2017年5月に成立した韓国左翼政権は
北朝鮮が2018年冬季五輪(韓国平昌)へ参加することが決まる前から、北朝鮮による無数の「武力侵略・ちょっかい・挑発・国連決議違反」に触れないまま「北朝鮮に限りなく接近」してきました。
ついこの間まで韓国前大統領朴槿恵(パク・クネ)が「中国に限りなく接近」していたのを思い出せる人なら、きっと韓族は「限りなく接近」が好きそうだと断定することでしょう(笑)。
その後中国がTHAADミサイル配備を根拠として韓国を経済制裁し始め、それが解除されないうちに韓国国内問題で朴槿恵は大統領を弾劾・罷免され逮捕されました。左翼政権によって前々大統領李明博も逮捕されましたが、中国による韓国への経済制裁は解除されないままで、韓国がWTOへ提訴したという話も聞いたことがありません。中国以外ならば間違いなく提訴するはずの韓国が、なぜか中国には反発できないのが異様でした(笑)。
このように政争に明け暮れる韓国の政界でして
左翼政権が何をどう言おうとかまいませんが、足もとを政争で固め、うわつらで南北会談を実施するという現実から
期待とは裏腹に
南北会談が好結果を生み出すと思っている人は、まずいないでしょう。
2018/04/27の南北会談と5~6月の米朝会談が決裂すれば
私は、やがて韓国左翼政権が崩壊するのではないか、と想像しております。
もしこのまま中国による制裁が続き、南北会談と米朝会談が決裂するなら、韓国の左翼政権は崩壊して、再び保守政権が誕生することでしょう。
北朝鮮関連の予定(近未来)
- 2018/04/27 南北会談
- 2018/05-06 米朝会談
- 2018/06/00 習近平が訪朝か
- 2018/06/00 金正恩が訪ロか
いま、米朝会談の内容はもちろんのこと開催場所でもめていることでしょう。
- 金正恩は「飛行機以外の移動手段」を主張するでしょう
- アメリカ側は「中立国」での開催を求めるでしょう
列車の利用に限ればそこは中立国ではないし、中立国ならば飛行機を利用せざるを得ません。
中立国となれば除外されるのが、中・露・韓・日・台・比などで、中立国となれば、ヨーロッパのスイス・北欧諸国でしょうか。
金正恩の「暗殺を恐れての列車利用」ですが・・・・・・
金正恩は、自分より長い年月をヨイショ生活に費やしてきた長老たちの助言に従って、側近の死刑や降格などの粛正をしてきましたので、侍従・腹心のみならず多くの国民から極端に恐れられ嫌われているように思われます。
このため金王朝が極めて不安定な状況にあることなど、誰もが理解していることでしょう。よって更に周囲を信用できなくなり、移動さえ徹底的に隠蔽するため、よりカーテンが深く閉ざされ、ますます遊離していきます。
しかも金正恩は、同族である南朝鮮(韓国)の似たような独裁者である朴正煕が、側近だったKCIA金載圭によって暗殺された事件(1979/10/26)を伝え聞いており、誰も信用できなくなっています。
こういった極端に暗殺を恐れている金正恩を中立国へ飛行機で向かわせることは、極めて難しいことなんです。これが列車を利用しなければならない根拠です。
開催場所でどちらの言い分が通るのでしょうね。
これに加えて、内容を検討しなければなりません。もちろんその内容は
- 朝鮮半島の非核化・・・・・・北朝鮮の抵抗
この場合、核実験を中止するのではなく、不可逆的な透明性をもった査察が必要であり、北朝鮮は突然「主権」をもちだして抵抗するでしょう。
韓国が、THAADミサイル配備問題で、日本の沖縄と同じように、突然「環境問題」をもちだして抵抗したことを思い出させます。
ごまかしの第一歩ですが、偽装にかけては第一人者である民族の「むなしい抵抗」なんでしょうか。
- 金王朝体制の保障・・・・・・アメリカの抵抗
ある国の体制を外国が保障するなんてことは、できるはずがありませんが、これを強硬に要求する北朝鮮に対して、アメリカは明確に反対するでしょう。少なくとも、合意文書にそんなことが含まれるとは考えられません。
体制が永遠に続くのは、中国や北朝鮮という独裁国家で初めて可能なのことを知っている金正恩たちがなぜそれを要求するのか、ですが、それが時間稼ぎ・偽装の原点だからです。
アメリカとしては、当面の体制を保障するけれども、統一後の体制について関知しないことを文言に含めることができれば、その要求に応じるかも知れませんが、その場合、統一朝鮮国家内の問題となることでしょう。悪くすると統一朝鮮国家がシリアのような内戦状態に入る恐れが十分にあります。この場合「やっぱり統一は間違っていた」と述懐する人がいて、再び分裂の危機に至ることでしょう。
こういった事前交渉がまとまらなければ、首脳会談さえ開かれません。私たちは、その覚悟をしておくべきなんでしょう。
高麗から寝返って中国の手先となって李氏朝鮮(1392-1910)を興した李成桂
身の安全を保証するとだまして高麗の皇族たちを船に乗せて沈没させ、全滅を意図したとされることなど、金正恩は学習しており、中国のことを、決して油断していないでしょう。
2018/04/27 の南北会談が終わるまで
米朝会談の場所さえ決まりません。これは北朝鮮の作戦で、南北会談が決裂すれば、米朝会談などあり得ないように取りはからっているからでした。
よって会談を実施したという実績だけを作りたい文在寅政権としては
- 北朝鮮の言い分通りにするとアメリカの言い分を通せなくなり
- アメリカの言い分を通そうとすると北朝鮮がへそを曲げる
難しい選択を迫られるのは、瀬戸際外交の結果ですから、当然でしょう。
よって、あってもなくてもよかったような現状維持の南北会談になりそうで、この結果、得をするのはアメリカなんでしょうか。
さてさて、皆様はどう思われますか。