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フルーティスト大久保はるかのブログです

アレクサンダーテクニーク個人12回目

2010年04月27日 18時15分10秒 | アレクサンダーテクニーク
私「あのう、今日はピッコロ持って来ました。この楽器がまた、大変で・・・一晩で一曲ぐらいしか吹かないんですが、いつまでたっても苦手なんです。」

私「で、本番は、ウォーミングアップなしでいきなり高めの音を出さなければならないのですが、これが、、どうも心理的プレッシャーを感じてしまうんです。ピッコロは楽器が小さいせいか、吹き始める前に、、なんだか自分もちっちゃく固めないと音が出ないような気がしてしまったり、いやいや、そうではない、ゆるめて、ゆるめて、とか思って練習したりしてるんですが、、、」

私「で、とりあえず、今、本番と同じようにいきなり曲のイントロを吹いてみてもいいですか?」

先生「どうぞ、どうぞ、、きゃっピッコロってちっちゃいですね~かわいい~」

私「いや、見た目かわいいですけど、音、うるさいですよ!(笑)じゃ、吹きます」

ピッピ ピリッピ~・・・・・

私「あれ、?いつも、ウォーミングアップなしだと、出だしの中高音の鳴りが悪いのですが、今、出ましたね、、正直よくハズして、スカーっ、おっとっと、みたいになるんですが(笑)」

先生「う~ん、それでは一度楽器を下ろしてみてください」

そして、背後から軽いボディ・タッチをする。背骨を上から順番に腰まで、そして左右の腕を順番に持ち上げたり、手首から、指先まで、ひとつづつ動かし、関節の位置を確認。

そうそう、指っていうのは、自分で考えるよりもずっと長いんだった~忘れてた~長いということは、長く使える、すなわち可動範囲は、もっと多くあるということなのだ~

私「あ、先生に触っていただいたら、触っていただいたところだけでなく、からだ全体がラクになりました」

先生「それは良かったです。それではもう一度演奏してみますか」

私「・・・はい。(といいつつ、なんか、ある意味ダラけた感じの体感に変わったため、音、出るのか?という疑問も)」

ッ、ッツ~ゲボっ

私「笑!やっぱり!すみません、もう一回いきます」

テッテテレ~(さっきよりマシ)

私「あのう、さっきのダメなのと、今のイイのとの違いは何なのですか?どういう動きの違いがあるのですか?」

先生「さっきのは、からだは確かにゆるめたけれども、音を出すための唇のアンブシュアまでもがゆるめすぎたままだったので、鳴らなかった。2度目のは、からだはゆるめつつも、音が出るためのアンブシュアが適切に作られていた(口の周りの筋肉を適切に使った)ので音が鳴った、その違いです。」

私「あああ!そうか!!」

先生「それと、少し口をすぼめすぎてますね」

私「はっ!!!そうです。いやあ、あの、これは普通のフルートを演奏する時のことなのですが、空気柱と言って、唇で穴を作るのですが、太い音を出す(太い空気の柱を作る)ために、ほんの若干ですが、イー、と横にひっぱったの口から、ウー、や、アー、のような口の形を混ぜて、空気柱の縦幅を増やす、ということがあります」

私「でも考えてみたらピッコロは息を吹き込む穴自体が小さいですので、その変化もあまりやりすぎず、少しでいいのかもしれません!!」

先生「なにか見えたみたいですね。」

私「はい!見えてきました!!」

**

しかし、すごい。フルートを触ったこともない先生に、まさかアンブシュアのことを指摘されるとは・・・・・・本当にびっくりする。


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