都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
3月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「根付~江戸と現代を結ぶ造形」 三鷹市美術ギャラリー(~3/20)
・「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」 埼玉県立近代美術館(~3/26)
・「江戸に長崎がやってきた!長崎版画と異国の面影」 板橋区立美術館(~3/26)
・「VOCA展2017」 上野の森美術館(3/11~3/30)
・「FACE展2017 損保ジャパン日本興亜美術賞展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(~3/30)
・「高麗仏画 香りたつ装飾美」 根津美術館(3/4~3/31)
・「江戸と北京ー18世紀の都市と暮らし」 江戸東京博物館(~4/9)
・「お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展」 練馬区立美術館(~4/9)
・「歌川国芳 21世紀の絵画力」 府中市美術館(3/11~5/7)
・「藤森照信展ー自然を生かした建築と路上観察」 水戸芸術館(3/11~5/14)
・「絵巻マニア列伝」 サントリー美術館(3/29~5/14)
・「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」 東京国立近代美術館(3/14~5/21)
・「雪村 奇想の誕生」 東京藝術大学大学美術館(3/28~5/21)
・「草間彌生 わが永遠の魂」 国立新美術館(~5/22)
・「アスリート展」 21_21 DESIGN SIGHT(~6/4)
・「ミュシャ展」 国立新美術館(3/8~6/5)
・「大英自然史博物館展」 国立科学博物館(3/18〜6/11)
・「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」 森アーツセンターギャラリー(3/18~6/18)
ギャラリー
・「荒川医 Tryst」 タカ・イシイギャラリー東京(~3/11)
・「伊庭靖子展」 MISA SHIN GALLERY(~3/18)
・「堀部安嗣展 建築の居場所」 TOTOギャラリー・間(~3/19)
・「ミヤケマイ展 十二進法 Duodecimal」 日本橋高島屋美術画廊X(〜3/20)
・「くらし文化遺産ー変革の記憶、LIXILの宝もの」 リクシルギャラリー(3/4〜3/21)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.7 田中和人」 ギャラリーαM(~3/25)
・「ポーラ・ミュージアム・アネックス展2017」 POLA MUSEUM ANNEX(3/3〜3/26)
・「三嶋りつ惠 星々」 シュウゴアーツ(~4/1)
・「中岡真珠美展 Building Blocks」 アートフロントギャラリー(3/10〜4/2)
・「五木田智央 Holy Cow」 タカ・イシイギャラリー 東京(3/18〜4/15)
・「宮島達男 LIFE (complex system)」(3/3〜4/22)
・「田村友一郎 G」 ユカ・ツルノ・ギャラリー(3/11〜4/22)
・「パウロ・モンテイロ展」 小山登美夫ギャラリー(3/18〜4/22)
まず今月の展覧会で真っ先に挙げたいのが国立新美術館です。話題の「ミュシャ展」がいよいよ開幕します。

「ミュシャ展」@ 国立新美術館(3/8~6/5)
何と言っても最大の目玉は、ミュシャ畢竟の大作、「スラブ叙事詩」がチェコ国外で初めて公開されることです。
スラヴ叙事詩、作品設置完了! 展覧会はいよいよ3/8から。 #ミュシャ展 https://t.co/36kbWlCbAO pic.twitter.com/u0B34Bm2Rx
— ミュシャ展 (@mucha2017) 2017年2月27日
「スラブ叙事詩」は晩年のミュシャが故郷に戻り、おおよそ17年間もかけて制作した連作です。ミュシャがアメリカで聞いたスメタナの「わが祖国」にインスピレーションを得たとも言われています。主題はチェコとスラブ民族の歴史です。計20点。一枚あたり6×8メートルもあります。まさしく超大作と呼ぶに相応しいスケールです。並々ならぬ迫力があるのではないでしょうか。
ほかパリ時代のアール・ヌーヴォーの作品なども紹介。時代を踏まえながら「スラヴ叙事詩」への足跡を辿るそうです。ひょっとすると今年の西洋美術展で最も人気を集めるかもしれません。
東京藝術大学大学美術館にて「雪村 奇想の誕生」が始まります。

「雪村 奇想の誕生」@ 東京藝術大学大学美術館(3/28~5/21)
表紙を飾るのは「呂洞賓図」。重要文化財で大和文華館の所蔵です。先だっての禅展などへも出展があり、雪村を代表する一枚として知られています。
特別展「雪村―奇想の誕生―」東京・滋賀で開催 - 約130件で雪村芸術の全貌に迫る最大規模の回顧展 https://t.co/rpvz3Shgno pic.twitter.com/WI1YTyPykh
— Fashion Press (@fashionpressnet) 2016年11月22日
ただほかの作品はどうでしょうか。人物画や山水画を単発的に見ることはありますが、体系だって接する機会は殆どありませんでした。
何せ15年ぶりの回顧展です。出品は雪村で100点。さらに関連の作品も加わります。海外からの里帰り作も含まれるそうです。
京都からの巡回です。「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」が東京国立近代美術館で始まります。

「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」@東京国立近代美術館(3/14~5/21)
楽焼の約450年の系譜を辿る展覧会です。初代長次郎はもちろんのこと、当代の楽吉左衛門氏に至るまでの100点以上もの作品を展観。あわせて光悦らも網羅し、楽焼の魅力を紹介します。
【美術館】「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」は、アメリカ、ロシアと海外で大盛況だった展覧会が、充実度を増して京都・東京に凱旋する、今春、必見の展覧会です。京都展が閉幕し、東京展はいよいよ3/14開幕。ご期待下さい! #茶碗の中の宇宙 pic.twitter.com/ozUo1p50KK
— 【公式】東京国立近代美術館 広報 (@MOMAT60th) 2017年2月14日
実のところ私が茶碗に惹かれた切っ掛けも楽焼でした。遡れば東京では三井記念美術館の「赤と黒の芸術」(2006年)以来の大規模な楽茶碗の展覧会でもあります。期待したいところです。
東京駅周辺美術館の「学生無料ウィーク」が始まりました。
東京駅周辺美術館学生無料ウィーク 2017.3.1-3.15 https://t.co/5fM5FzPznP 4館の学生の入館料をあわせると2900円。それが全て無料。お得ですよね
— はろるど (@harold_1234) 2017年2月16日
3月1日から3月15日までの間、学生に限り、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリーの4館の入館料が無料となります。
せっかくの機会です。学生の皆さん、色々と見て回っては如何でしょうか。
それでは今月もよろしくお願いします。
2月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「あざみ野フォト・アニュアル 新井卓」 横浜市民ギャラリーあざみ野(~2/26)
・「第9回恵比寿映像祭 マルチプルな未来」 東京都写真美術館(2/10~2/26)
・「画と機 山本耀司・朝倉優佳」 東京オペラシティアートギャラリー(~3/12)
・「リニューアル記念 特別名品展+杉本博司『海景ーATAMI』」 MOA美術館(2/5~3/14)
・「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きのポエティクス/ストラクチャー」 NTTインターコミュニケーション・センター(~3/20)
・「根付~江戸と現代を結ぶ造形」 三鷹市美術ギャラリー(~3/20)
・「MOTサテライト 2017春 往来往来」 清澄白河エリア(2/11〜3/20)
・「マティスとルオーー手紙が明かす二人の秘密」 パナソニック汐留ミュージアム(~3/26)
・「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」 埼玉県立近代美術館(2/11~3/26)
・「江戸に長崎がやってきた!長崎版画と異国の面影」 板橋区立美術館(2/25~3/26)
・「FACE展2017 損保ジャパン日本興亜美術賞展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(2/25~3/30)
・「ティツィアーノとヴェネツィア派展」 東京都美術館(~4/2)
・「すみだ北斎美術館を支えるコレクター ピーター・モースと楢﨑宗重」 すみだ北斎美術館(2/4~4/2)
・「第20回岡本太郎現代芸術賞」 川崎市岡本太郎美術館(2/3~4/9)
・「お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展」 練馬区立美術館(2/23~4/9)
・「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力」 Bunkamura ザ・ミュージアム(2/23~4/16)
・「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」 原美術館(~5/7)
・「オルセーのナビ派展:美の預言者たちーささやきとざわめき」 三菱一号館美術館(2/4~5/21)
・「草間彌生 わが永遠の魂」 国立新美術館(2/22~5/22)
・「シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才」 国立西洋美術館(2/28~5/28)
・「アスリート展」 21_21 DESIGN SIGHT(2/17~6/4)
・「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」 森美術館(2/4~6/11)
ギャラリー
・「渡辺豪展」 URANO(〜2/25)
・「和田礼治郎/アリエル・シュレジンガー」 SCAI THE BATHHOUSE(〜2/25)
・「久保ガエタン展」 児玉画廊|天王洲(~3/4)
・「此処から彼方」 アキバタマビ21(〜3/5)
・「南条嘉毅展・カネコタカナオ展」 アートフロントギャラリー(2/10〜3/5)
・「荒川医 Tryst」 タカ・イシイギャラリー東京(2/10〜3/11)
・「伊庭靖子展」 MISA SHIN GALLERY(〜3/18)
・「堀部安嗣展 建築の居場所」 TOTOギャラリー・間(~3/19)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.7 田中和人」 ギャラリーαM(2/18~3/25)
・「三嶋りつ惠 星々」 シュウゴアーツ(2/18〜4/1)
・「Chim↑Pom展 The other side」 無人島プロダクション(2/18〜4/2)
・「ダン・フレイヴィン展」 エスパス ルイ・ヴィトン東京(2/1~9/3)
まずは私が最も期待している展覧会です。シャセリオー展が国立西洋美術館で始まります。

「シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才」@国立西洋美術館(2/28~5/28)
シャセリオーはフランスのロマン主義の画家です。当初はアングルの門下でした。37歳で早逝。それ故かフランスでも評価が遅れました。もちろん日本でも知られていません。とはいえ、チラシ表紙の肖像画からして甘美でかつ艶やかです。図版でも魅力を感じはしないでしょうか。
西洋美術館の門の外に設置されている看板が、クラーナハからシャセリオーに変わりました。いよいよ開幕まであと1ヶ月です! pic.twitter.com/vD7hfphcpd
— シャセリオー展 (@chasseriau2017) 2017年1月26日
絵画40点。それに水彩と素描の30点が加わります。さらにシャセリオーから影響を受けたモローやシャヴァンヌにも触れるそうです。国内初の回顧展です。楽しみにしたいと思います。
草間彌生《木に登った水玉2017》。展覧会は2月22日(水)からですが、実は既に一部の作品の展示が始まっています!国立新美術館の開館日であれば、ご覧いただけます(芝生、植え込みへの立ち入り、および土を踏むことは、ご遠慮ください)。 https://t.co/PBHGmbCx56 pic.twitter.com/61aSRJPng3
— 「草間彌生 わが永遠の魂」展(公式) (@kusama2017) 2017年1月23日
今年の展覧会の中でも特に人気を集めるのかもしれません。草間彌生の個展が国立美術館で開催されます。

「草間彌生 わが永遠の魂」@国立新美術館(2/22~5/22)
今もなお旺盛に制作を続けるという草間。何と出展数は270点です。うち日本初公開は130点。2009年から続く「わが永遠の魂」が大半を占めます。新美術館の広大なスペースを色彩やドットで埋め尽くすのではないでしょうか。
長期休館中の東京都現代美術館がサテライトイベントを開催します。
MOTサテライトの舞台は遠い昔、松尾芭蕉が居を構え、「おくのほそ道」の旅へと出発した場所。ここは古いものと新しいもの、人々の様々な思いや記憶の往来の舞台となった地です。アーティストたちと美術館、ここに立つすべての皆様の新たな往来へ!https://t.co/JFNG1oQXFn pic.twitter.com/kizdxF3NeD
— 東京都現代美術館 (@MOT_art_museum) 2016年11月22日
「MOTサテライト 2017春 往来往来」@清澄白河エリア(2/11〜3/20)
舞台は美術館のある清澄白河エリア一帯。工場跡地や旧駄菓子屋が会場です。そこで松江泰治や毛利悠子らの展示のほか、ワークショップやトークなどの様々なイベントが行われます。歩いて回るのも面白そうです。
約1年ぶりです。改修工事を終えた熱海のMOA美術館が2月5日にリニューアルオープンします。

「リニューアル記念 特別名品展+杉本博司『海景ーATAMI』」@MOA美術館(2/5~3/14)
新スペースの設計は杉本博司と榊田倫之による新素材研究所です。光琳の「紅白梅図屏風」をはじめとするコレクションの名品とともに、杉本の映像作品のほか、熱海を捉えた「海景」シリーズが展示されます。熱海は既に梅も見頃を迎えています。多くの方で賑わうのではないでしょうか。
それでは今月も宜しくお願い致します。
1月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「川瀬巴水展」 立川高島屋8階催会場(~1/16)
・「5Roomsー感覚を開く5つの個展」 神奈川県民ホールギャラリー(~1/21)
・「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」 東京都写真美術館(~1/29)
・「セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン」 渋谷区立松濤美術館(~1/29)
・「岩佐又兵衛と源氏絵ー 〈古典〉への挑戦」 出光美術館(1/8~2/5)
・「endless 山田正亮の絵画」 東京国立近代美術館(~2/12)
・「マリメッコ展ーデザイン、ファブリック、ライフスタイル」 Bunkamura ザ・ミュージアム(~2/12)
・「クインテット3 五つ星の作家たち」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(1/14~2/19)
・「石川直樹展」 水戸芸術館(~2/26)
・「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」 横浜美術館(~2/28)
・「画と機 山本耀司・朝倉優佳」 東京オペラシティアートギャラリー(~3/12)
・「春日大社 千年の至宝」 東京国立博物館(1/17~3/12)
・「サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス」 サントリー美術館(1/25~3/12)
・「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きのポエティクス/ストラクチャー」 NTTインターコミュニケーション・センター(1/14~3/20)
・「根付~江戸と現代を結ぶ造形」 三鷹市美術ギャラリー(1/14~3/20)
・「超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る」 静嘉堂文庫美術館(1/21~3/20)
・「マティスとルオーー手紙が明かす二人の秘密」 パナソニック汐留ミュージアム(1/14~3/26)
・「ティツィアーノとヴェネツィア派展」 東京都美術館(1/21~4/2)
・「並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性」 東京都庭園美術館(1/14~4/9)
・「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」 原美術館(1/21~5/7)
ギャラリー
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.6 文谷有佳里」 ギャラリーαM(~2/4)
・「戸谷成雄 森X」 シュウゴアーツ(~2/5)
・「小野耕石展」 アートフロントギャラリー(1/6~2/5)
・「狩野哲郎 a tree as a city」 ユカ・ツルノ・ギャラリー(1/21~2/25)
・「Malformed Objects」 山本現代(1/21~2/25)
・「曖昧な関係展」 メゾンエルメス(~2/26)
・「ヴェルサイユの光と影 カール・ラガーフェルド写真展」 シャネル・ネクサス・ホール(1/18~2/26)
・「青木美歌 あなたに続く森」 POLA MUSEUM ANNEX(1/20~2/26)
・「久保ガエタン展」 児玉画廊|天王洲(1/21~3/4)
・「仲條正義 IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(1/13~3/18)
・「堀部安嗣展 建築の居場所」 TOTOギャラリー・間(1/20~3/19)
・「吉岡徳仁 スペクトループリズムから放たれる虹の光線」 資生堂ギャラリー(1/13~3/26)
1年のはじまりの1月。まず挙げたいのは東京都庭園美術館です。「並河靖之七宝展」が開催されます。

「並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性」@東京都庭園美術館(1/14~4/9)
【予告|並河靖之七宝展】次回は来年1/14(土)より「並河靖之七宝展」を開催します。明治期の七宝家・並河靖之の初期から晩年までの七宝作品を一堂に会して紹介する初の大規模な回顧展です。乞うご期待。https://t.co/W35O0so9vg pic.twitter.com/XmS8ykkoKi
— 東京都庭園美術館 (@teienartmuseum) 2016年12月26日
初めての並河靖之の回顧展です。アール・デコの室内に七宝がどのように響くのでしょうか。会場の空間にも注目したいと思います。
静嘉堂文庫美術館で「超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る」が始まります。

「超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る」@静嘉堂文庫美術館(1/21~3/20)
静嘉堂文庫美術館です。お蔭様でこの秋開催の「漆芸名品展」は12月11日に無事終了いたしました。ご来館頂きました方々をはじめ、リツイートして下さった皆様に感謝申し上げます!また来年、1月21日からの「超・日本刀入門」展もどうぞ宜しくお願い申し上げます! #静嘉堂 #漆 #刀剣
— 静嘉堂文庫美術館 (@seikadomuseum) 2016年12月15日
国宝、重文指定の刀剣、全9件が、開館以来、初めて全て展示されます。また「入門」とあるように、刃文の鑑賞の見どころのほか、刀剣の歴史や産地などについて分かりやすく紹介するそうです。何かと人気の刀剣です。いつもは静かな静嘉堂文庫ですが、ひょっとすると多くの方で賑わうかもしれません。
いわゆる大型展では「ティツィアーノとヴェネツィア派展」に人気が集まるのではないでしょうか。

「ティツィアーノとヴェネツィア派展」@東京都美術館(1/21~4/2)
【通常前売券!】通常前売券が発売したわ。本日から2017年1月20日(金)までの販売よ。バレンタイン券(期間限定ペア券)も開幕前日まで販売中!詳細はこちら→ https://t.co/cBuhrfZG57 #ティツィアーノ
— ティツィアーノとヴェネツィア派展 (@titian2017) 2016年11月1日
昨年の国立新美術館に続くヴェネツィア派の絵画展です。そちらの記憶を手繰り寄せながら見るのも良いかもしれません。
立川の高島屋にて川瀬巴水の展覧会が行われています。

「川瀬巴水展」@立川高島屋8階催会場(1/2~1/16)
立川高島屋で「川瀬巴水展」 日本の原風景描いた木版画並ぶ https://t.co/Tr8S655696
— 立川経済新聞 (@tachikawakeizai) 2017年1月4日
これまでにも巴水展は何度も開かれてきましたが、今回は初摺りを含めた140点ほどが公開されているそうです。また販売も行われています。短い会期ではありますが、巴水好きには見ておきたい展示と言えそうです。
それでは今月もよろしくお願いします。
2016年 私が観た展覧会 ベスト10
2016年 私が観た展覧会 ベスト10
1.「恩地孝四郎展」 東京国立近代美術館

恩地孝四郎について何も知らなかったことを思い知らされました。一口に木版といえども、表現は驚くほどに多様です。まるで油画のような「氷島の著者(萩原朔太郎)」の質感も素晴らしい。時に音楽や詩作と交差しては常に新しい地平を切り開きます。そのいわば挑戦的な姿勢にも惹かれました。20年ぶりの回顧展、海外からも作品が多数やって来ました。また思索の有り様を追うような会場構成も効果的だったのではないでしょうか。ひたすら版画の魅力にとりつかれ、今年一番、時間を忘れて見入った展覧会でした。
2.「鈴木其一 江戸琳派の旗手」 サントリー美術館

其一単独の大規模な回顧展がようやく開催されました。何よりは「朝顔図屏風」です。2004年のRIMPA展以来の里帰り。そして私自身、かの展覧会で本作と抱一の「夏秋草図屏風」を見て、琳派を好きになったものでした。それからおおよそ12年。再会の喜びもひとしおです。ほか全国各地からも作品を網羅。質だけでなく量も不足ありませんでした。まさしく史上初、そして史上最高の其一展でした。
3.「カラヴァッジョ展」 国立西洋美術館

絵画そのものの熱気に包まれ、心奪われた展覧会でした。カラヴァッジョ作だけで国内最多の11点。もちろん作品の同定については議論あることでしょう。ただそれでも「果物籠を持つ少年」はあまりにも艶やかで、「法悦のマグダラのマリア」はあまりにも劇的でした。絵に痺れるという感覚は久々です。元々、好きだったバロック絵画、ないしカラヴァッジョをこれまでにない規模で見られて満足でした。
4.「吉田博展」 千葉市美術館

吉田博は木版の画家と思っていた先入観が見事に覆されました。木版はもとより、油彩、水彩のいずれのジャンルおいても成果を残しています。油画の戦争画も異様なまでに迫力がありました。また自らを売り込むために渡米。各地を練り歩いては自作を売り、資金を獲得していったエピソードも凄い。とても行動的でかつ研究熱心、さらに情熱的な人物です。黒田清輝を殴ったというのも無理はなかったのかもしれません。
5.「ジョルジョ・モランディ展」 東京ステーションギャラリー

国内では17年ぶりの大規模なモランディ展でした。「すこし、ちがう。すごく、ちがう。」とありましたが、チラシに確かに似たような構図、ないしモチーフにおいても、それぞれは異なっていることが見て取れます。有名な一連の静物画はもちろん、風景画にも大いに惹かれました。そしてざわめく筆触。実に繊細です。初めてその魅力に気がつきました。
6.「ルノワール展」 国立新美術館

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」がまさかあれほどに素晴らしい作品だとは思いませんでした。図版では度々目にした有名作ではありますが、実物の色彩の躍動感と言ったら比類がありません。光が全て色で表現されています。まるで白昼夢です。それこそ夢見心地で見入ってしまいました。またほかのルノワール作も粒揃い。これまで見てきたルノワール展の中で圧倒的に充実していました。
7.「柳幸典 ワンダリング・ポジション」 BankArt Studio NYK

柳幸典の表現がBankArtの空間を見事なまでに支配していました。中でも驚いたのは3階での展開です。太陽に追われ、光に導かれたと思いきや、突如、リトルボーイが現れます。そしてその先に放射性廃棄物と瓦礫をまとったゴジラが鳴りを潜めていました。日本の近代史を回顧した目はあまりにも凶暴で恐ろしい。黙示的です。これほど戦慄なまでの体験をした展覧会もありませんでした。
8.「旅するルイ・ヴィトン」 紀尾井町ルイ・ヴィトン特設会場

ヴィトンの歴史と世界観を見事に伝えていたのではないでしょうか。いわゆる美術展というジャンルではないかもしれませんが、フランスよりやってきた貴重な歴史資料も多数。構成自体も良く練られていました。そして何よりは展示空間です。これが素晴らしい。部屋を移動するごとに新たな発見があります。気がつけば1時間半、夢中で見ていました。
9.「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」 埼玉県立近代美術館

フランスの大富豪の家に生まれ、自由気ままに写真を撮り続けたラルティーグ。確かにどの写真からも幸福感、ないし愉悦感が伝わってきます。2度の大戦があった時代ながらも、その気配は微塵も感じられません。日本初公開となった戦後のカラー写真がまるでInstagramのように見えたのも面白いところでした。作品よりもラルティーグという人物に強く興味を覚えました。
10.「若冲展」 東京都美術館

今年、最も話題となり、事実上、最も多くの人を集めたのが若冲展でした。動植綵絵と釈迦三尊像の揃い踏み展示は圧巻の一言。東京では初めての邂逅でした。ほか菜蟲譜、鹿苑寺の襖絵など代表作もずらり。確かに動植綵絵を含めた展示としては空前絶後のスケールでした。ただし人気は沸騰し、会期途中には最大で5時間待ちもの行列が発生。物議を醸しました。大規模展の開催や運営のあり方について色々と考えさせられました。
次点.「ロバート・フランク展」 東京藝術大学大学美術館・陳列館
いかがでしょうか。ロバート・フランクについては、教育的プログラムと、作品をあえて安価な新聞用紙に印刷する手法に、写真展の新たな方向性も垣間見えたことから、次点にしました。またベスト10以外で特に印象に残った展覧会は以下の通りです。(順不同)
「小田野直武と秋田蘭画」 サントリー美術館
「日本におけるキュビスムーピカソ・インパクト」 埼玉県立近代美術館
「マリー・アントワネット展」 森アーツセンターギャラリー
「デトロイト美術館展」 上野の森美術館
「ゴッホとゴーギャン展」 東京都美術館
「浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術」 千葉市美術館
「柳根澤 召喚される絵画の全量」 多摩美術大学美術館
「禅ー心をかたちに」 東京国立博物館
「円山応挙 『写生』を超えて」 根津美術館
「ラスコー展」 国立科学博物館
「クラーナハ展」 国立西洋美術館
「さいたまトリエンナーレ2016」 さいたま市内各会場
「速水御舟の全貌ー日本画の破壊と創造」 山種美術館
「大仙厓展ー禅の心、ここに集う」 出光美術館
「ダリ展」 国立新美術館
「小川信治ーあなた以外の世界のすべて」 千葉市美術館
「トーマス・ルフ展」 東京国立近代美術館
「驚きの明治工藝」 東京藝術大学大学美術館
「宇宙と芸術展」 森美術館
「伊藤晴雨 幽霊画展」 江戸東京博物館
「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」 府中市美術館
「メアリー・カサット展」 横浜美術館
「木々との対話」 東京都美術館
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」 国立新美術館
「古代ギリシャ展」 東京国立博物館
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」 国立歴史民俗博物館
「大妖怪展」 江戸東京博物館
「観音の里の祈りとくらし展2」 東京藝術大学大学美術館
「ポンピドゥー・センター傑作展」 東京都美術館
「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像」 東京国立博物館
「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」 東京藝術大学大学美術館
「国吉康雄展」 そごう美術館
「ポンペイの壁画展」 森アーツセンターギャラリー
「高島野十郎展ー光と闇、魂の軌跡」 目黒区美術館
「原安三郎コレクション 広重ビビッド」 サントリー美術館
「黄金のアフガニスタン」 東京国立博物館
「開館50周年記念 美の祝典1~3」 出光美術館
「六本木クロッシング2016」 森美術館
「安田靫彦展」 東京国立近代美術館
「俺たちの国芳 わたしの国貞」 Bunkamura ザ・ミュージアム
「馬鑑 山口晃展」 馬の博物館
「村上隆のスーパーフラット・コレクション」 横浜美術館
「没後100年 宮川香山」 サントリー美術館
「原田直次郎展」 埼玉県立近代美術館
「国芳イズム」 練馬区立美術館
「気仙沼と、東日本大震災の記憶」 目黒区美術館
「佐藤雅晴ー東京尾行」 原美術館
「夷酋列像ー蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界」 国立歴史民俗博物館
「ボッティチェリ展」 東京都美術館
「英国の夢 ラファエル前派展」 Bunkamura ザ・ミュージアム
「初期浮世絵展」 千葉市美術館
毎年のことながらかなり多くなってしまいました。ここからあえてピックアップするなら、「東雲篩雪図」の美しさに驚いた「浦上玉堂と春琴・秋琴」。写真表現の多様性を見せつけられた「トーマス・ルフ」。まさにタイトルに偽りなし、状態の良い壁画ばかりが揃った「ポンペイの壁画展」。過剰なまでに膨大で、館内を覆う熱気にものまれた「村上隆のスーパーフラット・コレクション」。ボッティチェリのみならず、リッピ親子の3人の関係を優品ばかりで辿った「ボッティチェリ展」。そして浮世絵の成立史を極めて綿密に検証した「初期浮世絵展」なども深く印象に残りました。
日本、西洋、そして現代美術と分け隔てなく見ているつもりですが、何となしに日本美術に心に留まる展覧会が多かったような気がします。露出の多い国芳、国貞を、言わばキャッチーな切り口で見せた「俺たちの国芳 わたしの国貞」も面白かったのではないでしょうか。妖怪ウォッチ云々だけでなく、さりげなく貴重で珍しい作品も多かった「大妖怪展」もワクワクしながら見入りました。
近代の洋画家に充実した回顧展が目立ちました。約100年ぶりという「原田直次郎展」をはじめ、福武コレクションが一堂に会した「国吉康雄展」、そして初期から晩年までの画業を総覧した「高島野十郎展」も大変に見応えがありました。特に高島はかつて三鷹での個展で知って以来、より多く作品を見たいと思っていただけに、またとない機会となりました。
「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」も好企画ではなかったでしょうか。作品はもとより、社会運動と深く関わった画家の生き様が伝わるような内容でした。無料のリーフレットも理解を深めるのに役立ちました。
震災から5年。被災と復興について踏み込んだ企画も行われました。それが「気仙沼と、東日本大震災の記憶」と「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」の2つの展覧会です。
前者では気仙沼のリアス・アーク美術館の被害状況を丹念に紹介。学芸員らが実際に収集した被災物にレポートをつけていたのが殊更に印象的でした。後者では復興の様子だけでなく、東北全般の美術に目を向けた構成が特徴的でした。戦前、戦後の展開のみならず、まさしく今、震災後の現代美術についての言及もありました。
皆さんは今年一年、どのような美術との出会いがありましたでしょうか。心に残った展示などについてコメントかTBをいただければ嬉しいです。
このエントリをもって年内の更新を終わります。今年も「はろるど」とお付き合い下さりどうもありがとうございました。それではどうか良いお年をお迎え下さい。
*過去の展覧会ベスト10
2015年、2014年、2013年、2012年、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年、2006年、2005年、2004年(その2。2003年も含む。)
12月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「風景との対話 コレクションが誘う場所」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(~12/25)
・「拝啓 ルノワール先生ー梅原龍三郎に息づく師の教え」 三菱一号館美術館(~2017/1/9)
・「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」 サントリー美術館(~2017/1/9)
・「発信//板橋//2016 江戸ー現代」 板橋区立美術館(2016/12/3~2017/1/9)
・「レオナール・フジタとモデルたち」 DIC川村記念美術館(~2017/1/15)
・「北斎の帰還ー幻の絵巻と名品コレクション」 すみだ北斎美術館(~2017/1/15)
・「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」 上野の森美術館(~2017/1/21)
・「国立劇場開場50周年記念 日本の伝統芸能展」 三井記念美術館(~2017/1/28)
・「日本におけるキュビスムーピカソ・インパクト」 埼玉県立近代美術館(~2017/1/29)
・「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」 東京都写真美術館(2016/12/13~2017/1/29)
・「セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン」 渋谷区立松濤美術館(2016/12/13~2017/1/29)
・「未来を担う美術家たち 19th DOMANI・明日展」 国立新美術館(2016/12/10~2017/2/5)
・「日本画の教科書 京都編ー栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ」 山種美術館(2016/12/10~2017/2/5)
・「endless 山田正亮の絵画」 東京国立近代美術館(2016/12/6~2017/2/12)
・「マリメッコ展ーデザイン、ファブリック、ライフスタイル」 Bunkamura ザ・ミュージアム(2016/12/17~2017/2/12)
・「石川直樹展」 水戸芸術館(2016/12/17~2017/2/26)
・「画と機 山本耀司・朝倉優佳」 東京オペラシティアートギャラリー(2016/12/10~2017/3/12)
ギャラリー
・「山口晃 室町バイブレーション」 ミヅマアートギャラリー(~12/17)
・「伊藤隆介 天王洲洋画劇場」 児玉画廊|天王洲(~12/24)
・「榎本了壱コーカイ記」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(~12/24)
・「鈴木理策 Mirror Portrait」 タカ・イシイギャラリー東京(~12/24)
・「Unclear nuclear」 URANO(~2017/1/7)
・「南隆雄:Difference Between」 オオタファインアーツ(2016/12/6~2017/1/14)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.6 文谷有佳里」 ギャラリーαM(2016/12/17~2017/2/4)
・「戸谷成雄 森X」 シュウゴアーツ(2016/12/16~2017/2/5)
・「WASHI 紙のみぞ知る用と美」 リクシルギャラリー (2016/12/8~2017/2/25)
・「曖昧な関係展」 メゾンエルメス(2016/12/21~2017/2/26)
私として今月、最も期待している展覧会です。アピチャッポン・ウィーラセタクンの個展が東京都写真美術館で開催されます。
「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」@東京都写真美術館(2016/12/13~2017/1/29)
タイに生まれ、主に映像表現で活躍する作家、アピチャッポン・ウィーラセタクン。カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した「ブンミおじさんの森」や、今年公開された「光りの墓」などでも知られています。
『光りの墓』予告編
国内では2011年の横浜トリエンナーレにも参加。以降、作品に接する機会がやや減りましたが、最近ではさいたまトリエンナーレや横浜美術館の「BODY/PLAY/POLITICS」にも出展しました。
キーワードは「亡霊=Ghost」。アピチャッポン作品の重要なモチーフでもあります。独特の世界観に触れられる展示となりそうです。
色鮮やかなチラシも目を引くのではないでしょうか。フィンランドのデザインハウス、マリメッコの展示がBunkamura ザ・ミュージアムではじまります。

「マリメッコ展ーデザイン、ファブリック、ライフスタイル」@Bunkamura ザ・ミュージアム(2016/12/17~2017/2/12)
マリメッコは1951年、ヘルシンキで創業したアパレル企業です。衣服だけでなく、生活雑貨など、鮮やかでかつ抽象性のあるデザインで人気を博しています。ヘルシンキにあるデザイン・ミュージアムのコレクションによる国内初の大規模な展覧会となります。
何かと忙しない12月ではありますが、諸々工夫して展覧会を見て回りたいと思います。
それでは今月もよろしくお願い致します。
11月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「特別展 禅ー心をかたちに」 東京国立博物館(~11/27)
・「藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」 府中市美術館(~12/11)
・「漆芸名品展~うるしで伝える美の世界」 静嘉堂文庫美術館(~12/11)
・「BODY/PLAY/POLITICS」 横浜美術館(~12/14)
・「円山応挙 『写生』を超えて」 根津美術館(11/3~12/18)
・「文人として生きるー浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術」 千葉市美術館(11/10~12/18)
・「時代を映す仮名のかたちー国宝手鑑『見努世友』と古筆の名品」 出光美術館(11/19~12/18)
・「拝啓 ルノワール先生ー梅原龍三郎に息づく師の教え」 三菱一号館美術館(~2017/1/9)
・「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」 サントリー美術館(11/16~2017/1/9)
・「レオナール・フジタとモデルたち」 DIC川村記念美術館(~2017/1/15)
・「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」 上野の森美術館(~2017/1/21)
・「デザインの解剖展:身近なものから世界を見る方法」 21_21 DESIGN SIGHT(~2017/1/22)
・「国立劇場開場50周年記念 日本の伝統芸能展」 三井記念美術館(11/26~2017/1/28)
・「東京・TOKYO 日本の新進作家 vol.13」 東京都写真美術館(11/22~2017/1/29)
・「日本におけるキュビスムーピカソ・インパクト」 埼玉県立近代美術館(11/23~2017/1/29)
・「戦国時代展ーA Century of Dreams」 江戸東京博物館(11/23~2017/1/29)
・「粟津則雄コレクション展 思考する眼の向こうに」 練馬区立美術館(11/19~2017/2/12)
・「世界遺産 ラスコー展~クロマニョン人が残した洞窟壁画」 国立科学博物館(11/1~2017/2/19)
・「マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」 森アーツセンターギャラリー(~2017/2/26)
ギャラリー
・「樫木知子展」 オオタファインアーツ(~11/19)
・「SENSE OF MOTION」 スパイラルガーデン(11/9~11/20)
・「荒木愛展 I SPY II」 画廊くにまつ青山(11/17~11/27)
・「ホセ・パルラ Small Golden Suns」 ユカ・ツルノ・ギャラリー(~12/3)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.5 伊東篤宏・角田俊也」 ギャラリーαM(~12/3)
・「西尾康之 「REM (Rapid Eye Movement)」 山本現代(~12/3)
・「何翔宇 Save the Date」 SCAI THE BATHHOUSE(~12/3)
・「山口晃 室町バイブレーション」 ミヅマアートギャラリー(11/2~12/17)
・「伊藤隆介 天王洲洋画劇場」 児玉画廊|天王洲(~12/24)
・「榎本了壱コーカイ記」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(11/11~12/24)
・「ホンマタカシ」 TARO NASU(11/18~12/24)
・「鈴木理策 Mirror Portrait」 タカ・イシイギャラリー東京(11/26~12/24)
・「Les Parfums Japonaisー香りの意匠、100年の歩み」 資生堂ギャラリー(11/2~12/25)
まず11月の展覧会で最も楽しみなのが根津美術館です。「円山応挙 『写生』を超えて」が始まります。

「円山応挙 『写生』を超えて」@根津美術館(11/3~12/18)
同館所蔵の「藤花図屏風」をはじめ、「雪松図屏風」(三井記念美術館)や「七難七福図巻」(相国寺)などの代表作を交えての応挙展です。会期は2期制。11月末に展示替えもあります。出来れば前後期を追いかけたいところです。
歴史資料により戦国時代100年を振り返ります。江戸東京博物館で「戦国時代展ーA Century of Dreams」が開催されます。

「戦国時代展ーA Century of Dreams」@江戸東京博物館(11/23~2017/1/29)
太刀や甲冑はもとより、合戦などを描いた屏風などの美術品も出品。狩野永徳の「洛中洛外図屏風」や土佐光信の「北野天神縁起」などの有名作も少なくありません。これまでにも関ヶ原展など、戦国の一場面に着目した展覧会はありましたが、通史を網羅的に見る企画は意外と少なかったのではないでしょうか。
「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風」が、11月8日(火)~11月20日(日)のみ両隻揃って展示されます。

「漆芸名品展~うるしで伝える美の世界」@静嘉堂文庫美術館(~12/11)
「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風」は漆芸の技法によって作られた屏風絵です。作者不明ながらも重要文化財に指定。このほど修復を経て、約10年ぶりに公開されました。既に「羯鼓催花図」のみ展示中ですが、上記期間に限り、「紅葉賀図」もあわせて出展されます。つまり屏風の全体を一度に見られるのはおおよそ10日間のみです。その会期を狙って出かけるつもりです。
東京国立博物館の「禅」が11月8日から後期展示に入ります。また同じく上野では国立科学博物館で「ラスコー展」も始まりました。こちらは知名度も抜群。ひょっとすると後半は混むやもしれません。早めに見ておきたいところです。
それでは今月もどうぞ宜しくお願い致します。
10月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「あざみ野コンテンポラリー vol.7 悪い予感のかけらもないさ展」 横浜市民ギャラリーあざみ野(10/7~10/30)
・「動き出す!絵画ーペール北山の夢ーモネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち」 東京ステーションギャラリー(~11/6)
・「松島瑞巌寺と伊達政宗」 三井記念美術館(~11/13)
・「朝井閑右衛門展 空想の饗宴」 練馬区立美術館(~11/13)
・「大仙厓展ー禅の心、ここに集う」 出光美術館(10/1~11/13)
・「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」 埼玉県立近代美術館(~11/14)
・「香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治ーシベリアシリーズ・原爆の図・地図」 平塚市美術館(~11/20)
・「河口龍夫ー時間の位置」 川口市立アートギャラリー・アトリア(10/8~11/26)
・「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」 茨城県北地域6市町内各会場(~11/20)
・「月ー夜を彩る清けき光」 渋谷区立松濤美術館(10/8~11/20)
・「モードとインテリアの20世紀ーポワレからシャネル、サンローランまで」 パナソニック汐留ミュージアム(~11/23)
・「特別展 禅ー心をかたちに」 東京国立博物館(10/18~11/27)
・「クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984~91」 水戸芸術館(10/1~12/4)
・「速水御舟の全貌ー日本画の破壊と創造」 山種美術館(10/8~12/4)
・「ピエール・アレシンスキー展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(10/19~12/8)
・「さいたまトリエンナーレ2016」 さいたま市内各会場(~12/11)
・「藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」 府中市美術館(10/1~12/11)
・「漆芸名品展~うるしで伝える美の世界」 静嘉堂文庫美術館(10/8~12/11)
・「BODY/PLAY/POLITICS」 横浜美術館(10/1~12/14)
・「ゴッホとゴーギャン展」 東京都美術館(10/8~12/18)
・「色の博物誌」 目黒区美術館(10/22~12/18)
・「拝啓 ルノワール先生ー梅原龍三郎に息づく師の教え」 三菱一号館美術館(10/19~2017/1/9)
・「レオナール・フジタとモデルたち」 DIC川村記念美術館(~2017/1/15)
・「クラーナハ展 500年後の誘惑」 国立西洋美術館(10/15~2017/1/15)
・「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」 上野の森美術館(10/7~2017/1/21)
・「デザインの解剖展:身近なものから世界を見る方法」 21_21 DESIGN SIGHT(10/14~2017/1/22)
・「マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」 森アーツセンターギャラリー(10/25~2017/2/26)
ギャラリー
・「ノザイナー かたちと理由」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(~10/31)
・「ミリアム・カーン展」 ワコウ・ワークス・オブ・アート(10/1〜11/5)
・「フィットネス. | ftnss.show」 アキタマビ21(10/2〜11/12)
・「樫木知子展」 オオタファインアーツ(~11/19)
・「Inaugural Exhibition: MOVED」 タカ・イシイギャラリー(10/21〜11/19)
・「水屋・水塚ー水防の知恵と住まい展」 リクシルギャラリー(~11/26)
・「リビングルーム2 ミシェル・ブラジー展」 メゾンエルメス(〜11/27)
・「ホセ・パルラ Small Golden Suns」 ユカ・ツルノ・ギャラリー(~12/3)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.5 伊東篤宏・角田俊也」 ギャラリーαM(10/29~12/3)
・「蜷川実花展 Light of」 小山登美夫ギャラリー(10/21〜12/3)
・「小林正人 Thrice Upon A Time」 シュウゴアーツ(10/21〜12/4)
・「トラフ展 インサイド・アウト」 TOTOギャラリー・間(10/15〜12/11)
・「伊藤隆介 天王洲洋画劇場」 児玉画廊|天王洲(10/29〜12/24)
さて10月。一枚のチラシを見て興味を引かれたのがBunkamuraです。ベルギーの現代美術家、ピエール・アレシンスキーの個展がはじまります。

「ピエール・アレシンスキー展」@Bunkamura ザ・ミュージアム(10/19~12/8)
1927年生まれのアレシンスキーは現在、90歳近く。それでも旺盛に活動を続けているそうです。時に文字や言葉を取り込み、動きを伴った即興性のある絵画はインパクトも強い。日本初の回顧展でもあります。
国内では過去最大スケールとなります。国立西洋美術館で「クラーナハ展」が開催されます。

「クラーナハ展 500年後の誘惑」@国立西洋美術館(10/15~2017/1/15)
ドイツ・ルネサンスの画家、クラーナハ。油彩は40点です。ほか素描、版画をあわせると100点ほどの作品が集まります。また「ホロフェルネスの首を持つユディト」は3年間の修復を経ての公開。さらにデューラーらの同時代の画家を参照するとともに、クラーナハに触発された近現代の作家までを網羅するそうです。その点ではチャレンジングな企画とも言えるかもしれません。
会期が春から秋に変更されました。六本木アートナイトが10月23日(金)よりはじまります。

「六本木アートナイト」@六本木ヒルズ・東京ミッドタウンほか六本木一帯(10/21〜10/23)
メインアーティストは名和晃平。日程は1日延長しての3日間です。今年も六本木界隈にて様々なプログラムが行われます。(リリース)
なおアートナイト初日、同じく六本木に新たなギャラリースペース、「complex665」がオープンします。
「小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが入居する『complex665』が六本木に誕生!」@東京アートビート
移転オープンしてくるのは上記の3ギャラリー。場所はオオタファインアーツなど入居するピラミデビルのすぐ近くです。
3ギャラリーはアートナイトにも参加し、21日(金)と22日(土)の2日間は21時まで営業時間を延長します。ピラミデのほぼ向かいにはギャラリーモモもあります。「complex665」の誕生で六本木がギャラリーの一大集積地と化しそうです。
それでは今月も宜しくお願い致します。
9月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「東洋・日本陶磁の至宝ー豊麗なる美の競演」 出光美術館(~9/25)
・「浮世絵 六大絵師の競演ー春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重」 山種美術館(~9/29)
・「ハウステンボスコレクション M.C.エッシャー展」 そごう美術館(9/11~10/10)
・「小川信治ーあなた以外の世界のすべて/岡崎和郎 Who's Whoー見立ての手法」 千葉市美術館(9/7~10/30)
・「驚きの明治工藝」 東京藝術大学大学美術館(9/7~10/30)
・「鈴木其一 江戸琳派の旗手」 サントリー美術館(9/10~10/30)
・「動き出す!絵画ーペール北山の夢ーモネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち」 東京ステーションギャラリー(9/17~11/6)
・「杉本博司 ロスト・ヒューマン」 東京都写真美術館(9/3~11/13)
・「松島瑞巌寺と伊達政宗」 三井記念美術館(9/10~11/13)
・「朝井閑右衛門展 空想の饗宴」 練馬区立美術館(9/18~11/13)
・「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」 埼玉県立近代美術館(9/17~11/14)
・「没後110年 カリエール展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(9/10~11/20)
・「香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治ーシベリアシリーズ・原爆の図・地図」 平塚市美術館(9/17~11/20)
・「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」 茨城県北地域6市町内各会場(9/17~11/20)
・「モードとインテリアの20世紀ーポワレからシャネル、サンローランまで」 パナソニック汐留ミュージアム(9/17~11/23)
・「20世紀オランダの暮らしとアート リートフェルト/ブルーナ/ADO」 東京オペラシティアートギャラリー(9/17~11/23)
・「平安の秘仏ー滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」 東京国立博物館(9/13~12/11)
・「さいたまトリエンナーレ2016」 さいたま市内各会場(9/24~12/11)
・「ダリ展」 国立新美術館(9/14~12/12)
・「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタスーさざめく亡霊たち」 東京都庭園美術館(9/22~12/25)
・「篠山紀信 快楽の館」 原美術館(9/3~2017/1/9)
・「レオナール・フジタとモデルたち」 DIC川村記念美術館(9/17~2017/1/15)
ギャラリー
・「小柳裕ー光源 Source of Light」 ケンジタキギャラリー(~10/1)
・「蓮沼執太 作曲的 compositions : rhythm」 スパイラルガーデン(9/27〜10/5)
・「万代洋輔展」 TARO NASU(9/9~10/7)
・「大巻 伸嗣ーLiminal」 アートフロントギャラリー(9/9~10/10)
・「アニッシュ・カプーア個展」 SCAI THE BATHHOUSE(9/9~10/15)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.4 相川勝・小沢裕子」 ギャラリーαM(9/10~10/15)
・「Welcome to the AWESOME MANSION」 山本現代(9/10~10/15)
・「浅井裕介 胞子と水脈」 URANO(9/10~10/15)
・「ignore your perspective 35 外見の違うハードコア」児玉画廊|天王洲(9/10~10/22)
・「そばにいる工芸展」 資生堂ギャラリー(9/6~10/25)
・「ノザイナー かたちと理由」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(9/16~10/31)
・「樫木知子展」 オオタファインアーツ(9/24~11/19)
・「水屋・水塚ー水防の知恵と住まい展」 リクシルギャラリー(9/8~11/26)
・「ホセ・パルラ Small Golden Suns」 ユカ・ツルノ・ギャラリー(9/10~12/3)
さて9月に入り、秋の展覧会シーズンということなのでしょうか。今月から始まる展覧会が目白押しです。
まずは琳派です。サントリー美術館にて鈴木其一展が開催されます。

「鈴木其一 江戸琳派の旗手」@サントリー美術館(9/10~10/30)
各種江戸絵画展でもすっかりお馴染みの其一。年々人気が高まっている感もありますが、単独での回顧展は稀です。まさに琳派ファン待望の企画と言っても差し支えありません。
中でも注目なのはメトロポリタン美術館の「朝顔図屏風」がやってくることです。同屏風はかつての大琳派展(東京国立博物館)にも不出品。過去、国内で展示されたのは2004年のRIMPA展(東京国立近代美術館)にまで遡らなくてはなりません。
ここは私も大好きな其一です。展示替えの全期間を追っかけるつもりで行きたいと思います。(朝顔図屏風は全期間展示。)
おおよそ2年間の改修工事が終わりました。東京都写真美術館が9月3日にリニューアルオープンします。

「杉本博司 ロスト・ヒューマン」@東京都写真美術館(9/3~11/13)
リニューアルを飾るのは「杉本博司 ロスト・ヒューマン」と「世界報道写真展2016」の2展です。杉本というと、昨年にも千葉市美術館で個展が行われましたが、今回は新シリーズの写真作品を交え、杉本自身のテキストを踏まえながら、「歴史や文明についてのインスタレーション」(公式サイトより)を巡る内容となるそうです。相当に作り込んだ空間になることも予想されます。
この秋、最も話題を集める展覧会となるやもしれません。国立新美術館でダリ展が始まります。

「ダリ展」@国立新美術館(9/14~12/12)
既に先行して京都市美術館でも開催中のダリ展。出品作は250点にも及びます。大規模な回顧展としては日本で約10年です。ダリの芸術を俯瞰する良い機会になるのではないでしょうか。
天王洲アイルに新しいギャラリースペースがオープンします。
9月10日、天王洲アイルに新スペース「TERRADA Art Complex」がオープン!(TOKYO ART BEAT)
オープンするのは児玉画廊、URANO、山本現代、ユカ・ツルノ・ギャラリー。URANOと山本現代はともに白金、またユカ・ツルノは東雲よりの旧スペースから移転です。児玉画廊は白金のスペースをそのまま残すそうです。こちらも見に行きたいと思います。
夜間延長開館の新たな取り組みです。国立の主な博物館と美術館が、今月より土曜日も20時まで開館します。
「国立美術館・博物館、土曜も8時まで 開館時間延長」(日本経済新聞)
「国立美術館・博物館の夜間開館の拡充について」(文化庁)
対象は原則的に常設展です。特別展は個々に主催者と別途調整されます。なお国立西洋美術館は土曜の夜間開館時の入館料が無料となります。(来年3月末まで)世界遺産登録を記念してのことだそうです。
それでは今月もどうぞ宜しくお願いします。
8月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「第22回 秘蔵の名品 アートコレクション展 旅への憧れ、愛しの風景」 ホテルオークラ東京(~8/18)
・「江戸絵画への視線ー岩佐又兵衛から江戸琳派へ」 山種美術館(~8/21)
・「ポール・スミス展」 上野の森美術館(~8/23)
・「生誕170周年 エミール・ガレ」 サントリー美術館(~8/28)
・「アルバレス・ブラボ写真展ーメキシコ、静かなる光と時」 世田谷美術館(~8/28)
・「アール・ヌーヴォーの装飾磁器 ヨーロッパ名窯 美麗革命」 三井記念美術館(~8/31)
・「古代オリエント美術の愉しみーMIHO MUSEUMコレクション」 古代オリエント博物館(〜9/4)
・「レンブラント リ・クリエイト展2016 時代を超えてよみがえる復元画」 そごう美術館(~9/4)
・「メアリー・カサット展」 横浜美術館(~9/11)
・「常設展特集 燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」 府中市美術館(〜9/11)
・「驚異の深海生物」 千葉県立中央博物館(〜9/19)
・「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術」 森アーツセンターギャラリー(~9/25)
・「東洋・日本陶磁の至宝ー豊麗なる美の競演」 出光美術館(~9/25)
・「生誕120年記念 小林かいち」 武蔵野市立吉祥寺美術館(8/13~9/25)
・「海のハンター展ー恵み豊かな地球の未来」 国立科学博物館(~10/2)
・「クエイ兄弟ーファントム・ミュージアム」 神奈川県立近代美術館葉山(~10/10)
・「生誕150周年 ピーターラビット展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(8/9~10/11)
・「トーマス・ルフ展」 東京国立近代美術館(8/30~11/13)
ギャラリー
・「スティーヴ・マックイーン Cold Breath」 RAT HOLE GALLERY(〜9/4)
・「風能奈々 線でつなぐ遊びと名前をつけること」 小山登美夫ギャラリー(〜9/10)
・「無人島プロダクション10周年記念展 EDITIONS++」 無人島プロダクション(8/20〜9/11)
・「フィオナ・タン Recent Works」 ワコウ・ワークス・オブ・アート(〜9/21)
・「Ritualsー流体の景色」 アキタマビ21(8/6〜9/24)
・「ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と 愉快な植物たち」 POLA MUSEUM ANNEX(8/4~9/25)
夏休み期間中の8月。とは言え、今月からはじまる展覧会はさほど多くありません。
ビアトリクス・ポターの生誕150年を期しての展示です。「ピーターラビット展」がBunkamura ザ・ミュージアムで開催されます。

「生誕150周年 ピーターラビット展」@Bunkamura ザ・ミュージアム(8/9~10/11)
世界110カ国、累計2億5000部も発行されたというピーター・ラビットの絵本シリーズ。今回は原点の私家版の制作にまで遡ります。さらに水彩、原画、草稿を交え、絵本の世界の魅力を紹介します。日本初公開の作品もあるそうです。
絵葉書や絵封筒の図案作家として知られる小林かいちの回顧展が吉祥寺美術館で行われます。

「生誕120年記念 小林かいち」@武蔵野市立吉祥寺美術館(8/13~9/25)
モダンで甘美な魅力をたたえたかいちのデザイン。活動したのは大正から昭和にかけての京都です。どこかロマンに満ちながらも、そのセンスは古びたところがありません。
かいちというと今から約7年も前、既に閉館したニューオータニ美術館で「小林かいちの世界」と題した展示がありました。以来、久々の回顧展ではないでしょうか。出品は全500点超です。何かと再評価の進むかいちです。また人気となるやもしれません。
今年の写真展の中で一番楽しみにしていた展覧会です。ベッヒャー派の写真家、トーマス・ルフの個展が東京国立近代美術館で開催されます。

「トーマス・ルフ展」@東京国立近代美術館(8/30~11/13)
初期の巨大なポートレート作品でも有名なルフ。ほか都市や建築、天体などと幅広く作品を展開しています。国内の美術館では初めての個展です。出品は初期から近作までの125点。世界初公開作品も含まれます。また作品の選択や構成はルフ自身も担っているそうです。興味深い内容となるのではないでしょうか。
7月はブログの更新が滞りました。しばらく不定期での更新となるかもしれませんが、変わらずお付き合い下されば幸いです。
それでは今月もよろしくお願いします。
[お知らせ]
三菱一号館美術館で開催中の「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」のチケットが若干枚数手元にあります。先着順にてお一人様一枚ずつ差し上げます。ご希望の方は件名に「キャメロン展チケット希望」、本文にフルネームでお名前とメールアドレスを明記の上、拙ブログアドレス harold1234アットマークgoo.jp までご連絡下さい。(アットマークの表記は@にお書き直し下さい。)なお迷惑メール対策のため、携帯電話のアドレスからはメールを受け付けておりません。ご了承下さい。
7月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(~7/31)
・「観音の里の祈りとくらし展2」 東京藝術大学大学美術館(7/5~8/7)
・「平面を超える絵画:インスタレーションと日本画的感性」 武蔵野美術大学美術館・図書館(~8/10)
・「第22回 秘蔵の名品 アートコレクション展 旅への憧れ、愛しの風景」 ホテルオークラ東京(7/27~8/18)
・「みんな、うちのコレクションです展」 原美術館(~8/21)
・「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」 パナソニック汐留ミュージアム(~8/28)
・「生誕170周年 エミール・ガレ」 サントリー美術館(~8/28)
・「江戸絵画への視線ー岩佐又兵衛から江戸琳派へ」 山種美術館(7/2~8/21)
・「アルバレス・ブラボ写真展ーメキシコ、静かなる光と時」 世田谷美術館(7/2~8/28)
・「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」 江戸東京博物館(7/5~8/28)
・「河井寬次郎と棟方志功 日本民藝館所蔵品を中心に」 千葉市美術館(7/6~8/28)
・「第5回 新鋭作家展 型にハマってるワタシたち」 川口市立アートギャラリー・アトリア(7/16~8/31)
・「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」 東京ステーションギャラリー(7/2~9/4)
・「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」 練馬区立美術館(7/3~9/4)
・「竹岡雄二 台座から空間へ」 埼玉県立近代美術館(7/9~9/4)
・「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」 国立歴史民俗博物館(7/12~9/4)
・「メアリー・カサット展」 横浜美術館(~9/11)
・「古代ギリシャー時空を超えた旅」 東京国立博物館(~9/19)
・「From Lifeー写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」 三菱一号館美術館(7/2~9/19)
・「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」 国立西洋美術館(7/9~9/19)
・「土木展」 21_21 DESIGN SIGHT(~9/25)
・「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」 森アーツセンターギャラリー(7/22~9/25)
・「海のハンター展ー恵み豊かな地球の未来」 国立科学博物館(7/8~10/2)
・「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」 国立新美術館(7/13~10/10)
ギャラリー
・「角文平 Proto-Planet」 アートフロントギャラリー(6/24~7/17)
・「Retrace our Steps-ある日人々が消えた街」 シャネル・ネクサス・ホール(~7/24)
・「日常のフィクション」 アキタマビ21(7/9~7/29)
・「草間彌生」 オオタファインアーツ(~7/30)
・「ライアン・ガンダー」 TARO NASU(7/1~7/30)
・「嵯峨篤 Perception」 SCAI THE BATHHOUSE(7/8~8/6)
・「風景の空間/LANDSCAPE SPACE」 児玉画廊(7/9~8/12)
・「会田誠展」 ミヅマアートギャラリー(7/6~8/20)
・「石内都展」 資生堂ギャラリー(~8/21)
・「文字の博覧会ー旅して集めたみんぱく 中西コレクション」 リクシルギャラリー(~8/27)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.2 末永史尚×八重樫ゆい」 ギャラリーαM(7/16~8/27)
・「スミルハン・ラディック展」 TOTOギャラリー・間(7/8~9/10)
7月に始まる展覧会が目白押しです。国立西洋美術館で「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」展がはじまります。

「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」@国立西洋美術館(7/9~9/19)
メッケネムは15世紀から16世紀のドイツで活動した銅版画家です。デューラーと並び、版画の創始者として称されるそうですが、日本での知名度は高くありません。出品は版画、工芸などを含めて100点。あわせて同時代の版画家も参照します。版画好きには嬉しい展示となりそうです。
江戸東京博物館で「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」が開催されます。

「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」@江戸東京博物館(7/5~8/28)
妖怪をどちらかとすれば民俗学ではなく美術史の立場から紹介しようとする試みです。監修は安村敏信先生。注目は中世の絵画や絵巻です。平安末から鎌倉にかけての国宝「辟邪絵」や室町期の重文「百鬼夜行絵巻」などが展示されます。そのほか江戸の錦絵や絵画も多数。とかく人気の妖怪です。ひょっとするとこの夏、最も混雑する展覧会となるやもしれません。
シーボルトが母国に残したコレクションが里帰りします。国立歴史民俗博物館で「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」が行われます。

「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」@国立歴史民俗博物館(7/12~9/4)
江戸後期に二度に渡って医師として来日したシーボルト。その際に日本の自然や生活文化に関する資料を多数、ヨーロッパに持ち帰ったそうです。さらにシーボルトはその資料をもとに日本博物館を構想。実際に帰国後、アムステルダムやミュンヘンなどにおいて展示を実現させます。それらは後のジャポニスムなどの日本趣味に先立つ、初めての日本の展示でもありました。
そこに焦点を当てた展覧会です。シーボルト、存在こそ有名ではありますが、こうした日本の博物展示に取り込んでいたことは殆ど知られていません。シーボルトが見た日本観を通して、改めて当時の日本の文化を知る機会となりそうです。*歴博終了後は江戸東京博物館(9/13〜11/6)へ巡回。
たくさん挙げてしまいましたが、いつものように無理せず、時間に自由のある範囲内で、見たいと思う展覧会を廻って歩きたいと思います。
それでは今月もよろしくお願いします。
6月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「竹中工務店400年の夢ー時をきざむ建築の文化史」 世田谷美術館(~6/19)
・「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」 東京藝術大学大学美術館(~6/26)
・「フランスの風景 樹をめぐる物語」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(~6/26)
・「Seed山種美術館日本画アワード2016」 山種美術館(~6/26)
・「ふたつの柱 江戸絵画/現代美術をめぐる」 千葉市美術館(~6/26)
・「国吉康雄展」 そごう美術館(6/3~7/10)
・「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像」 東京国立博物館(6/21~7/10)
・「ブータン~しあわせに生きるためのヒント」 上野の森美術館(~7/18)
・「開館50周年記念 美の祝典3ー江戸絵画の華やぎ」 出光美術館(6/17~7/18)
・「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(6/14~7/31)
・「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」 東京国立近代美術館(6/7~8/7)
・「平面を超える絵画:インスタレーションと日本画的感性」 武蔵野美術大学美術館・図書館(~8/10)
・「みんな、うちのコレクションです展」 原美術館(~8/21)
・「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」 パナソニック汐留ミュージアム(6/25~8/28)
・「生誕170周年 エミール・ガレ」 サントリー美術館(6/29~8/28)
・「メアリー・カサット展」 横浜美術館(6/25~9/11)
・「古代ギリシャー時空を超えた旅」 東京国立博物館(6/21~9/19)
・「ポンピドゥー・センター傑作展ーピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで」 東京都美術館(6/11~9/22)
・「土木展」 21_21 DESIGN SIGHT(6/24~9/25)
ギャラリー
・「阪本トクロウー空の器」 アートフロントギャラリー(~6/19)
・「神谷徹 Modest Engagement」 SCAI THE BATHHOUSE(~6/25)
・「秋吉風人 somthing too much」 TARONASU(~6/25)
・「八木良太 メタ考古学」 無人島プロダクション(~6/26)
・「TDC 2016」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/3~6/27)
・「大竹伸朗」 Take Ninagawa(~6/30)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.2 牛膓達夫」 ギャラリーαM(~7/2)
・「和田真由子 隣人」 児玉画廊東京(~7/2)
・「横山奈美ーやり直し」 ケンジタキギャラリー(6/17~7/30)
・「石内都展」 資生堂ギャラリー(6/28~8/21)
・「文字の博覧会ー旅して集めたみんぱく 中西コレクション」 リクシルギャラリー(6/2~8/27)
6月スタートの展覧会でまず楽しみにしているのが東京国立博物館です。「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像」が開催されます。

「ほほえみの御仏ー二つの半跏思惟像」@東京国立博物館(6/21~7/10)
二つの半跏思惟像の一つは言うまでもなく中宮寺の半跏思惟像です。右手の中指を僅かに頬へ当ててはやや伏せる像。お顔立ちはもちろん、細身の体つきは実に流麗で美しい。7世紀を代表する仏像として知られています。
もう1躯は韓国の半跏思惟像です。作は6世紀。やはり同じように指を右頬に当てては思案する姿が象られています。その両仏像が東博で邂逅。僅か2躯の展示ながらも、同時に拝める機会など滅多にありません。
既に韓国で先行公開中です。それゆえか会期は非常にタイトな20日弱。東博内の特別5室での展示です。ひょっとすると混むやもしれません。早めに見てこようと思います。
洋画家、国吉康雄の回顧展がそごう美術館で開催されます。

「国吉康雄展」@そごう美術館(6/3~7/10)
岡山で産まれた国吉は、16歳で渡米し、その後ほぼ終生、アメリカで活動した画家です。二つの大戦も彼の地で経験。敵性外国人として扱われたこともあったそうです。その一方で作品はアメリカで評価も高い。作品は油彩50点。それに資料も加わります。アメリカからも「多数」(公式サイトより)の作品がやって来るそうです。
同じく横浜です。アメリカ印象派の画家、メアリー・カサットの回顧展が横浜美術館ではじまります。

「メアリー・カサット展」@横浜美術館(6/25~9/11)
カサットといって思い出すのは5年前です。国立新美術館で「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」にて「青いひじ掛け椅子の少女」が出ていました。寛いだ姿でソファに深く腰掛けた少女の姿とともに、ソファの青、ないし水色の色彩感に惹かれたことを思い出します。
展示ではカサットだけでなく、交流のあったドガやモリゾの作品の参照もあるそうです。日本ではおおよそ35年ぶりの回顧展です。期待できるのではないでしょうか。
夜間開館の情報です。間もなく会期末を迎えるカラヴァッジョ展の開館時間が延長されます。

「開館時間延長決定!」(カラヴァッジョ展)
6月1日(水)~4日(土)、7日(火)~11日(土)は午後8時まで開館いたします。
*入館は閉館の30分前まで。
*3日(金)、10日(金)は夜間通常開館日。6日(月)は休館日。
*通常開館時間は午後5時30分まで。
国立西洋美術館の世界遺産登録勧告のニュースを受け、幾分混雑してきているそうですが、現段階では特に入場規制なども行われていません。平日の夜間は狙い目となりそうです。
最後に休館のお知らせです。東京都現代美術館が大規模改修工事のため5月30日より休館しました。
「5/30(月)からの改修工事にともなう休館について」(東京都現代美術館)
期間は約2年。かなり長期にわたります。2018年度中のオープンを予定しているそうです。しばらく寂しくなりますが、再開後の活動にも注目したいと思います。
それでは今月もよろしくお願いします。
5月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「国宝 燕子花図屏風 歌をまとう絵の系譜」 根津美術館(~5/15)
・「没後40年 高島野十郎展」 目黒区美術館(~6/5)
・「没後50年 日本のルソー 横井弘三の世界展」 練馬区立美術館(~6/5)
・「複製技術と美術家たちーピカソからウォーホルまで」 横浜美術館(~6/5)
・「尾形光琳没後300年記念 光琳とその後継者たち」 畠山記念館(~6/12)
・「原安三郎コレクション 広重ビビッド」 サントリー美術館(~6/12)
・「開館50周年記念 美の祝典2ー水墨の壮美」 出光美術館(5/13~6/12)
・「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」 国立新美術館(~6/13)
・「旅するルイ・ヴィトン展」 旅するルイ・ヴィトン展特設会場(~6/19)
・「黄金のアフガニスタンー守りぬかれたシルクロードの秘宝」 東京国立博物館(~6/19)
・「竹中工務店400年の夢ー時をきざむ建築の文化史」 世田谷美術館(~6/19)
・「フランスの風景 樹をめぐる物語」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(~6/26)
・「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」 東京藝術大学大学美術館(5/17~6/26)
・「Seed山種美術館日本画アワード2016ー未来をになう日本画新世代」 山種美術館(5/31~6/26)
・「メディチ家の至宝ールネサンスのジュエリーと名画」 東京都庭園美術館(~7/5)
・「世界遺産 ポンペイの壁画展」 森アーツセンターギャラリー(~7/3)
・「みんな、うちのコレクションです展」 原美術館(5/28~8/21)
・「ルノワール展」 国立新美術館(~8/22)
・「サイ・トゥオンブリーの写真ー変奏のリリシズム」 DIC川村記念美術館(~8/28)
ギャラリー
・「小泉明郎展 空気」 無人島プロダクション(~5/15)
・「水野里奈展」 第一生命ギャラリー(~5/20)
・「大岩オスカール展」 アートフロントギャラリー(~5/22)
・「大田黒衣美 channel」 KAYOKOYUKI(~5/29)
・「浦上みゆき 時の景、つなぐとき」 ポーラ・ミュージアム・アネックス(~5/29)
・「武田陽介 Arise」 タカ・イシイギャラリー東京(5/14~6/11)
・「椿会展2016ー初心」 資生堂ギャラリー(~6/19)
・「神谷徹 Modest Engagement」 SCAI THE BATHHOUSE(5/20~6/25)
・「大竹伸朗」 Take Ninagawa(5/14~6/30)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.2 牛膓達夫」 ギャラリーαM(5/28~7/2)
・「和田真由子 隣人」 児玉画廊東京(5/28~7/2)
4月にはじまる展覧会が多かったせいか、5月スタートのそれはあまり多くありません。
今年は震災から5年。東京藝術大学大学美術館で「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」が開催されます。

「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の美術と震災復興」@東京藝術大学大学美術館(5/17~6/26)
いわゆる被災地のおける美術資料の復興事業に焦点を当てた展覧会です。修復のプロセスの紹介のみならず、東北に所縁のある近現代作家の作品も展示されます。
震災に関する展覧会といえば、今年の「気仙沼と、東日本大震災の記録」や、昨年の「1462days~アートするジャーナリズム」に「3.11大津波と文化財の再生」のほか、一昨年の「平成の大津波被害と博物館」などがありました。
「気仙沼と、東日本大震災の記録」 目黒区美術館
「1462days~アートするジャーナリズム」 河北ビル5~9F(銀座)
「3.11大津波と文化財の再生」 東京国立博物館
「平成の大津波被害と博物館」 江戸東京博物館
先月には熊本でも大きな地震があり、多くの文化財が被害を受けたことも報告されています。改めて災害や復興を考える機会となりそうです。
山種美術館の新シリーズです。「Seed山種美術館日本画アワード2016」が開催されます。

「Seed山種美術館日本画アワード2016ー未来をになう日本画新世代」@山種美術館(5/31~6/26)
45歳以下の日本画家を対象とした公募展です。既に今年の1月から2月にかけてエントリーがあり、その後、複数の専門家による審査を経て、大賞以下、受賞作品が選定されました。
山種美術館では70年代から90年代にかけても同様の公募展を行っていたそうです。その装いを変えての「日本画アワード」。新たな才能が見出されるチャンスでもあります。日本画専門を称する同美術館ならではの切り口に注目したいと思います。

最後のGW中の美術館の情報です。「カラヴァッジョ展」と「ピクサー展」が一部日程に限り延長開館されます。
「カラヴァッジョ展 開館時間延長のお知らせ(4月30日(土)・5月1日(日)」@国立西洋美術館
4月30日(土)は20時、5月1日(日)は18時まで延長開館。
「夜間開館延長のお知らせ」@東京都現代美術館
4月29日(祝)、30日(土)、5月3日(祝)、4日(祝)、5日(祝)、以降、5月中の金土曜日は20時まで延長開館。
人気沸騰中の「若冲展」もGW期間中のお休みがありません。通常、月曜の閉館日扱いとなる5月2日(月)も開館します。

横浜美術館は5月5日(木・祝)が全館規模で開放されます。企画展「複製技術と美術家たち」も無料で観覧可能です。
「2016年5月5日(木・祝)は無料開館日!」@横浜美術館
DIC川村記念美術館は5月5日(木・祝)、子どもの日のため、高校生以下の入館料が無料となります。
「5月5日(木・祝)はこどもの日につき高校生以下の入館が無料です」@DIC川村記念美術館
それでは今月も宜しくお願いします。
4月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」 府中市美術館(~5/8)
・「開館50周年記念 美の祝典1ーやまと絵の四季」 出光美術館(4/9~5/8)
・「頴川美術館の名品」 松濤美術館(4/5~5/15)
・「田中功起 共にいることの可能性、その試み」 水戸芸術館(~5/15)
・「安田靫彦展」 東京国立近代美術館(~5/15)
・「国宝 燕子花図屏風 歌をまとう絵の系譜」 根津美術館(4/13~5/15)
・「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」 埼玉県立近代美術館(4/5~5/22)
・「生誕140年 吉田博展」 千葉市美術館(4/9~5/22)
・「生誕300年記念 若冲展」 東京都美術館(4/22~5/24)
・「MOTアニュアル2016/ピクサー展」 東京都現代美術館(~5/29)
・「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」 Bunkamura ザ・ミュージアム(~6/5)
・「没後40年 高島野十郎展」 目黒区美術館(4/9~6/5)
・「没後50年 日本のルソー 横井弘三の世界展」 練馬区立美術館(4/17~6/5)
・「尾形光琳没後300年記念 光琳とその後継者たち」 畠山記念館(4/2~6/12)
・「原安三郎コレクション 広重ビビッド」 サントリー美術館(4/29~6/12)
・「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」 国立新美術館(~6/13)
・「黄金のアフガニスタンー守りぬかれたシルクロードの秘宝」 東京国立博物館(4/12~6/19)
・「フランスの風景 樹をめぐる物語」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(4/16~6/26)
・「メディチ家の至宝ールネサンスのジュエリーと名画」 東京都庭園美術館(4/22~7/5)
・「世界遺産 ポンペイの壁画展」 森アーツセンターギャラリー(4/29~7/3)
・「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」 森美術館(~7/10)
・「ルノワール展」 国立新美術館(4/27~8/22)
・「サイ・トゥオンブリーの写真ー変奏のリリシズム」 DIC川村記念美術館(4/23~8/28)
ギャラリー
・「第10回 shiseido art egg 七搦綾乃展」 資生堂ギャラリー(~4/22)
・「ベンジャミン・バトラー展 Trees Alone」 小山登美夫ギャラリー(~4/23)
・「長島有里枝 家庭について/about home」 MAHO KUBOTA GALLERY(~4/23)
・「康夏奈(吉田夏奈)ーコズミックカクタス」 アートフロントギャラリー(4/1~4/24)
・「鬼頭健吾展 Time Travel」 ケンジタキギャラリー(~4/28)
・「棚田康司 バンドゥン スケッチ」 ミヅマアートギャラリー(4/6~5/14)
・「シャルル・フレジェ」 メゾンエルメス(~5/15)
・「毛利悠子 Pleated Image」 waitingroom(4/9~5/15)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.1 越野潤」 ギャラリーαM(4/9~5/15)
・「明日に架ける橋 gggポスター1986-2016」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(4/15~5/28)
新年度がスタートする4月。切り替えの時期です。今月から始まる展覧会もたくさんあります。
いつもながらに期待したいのは千葉市美術館です。風景画家、吉田博の回顧展が開催されます。

「生誕140年 吉田博展」@千葉市美術館(4/9~5/22)
出品は300点超。しかも木版だけではありません。油彩や水彩、それに初公開作も加わります。時に巴水とも並び称されることもある画家ですが、さらなる評価の切っ掛けにもなり得るのではないでしょうか。
今年の印象派展で最も充実した内容となるやもしれません。国立新美術館でルノワール展が開催されます。

「ルノワール展」@国立新美術館(4/27~8/22)
チラシ表紙を飾るのは「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。あまりにも有名な作品ですが、意外にも日本国内で展示されるのは初めてのことです。
さらにほかも画家の代表作といえるものばかり。オルセーとオランジュリー美術館のルノワールコレクションが100点のスケールで集まります。
心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。春の最大の目玉でもある若冲展がいよいよ東京都美術館で始まります。

「生誕300年記念 若冲展」@東京都美術館(4/22~5/24)
生誕300年を祝しての回顧展。「動植綵絵」などの代表作も網羅しての出品数は約80点です。過去、東京で行われた若冲展としては最大規模として間違いありません。
チームラボによる公式サイトもオープン。また先日にはtwitterアカウント(@jakuchu_300)も開設されました。ただし会期が短い。僅か1ヶ月です。早々から大変な混雑となりそうです。
それでは4月もどうぞ宜しくお願いします。
3月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史」 目黒区美術館(~3/21)
・「サイモン・フジワラ ホワイトデー」 東京オペラシティアートギャラリー(~3/26)
・「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」 埼玉県立近代美術館(~3/27)
・「VOCA展2016 現代美術の展望」 上野の森美術館(3/12~3/30)
・「村上隆のスーパーフラット・コレクション」 横浜美術館(~4/3)
・「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」 東京都庭園美術館(~4/10)
・「美術は語られるー評論家・中原佑介の眼」 DIC川村記念美術館(~4/10)
・「国芳イズムー歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳俊彦コレクション」 練馬区立美術館(~4/10)
・「没後100年 宮川香山」 サントリー美術館(~4/17)
・「芹沢介のいろはー金子量重コレクション」 東京国立近代美術館工芸館(3/5~5/8)
・「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」 府中市美術館(3/12~5/8)
・「田中功起 共にいることの可能性、その試み」 水戸芸術館(~5/15)
・「黒田清輝ー日本近代絵画の巨匠」 東京国立博物館(3/23~5/15)
・「安田靫彦展」 東京国立近代美術館(3/23~5/15)
・「PARIS オートクチュールー世界に一つだけの服」 三菱一号館美術館(3/4~5/22)
・「奥村土牛 画業ひとすじ100年のあゆみ」 山種美術館(3/19~5/22)
・「MOTアニュアル2016/ピクサー展」 東京都現代美術館(3/5~5/29)
・「馬鑑 山口晃展」 馬の博物館(3/26~5/29)
・「雑貨展」 21_21 DESIGN SIGHT(~6/5)
・「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」 Bunkamura ザ・ミュージアム(3/19~6/5)
・「カラヴァッジョ展」 国立西洋美術館(3/1~6/12)
・「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」 国立新美術館(3/16~6/13)
・「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」 森美術館(3/26~7/10)
ギャラリー
・「ポーラミュージアムアネックス展2016ーイメージと人体」 ポーラミュージアムアネックス(~3/21)
・「第10回 shiseido art egg GABOMI.展」 資生堂ギャラリー(3/2~3/25)
・「資本空間ースリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸 vol.7 白川昌生」 ギャラリーαM(~3/26)
・「岡本瑛里 対流圏」 ミヅマアートギャラリー(~3/26)
・「田幡浩一 one way or another」 ギャラリー小柳(~3/26)
・「宇治野宗輝 Rotate‘n’Roll Over」 山本現代(3/5~3/26)
・「佐藤翠 Secret Garden」 8/ ART GALLERY/ Tomio Toyama Gallery(3/2~3/28)
・「森万里子 サイクロイド」 SCAI THE BATHHOUSE(3/11~4/23)
・「シャルル・フレジェ」 メゾンエルメス(~5/15)
昨年のグエルチーノ展に続き、今年も春の西美はバロック絵画です。カラヴッジョ展がはじまります。

「カラヴァッジョ展」@国立西洋美術館(3/1~6/12)
開催直前に真筆と確認されて話題となった「法悦のマグダラのマリア」を含む11点のカラヴァッジョ作品が集結。国内では過去最大のスケールです。2001年に庭園美術館(ほか)で行われた「カラヴァッジョ 光と影の巨匠」以来、約15年ぶりとなるカラヴァッジョ展となります。
「あすからカラヴァッジョ展 世界初公開作品も」NHKニュース
チラシ表紙の「いざ竹橋」のコピーも目を引きました。歴史画の名手、安田靫彦の展覧会が東京国立近代美術館で開催されます。

「安田靫彦展」@東京国立近代美術館(3/23~5/15)
出品数は100件。(展示替えあり。)全てが本画だそうです。なお大規模な安田展は約40年ぶり。前回は画家92歳の時に行われた1972年の回顧展にまで遡ります。日本画ファンにも要注目の展示ではないでしょうか。
創立40周年の節目の展覧会です。馬の博物館にて「馬鑑 山口晃展」がはじまります。

「馬鑑 山口晃展」@馬の博物館(3/26~5/29)
馬の博物館は日本で初めて洋式競馬が行われた横浜競馬場を記念して建てられた施設。横浜市中区の根岸森林公園の中にあります。
展示も馬に因んだ内容です。山口晃の馬をモチーフにした作品に加え、同博物館の所蔵する近世屏風などが紹介されます。さらに山口の新作も会期中に公開されるそうです。
博物館界隈の森林公園は桜の名所です。ちょうど会期のはじめが見頃の時期とも重なります。お花見を兼ねて出かけるのも良さそうです。
それでは今月もよろしくお願いします。
2月の展覧会・ギャラリー
展覧会
・「日本画の革新者たち展」 そごう美術館(~2/16)
・「森村大道写真展」 東京芸術劇場ギャラリー(~2/20)
・「あざみ野フォト・アニュアル 考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一展」 横浜市民ギャラリーあざみ野(~2/21)
・「岩田壮平 日本画展」 佐藤美術館(~3/6)
・「リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史」 目黒区美術館(2/13~3/21)
・「サイモン・フジワラ ホワイトデー」 東京オペラシティアートギャラリー(~3/26)
・「生誕290年記念 勝川春章ー北斎誕生の系譜」 太田記念美術館(2/2~3/27)
・「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」 埼玉県立近代美術館(2/11~3/27)
・「勝川春章と肉筆美人画ー〈みやび〉の女性像」 出光美術館(2/20~3/27)
・「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」 森アーツセンターギャラリー(~3/31)
・「村上隆のスーパーフラット・コレクション」 横浜美術館(~4/3)
・「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」 国立新美術館(~4/4)
・「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」 東京都庭園美術館(~4/10)
・「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦」 江戸東京博物館(~4/10)
・「第19回 岡本太郎現代芸術賞展」 川崎市岡本太郎美術館(2/3~4/10)
・「美術は語られるー評論家・中原佑介の眼」 DIC川村記念美術館(2/11~4/10)
・「国芳イズムー歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳俊彦コレクション」 練馬区立美術館(2/19~4/10)
・「ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏」 東京ステーションギャラリー(2/20~4/10)
・「没後100年 宮川香山」 サントリー美術館(2/24~4/17)
・「田中功起 共にいることの可能性、その試み」 水戸芸術館(2/20~5/15)
ギャラリー
・「ブルース・ビックフォード展 Line and Clay」 山本現代(2/10~20)
・「第10回 shiseido art egg 川久保ジョイ展」 資生堂ギャラリー(2/3~2/26)
・「断片から景色」 アキタマビ21(~2/28)
・「ダレン・アーモンド展」 SCAI THE BATHHOUSE(2/5~3/5)
・「大野綾子展」 KAYOKOYUKI(2/6~3/6)
・「藤本由紀夫展 Broom (Coal) / Tokyo」 シュウゴアーツウィークエンドギャラリー(2/6~3/6)
・「ガブリエル・オロスコ展」 RAT HOLE GALLERY(~3/20)
・「資本空間ースリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸 vol.7 白川昌生」 ギャラリーαM(2/20~3/26)
・「岡本瑛里 対流圏」 ミヅマアートギャラリー(2/24~3/26)
さて2月スタート展覧会。今月だけではなく、私が今年一年を通しても特に楽しみにしていた展覧会があります。それが東京ステーションギャラリーで始まるジョルジュ・モランディ展です。

「ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏」@東京ステーションギャラリー(2/20~4/10)
先行して兵庫県立美術館で開催中の東京巡回展です。油彩、水彩、版画、素描をあわせて100点。時代別ではなく、モチーフや画面構成ごとに分けて作品を紹介し、タイトルのごとく制作におけるヴァリエーション、変奏に着目する内容となります。
モランディ展といえば2011年にも一度、国内で大規模な回顧展が企画されていたことがありました。残念ながら震災の影響により中止されてしまいましたが、今回はそれとは別にまた新たに立ち上げられた展覧会です。まずは心待ちにしたいと思います。
遺作展以来の100年ぶりの回顧展です。埼玉県立近代美術館で「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」が始まります。

「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」@埼玉県立近代美術館(2/11~3/27)
幕末に生まれ、明治期に洋画を描いた画家、原田直次郎。僅か36歳の若さで亡くなってしまいますが、当時席巻していた洋画排斥運動の中でも西洋画を「奨励すべし」と奮闘。日本の洋画普及に尽力したそうです。
展示では原田を取り巻く画家も踏まえて、師弟ほか関連の画家の影響関係まで俯瞰します。
今年生誕290年を迎えた浮世絵師、勝川春章の展覧会が都内2カ所の美術館で開催されます。

「生誕290年記念 勝川春章ー北斎誕生の系譜」@太田記念美術館(2/2~3/27)
「勝川春章と肉筆美人画ー〈みやび〉の女性像」@出光美術館(2/20~3/27)
先に始まる太田記念美術館では春章以下、勝川派のほか、影響を与えた北斎や写楽を見るのに対し、出光美術館では肉筆画に焦点を当てて、その女性表現の魅力に迫ります。なお両美術館では相互割引を実施。それぞれの半券を持参すると入館料が100円引きとなります。あわせて出かけたいところです。
[お知らせ]
東京国立博物館で開催中の「始皇帝と大兵馬俑」展のチケットが若干枚数手元にあります。先着順にてお一人様一枚ずつ差し上げます。ご希望の方は件名に「始皇帝と大兵馬俑展チケット希望」、本文にフルネームでお名前とメールアドレスを明記の上、拙ブログアドレス harold1234アットマークgoo.jp までご連絡下さい。(アットマークの表記は@にお書き直し下さい。)なお迷惑メール対策のため、携帯電話のアドレスからはメールを受け付けておりません。ご了承下さい。
それでは今月もよろしくお願いします。
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