しており、代替の職業を生み出すことなく、ただ麻薬に関連して政権に反発するだけで超法規的殺人を正当化するのならば、ちょうど汚職を使って汚職を撲滅しようとする習近平の中国と同じになってしまい、とても危険です。
多分、麻薬撲滅・汚職撲滅が誰も反対できないことだと信じているらしいのですが、結局ブーメランのごとく自らに回り回って降りかかるであろうことは、韓国で元大統領を復讐逮捕するのとそっくりの構図です。
- ドゥテルテの超法規的殺人
- 習近平の汚職を使った汚職撲滅
- 韓国の元大統領の復讐逮捕
自分のやることに反対するなど、絶対に許さない、とする点で似てますね。
フィリピン女性団体、「慰安婦記念碑、日本の要請すべて断れ」:2018年01月12日11時33分[韓国中央日報日本語版]
「~団体」というのがあやしいようで、この場合、韓国系の団体が反日運動を繰り広げているのでしょう。海外にいても本国の指令を守り通すのは、海外にいても右翼系や左翼系を守り通すのと同じで、これがなければ韓族とは言えません(笑)。
物事の是々非々を考えていてはだめで、あくまでも自分の利益だけを考えてえて情緒的に行動するのが正調韓国節でした。
報道では、フィリピン女性団体が「第2次大戦フィリピン慰安婦女性の記念碑を撤去してほしいという日本の要請をすべて断る」ことと「日本の公式謝罪と補償要求すべき」ことをドゥテルテ大統領に求めたとしています。
同時に報道では、「像が建てられたことが非常に残念だ」という野田総務相コメントと政府間で対応を協議するようもとめたことを伝えています。
また大統領官邸のロケ報道官が「ドゥテルテ大統領は議論されている慰安婦の銅像に対して何の措置もしないだろう」「実際にこの銅像を外交問題とは考えていない」「日本との関係がより一層強化されるだろう」とも伝えています。
これが韓国紙かと思わせる論調がみられ、普通ならば一方的に韓国の肩を持つ論調のはずですが、何かあったのか心配になるほどです(大笑)。ハンギョレ紙は無理だとしても、こういうのが続けば「信用できる韓国のメディア」になるのですが・・・・・・。
比大統領、EUは「ばかな組織」 首脳会合への招待も拒否:afpb 2018年2月7日
超法規的殺人を非難したEUが、ドゥテルテ大統領をブリュッセルで行われる予定のアジア欧州会議(ASEM)の首脳会合への招待されたけれども、これを断った、とのことです。
ドゥテルテ大統領としては、事情が分らないまま超法規的殺人を非難しておきながら招待するとはどういうことだ、とフィリピンにとって第2位の貿易相手であるEUに対して、怒りをもっているようです。
もともとは欧米の植民地として麻薬が蔓延したのであり、それを超法規的殺人で消し去ろうとすることのどこが悪いと、謝罪しない欧米諸国に対して息巻いているのがドゥテルテで、私は言うことを十分に理解できますが、上述の通り、中国の汚職を使って汚職をなくすことの二の舞にならないかとも、心配しております。
しかし大きな目で見ると、フィリピンが法治国家として成り立つためにもう50年は必要で、いまにも崩壊しそうな中国よりは狭いので「マシ」なのかも知れません(笑)。
さてさて、皆様はどう思われますか。