2004年 私が聴いたコンサート ベスト3

さて今日は、先日の「2004年私が観た美術展ベスト10」に引き続き、コンサート編を書いてみました。と言いましても、残念ながら、今年はあまりコンサートへ行かなかったもので、「ベスト3」にとどめておきます…。

「2004年 私が聴いたコンサート ベスト3」

1 東京都交響楽団第598回定期Aシリーズ 11/8
  マーラー「交響曲第1番」他 ジェイムズ・デプリースト指揮
2 NHK交響楽団第1507回定期Bプログラム 1/21
  フォーレ「レクイエム」他 シャルル・デュトワ指揮
3 東京都交響楽団第590回定期Aシリーズ 5/12
  ラヴェル「ラ・ヴァルス」他 ガリー・ベルティーニ指揮

こんな所でしょうか。

今数えてみると、今年は全部で16回のコンサートへ行きました。私としては「適正回数。」といった感じなのですが、ここ数年ではもっとも少ない回数です。また、今年は、外国の有名オーケストラや歌劇場の来日が相次ぎましたが、一回もその場に立ち会うことがありませんでした。それに、聴いたコンサートのコンサートのすべてが、在京オーケストラの定期と、新国立劇場のオペラ、それにBCJの公演です。ちょっと偏っていたかもしれません。

さて、1番目と3番目は、都響の定期です。1番は、次期常任指揮者のデプリースト、そして3番目は、音楽監督を退任するベルティーニの公演です。デプリーストのマーラーは、記事にも書きましたが、実に「感動的」でして、普段どちらかと言うと硬い響きのする都響から、柔らかくて優しいサウンドを引き出していたのが特に印象的でした。まだ一回しか聴いていないので、判断するのは早過ぎるかもしれませんが、都響は素晴らしい指揮者を迎えたのではないかと思わせるぐらいの内容だったと思います。一方、べルティーニの公演は、もうやりたい放題と言った風で、まさに彼の独壇場的な演奏でした。一般的に、こういう演奏だと、指揮者一人の自己満足で終わることが多いように思うのですが、そうならないところがさすがベルティーニで、都響が必至になって食いついていった、超快速のジュピターがとても記憶に残りました。好き嫌いの分かれそうな演奏ではありましたが、私はとても興奮して聴いていたことを覚えています。

2番目はN響です。この公演は、今年私が聴いた一連のN響の中で、最も高い水準だったと思います。「感動的な演奏」とは無縁ではありますが、その分、デュトワの鋭い切れ味が楽しめた演奏でした。また、メインのフォーレより、大井浩明さんを迎えたメシアンの「神の現存の3つの小典礼」の方が楽しめたことを記憶しています。この曲、是非また聴いてみたいものです。

ベスト3の他には、新国立劇場の「ファルスタッフ」や、BCJのバッハ・カンタータなどが挙ってくると思います。ところで、新国と言えば、野田秀樹が演出した「マクベス」も印象に残っています。私は彼の演出を楽しんで見ることが出来ましたが、色々な批判もあったようです。ただ、この公演、指揮のマルティネスが理解不能な振りをしていました。ということでランク外です…。(と、かなり偉そうなことを言っております。)

さあ、来年はどんなコンサートに出会えるでしょうか。出来れば、もう少しコンサート通いをしたいかなとは思いますが、あまり無理をしないで、聴きたい音楽にじっくりと耳を傾けていきたいとも思います。

ところで、昨年のベスト10は、閉鎖したdiaryの方に書きましたので、ここに再掲載しておきたいと思います。


「2003年 私が聴いたコンサートベスト10」

1 新国立劇場 ワーグナー「ジークフリート」
  準・メルクル指揮 3/27
2 新国立劇場 モーツァルト「フィガロの結婚」
  ウルフ・シルマー指揮 10/17  
3 ミラノ・スカラ座東京公演 ヴェルディ「オテロ」
  リッカルド・ムーティ指揮 9/17
4 NHK交響楽団定期公演 シベリウス「交響曲第2番」他
  ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 2/22
5 東京シティフィル オーケストラル・オペラ ワーグナー「神々の黄昏」
  飯守泰次郎指揮 9/20
6 北ドイツ放送交響楽団横浜公演 ドヴォルザーク「交響曲第9番」他
  クリストフ・エッシェンバッハ指揮 5/24
7 東京都交響楽団定期公演 マーラー「交響曲第10番」
  ルドルフ・バルシャイ指揮 2/07  
8 東京シティフィル定期公演 ブルックナー「交響曲第7番」他
  飯守泰次郎指揮 6/13
9 群馬交響楽団東京公演 マーラー「交響曲第3番」
  高関健指揮 3/16  
10 NHK交響楽団定期公演 マーラー「交響曲第4番」
  ローター・ツァグロゼク指揮 11/28
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2004年 私が観た美術展 ベスト10 その2

それでは早速昨日の記事、「私が観た美術展 ベスト10 その1」の続きです。今回は「その2」(「その1」と「その2」しかありませんが…。)ということで、それぞれの美術展について、今、あらためて感じることをつらつらと書いてみようと思います。

1番はズバリ、ライマンでした。これについては感想にも書きましたが、作品そのものはもちろんのこと、それを取り巻く空間全体も、非常に素晴らしかったと思います。初めて行った川村記念美術館は、京成の駅からもかなり遠かったのですが、その分(?)、あの美術館全体の雰囲気は、何とも言えない良さを醸し出していました。また、それに、作品と美術館との相性が抜群に良く、ライマン本人によると言う作品配置もかなりキマッていたのではないでしょうか。バターをパンに塗ったような「白」の感触は、まだ忘れられません。それぞれの作品が相互に関係し合って、その場の空間を変化させる。気がつくと、その世界の虜になった私がいました。ライマンの作品へは、様々な批判もあるようで、中には、ネガティブに見ている方もおられると聞きました。ただ、私は、彼の世界観に出会えたことが本当に幸せです。あの「白」。次はどこで出会えるでしょうか。今から楽しみです。

2番目のザオについては、年明け早々にでも、もう一度、京橋まで見て来ようと思います。と言うのも、まだまだ気になるところが多いのです。今度は色だけでなく、その形態や動き、それに他の作品との関連などもしっかり見て来ようかと思います。しかし一体、私はザオの何に魅了されたのでしょうか。実は私、あまりその辺がまだよく分かっていないのかもしれません…。色、それともそこにあった形なのでしょうか。しかしながら、ともかくも、グッと心に迫ってくる大きな力を感じました。「魂を奪われた。」そう表現しても過言ではありません。絶対に再度見に行きます。

3番目はピッチニーニです。失礼ながら、全然存じ上げない方で、全く期待もせずに拝見しました…。しかし、それがどうでしょう、一見、奇怪な形をしているあの何かを見つめていると、強烈な衝撃が体を突き抜けたのです。「う~ん、なんて愛くるしい表情をしているのだ…!」まさに真の癒しがそこにあったようにも思いました。美術作品から、あれだけの優しさと慈しみを感じたのは、あの時が初めてです。作品たちと、カーペットの上に一緒に座って場を共有出来たのが、本当に幸せでした。

4番目の具体展は、神戸へ行った時に駆け足で見てきました。今でも、あの「具体の世界」に触れた驚きを忘れられません。私はそれまで、「具体」とされるいくつかの作品を、断片的に見てきたことはあるのですが、あれだけまとまった形で鑑賞したのは初めてでした。1時間ぐらいかと、適当に考えていた滞在時間も大幅に超過して、ひたすら見入っていたことを覚えています。何故、作品があんなに熱気に包まれていたのかはわかりません。しかしともかくも、恐ろしいまでの当時の作者の熱意が作品から放出されていました。展示の企画自体も、作成の過程をわかりやすく見せるコーナーがあったりして、なかなか充実していたと思います。これは是非、東京でもお願いしたいです。

5番目は東京駅で見た難波田さんの個展です。難波田さんは、この展覧会を見る前に、オペラシティーでやっていた「タイム・オブ・マイ・ライフ-永遠の少年たち」という展覧会で初めて知りました。そしてその時に、彼の作品がとても気になったわけです。すると、なんとタイミングの良いことに、この個展が開催されているではありませんか。慌てて行きました。私は特に、後期の心象風景を描いた作品に心が打たれましたが、それ以外にも、繊細な感性を示すようなナイーブな作品がたくさんありました。32歳で亡くなったことが、彼の作品に何らかの意味を付与させるのかはわかりません。ですが、「夭折の天才」という決め文句で片付けきれない才能が、難波田さんにはあると思いました。

続いて6番目は、千葉市美術館でやっていたダン・グレアムです。この展覧会、信じられないほどガラガラで、お客さんが5~6人しかいませんでした…。しかし、展示はそれに反してピカイチです。もちろん「パヴィリオン」と呼ばれる小型の建築物に入って、不思議な視覚体験をしたことも面白かったのですが、「ロック・マイ・リリジョン」という、シェーカー教とロック音楽を重ね合わせたようなビデオ作品もとても印象に残りました。(「まんがダン・グレアム物語」も良い。)ところで、千葉市美術館については、ベスト10には入れませんでしたが、5月から7月にかけて開催されていた「ピカソ、マティスと20世紀の画家たち」と、それとほぼ同時開催の「勅使河原蒼風とその周辺」もとても印象に残りました。(もちろん、それらもガラガラでしたが。)良い展覧会をやっているのに、あの客入り。本当に勿体ないと思います。頑張れ!千葉市美術館。

7番は損保ジャパンのピカソ展です。ところで、ピカソの作品と言いますと、あちこちで見る機会がありますので、その分、逆に一つ一つの印象が散漫になってしまいがちですが、この展覧会のピカソは久しぶりの大ヒットでした。ひたすら最晩年の作品群に圧倒され続け、見終わった後にはヘトヘトに…。充実感抜群、疲労感抜群、(もちろん良い意味です。)といった感じでしょうか。また、この展覧会は、ご承知の通り、その後川村美術館でも開催されました。そしてそちらでは、さらに作品が生き生きと輝いていたそうでしたから、私も川村で見たら、もっと感動していたかもしれません。(木場のピカソ展も、ポイントを「エロス」に絞り込んだ、良い企画の展覧会だったと思います。ただどうしても、このジャクリーヌ展には及ばないかなあ、という感じはしました。展示室内に土産物コーナーを持ってくるのもちょっと残念…。その分、別の作品が見たかったです。)

8番目はノルデ展です。思い出すだけでも、作品の幻想的な雰囲気がまた漂ってきます。あれだけのまとまった形で、ノルデを見たことも素晴らしかったのですが、その会場が庭園美術館だったことが、さらに良さを増したのではないかと思います。作品保護ということで、グッと落とした照明からにじみ出てくるノルデのカラー。その背後には歴史を感じる美術館の窓がある。「北フリースラントの夕景」の美しさを忘れることはないでしょう。(ところで、庭園美術館では、田原桂一さんの展覧会もとても印象に残りました。この美術館、箱が美術品だけに、展示品もそれと共鳴します。そのコンビネーションを楽しむのも面白いと思います。)

草間さんの展覧会は、あちこちの美術館で断片的に見る彼女の世界観を、一気に凝縮したような内容になっていました。私は、六本木の方でやっていた草間展を見そびれてしまったので、初めての草間体験だったのですが、これで彼女に対する変な先入観が一掃されたと言っても良いと思います。小さなお子さんが、あれほど楽しそうに作品に見入る展覧会もないでしょうか。彼女の作品の持つ力は、一部の固定的な美術ファンにだけではなく、もっと多様な層へ影響を及ぼしていくのかもしれません。それとも世の中がようやく草間さんに近づいてきただけなのか。これからも彼女が新しい世界観を披露して下さると思うと、今からウキウキします。オーバーかもしれませんが、同じ時代を生きているのが幸せだとも思いました。

さて、10番目は西洋美術館のマティス展です。この展覧会、専門家の方にはとても評判が良いようで、新聞紙上でも絶賛されていました。僭越ながら、私にも、この展覧会がいかに素晴らしいプロダクションであったかは、何となくわかる気がします。様々な角度からマティスを触り尽くす。実に贅沢な内容でした。ただ、それではなぜ10番目なのかというと、この展覧会で、私の中にあったマティスへの想いがややマイナスの方向へ変化してしまったという、極めて主観的な問題が生じたからなのです。これについてはブログにも書きましたし、いつも見て下さっている皆さんからも、とても貴重な意見を頂きました。一体私はマティスが好きなのか嫌いなのか。面白いのか面白くないのか。こう書くと、凄く下らないことに見えてきますが、何かとオーバーに考えてしまう私には、極めて重大なことが持ち上がった展覧会だったのです…。

以上で、ベスト10になります。長々と書いてしまいました。

これ以外には、森美術館の「ハピネス展」(恐ろしく疲れましたが。)や「MoMA展」、また、西洋美術館の「聖杯展」や竹橋の「RIMPA展」なども印象に残っています。しかし、こうして10個の展覧会を挙げてみると、どうやら私は、個展のスタイルをとった展覧会の方が印象に残るようです。ライマンや、最近良いと思う李の作品は、確か「ハピネス展」でも見たはずですが、不思議とそんなに印象に残らなかった。何故でしょう。しかしながら当然かもしれませんが、作品自体と、それをどう見せるかという美術館の企画力、さらに美術館のハコそのもの。これらの3つの要素が上手くかみ合うと、大変印象に残る展覧会になるようです。ザオを川村で見ていたらどうだったか。ノルデを損保ジャパンで見たらどうだったのか…。考えるときりがありませんが、それはまた別の印象を受けていたことでしょう。

いつもご親切に私のブログにコメントを書いて下さるDADA.さんも、ブログで「ベスト10」をやっておられます。私から見ると超人的なペースで、美術館からギャラリーまで見ておられますが、その中から輝かしい1番はザオで、2番はライマン。3番は難波田さんだそうです。明日以降お書きになるという振りかえりも楽しみです。

さて、みなさんは今年一年、どのような素晴らしい展覧会に出会われましたでしょうか。ところで、昨年もこのベスト10をやったのですが、そちらは閉鎖したdiaryの方に書かれていてわかりにくいので、ここで再掲載しておきたいと思います。

「2003年 私が観た美術展 ベスト10」

1 「ヴォルフガング・ライプ展」 東京国立近代美術館
2 「フランス近代美術展」 損保ジャパン東郷青児美術館
3 「野見山暁治展」 東京国立近代美術館
4 「サウンディング・スペース展」 ICC
5 「ドイツ・ロマン主義の風景素描展」 国立西洋美術館
6 「フェアリー・テイル 妖精たちの物語展」 埼玉県立近代美術館
7 「エイヤ=リーサ・アハティラ&束芋展」 東京オペラシティアートギャラリー
8 「ジャン・ヌーベル展」 東京オペラシティアートギャラリー
9 「ブラック・アウト 現代日本写真展」 国際交流基金フォーラム
10 「アウト・オブ・ザ・ブルー展」 トーキョーワンダーサイト

03年は、25程度の美術展を見ました。


来年も素晴らしい出会いがあることを祈って…。
長々と拙い文章を読んで下さってありがとうございました。
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2004年 私が観た美術展 ベスト10 その1

こんにちは。

去年のdiaryでもやりましたが、恒例と言うことで、今年もこの企画、やってみたいと思います。ちなみにこれらは当然、私の主観と偏見のみで選んでいますので、その辺はどうかご容赦ください。(と、去年と同じ断りを書いておきます・・・。)

「2004年 私が観た美術展 ベスト10」

1 「ロバート・ライマン 至福の絵画」
   川村記念美術館 7/10~10/24
2 「ザオ・ウーキー展」
   ブリヂストン美術館 10/16~2005/1/16
3 「パトリシア・ピッチニーニ WE ARE FAMILY」
   原美術館 2003/12/6~2/1
4 「『具体』回顧展」
   兵庫県立美術館 1/24~3/14
5 「難波田史男展」
   東京ステーションギャラリー 4/10~5/16
6 「ダン・グレアムによるダン・グレアム」
   千葉市美術館 2003/12/2~2/1
7 「ピカソ展 幻のジャクリーヌ・コレクション」
   損保ジャパン東郷青児美術館 9/4~10/24
8 「エミール・ノルデ展」
   東京都庭園美術館 9/18~11/7
9 「草間彌生展 永遠の現在」
   東京国立近代美術館 10/26~/12/19
10 「マティス展」
   国立西洋美術館 9/10~12/12

今年は、私の記録によれば、全部で40個ぐらいの美術展を観たと思います。こんなに美術館へ行った年はありません。特に、9月か10月以降は、毎週のようにあちこちの美術館へ足を伸ばしていたと思います。ちなみに、私が美術館巡りをするようになったのは、つい2~3年前からで、それ以前はさっぱりでした。ですから、今、こんなにたくさんの美術館へ通う自分が、我ながら不思議な感じもします。まあ、何かにハマるって、こういうことなのかもしれません。そういえば、クラシックも突然ハマった気がします・・・。

さて、上に書いたように、ベスト10と言うことで、1番から10番まで挙げてみました。どうでしょうか。ちなみに、ベスト10と言いましても、「私の感性と合って記憶に残り、なおかつ面白かった順番。」というぐらいにご承知していただければ嬉しいです。ところで、1番と2番については、私の中で甲乙つけがたく、ザオが1番かなという気もしましたが、川村美術館という素晴らしい会場との出会いも含めて、トータルとしてライマンを最上位に持ってきました。また、10番目に関しては、近代美術館のRIMPA展や、森美術館のMoMA展と迷ったのですけども、結局、企画力が素晴らしかったマティス展にしました。

振り返り的なそれぞれの感想は、「その2」ということで、明日書きたいと思います。
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国立西洋美術館の「ガーデン・イルミネーション」

こんにちは。

Takさんのブログによれば、西洋美術館がイルミネーションで飾られているとのことで、早速見てきました。



今回もおそろしくピンぼけの写真です。

ちょっと冷たい感じのするイルミネーションでした。今年はこういう色が多いですね。ケバケバしいのが疲れる私にとっては、ちょうど良いものでした。明日、26日までです。

今日はどこへいってもクリスマス。
ケーキの叩き売りの側で、イエスキリストがどうのという、この時期恒例のテープが流されていました。雑多です・・・。
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「田原桂一 光の彫刻」 特別展示「光の彫刻」インスタレーションを見る。

こんにちは。

先週見てきた田原桂一の展覧会ですが、今日は期間限定のインスタレーションを見てきました。





ピンぼけの酷い写真です。申し訳ありません。

実は、みなさまに少しでもわかりやすいようにと、たくさん写真を撮ってきたのですが、殆どこんなピンぼけ写真ばかりでした・・・。これでも、この2枚はまだマシな方でして、他のはとてもお見せできるような代物ではありません。下手な写真をブログへ載せる行為。何とぞご容赦下さいませ・・・。

ところで、インスタレーションはとても素敵でした。一枚目の写真にもありますが、美術館正面には、幻想的な音楽とともに「トルソー」のムービーが映し出されていました。また、光の門も青白い光でライトアップ。(二枚目の写真。)他にも、美術館正門から入り口までの木々に様々な光があてられていました。単なるイルミネーションでは感じられない、落ち着きと美しさがありましたね。

今日は田原さんご本人の講演会もあったそうです。結構大勢の方がいらっしゃいました。特別展示は明日までです。展覧会の半券を提示すると、無料で見ることが出来ます。

*私の田原展の感想はこちらへ。
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テバルディさん、死去。

「伊の名ソプラノ歌手、レナータ・テバルディさん死去」
AFP通信が報じたところによると、戦後のオペラ界でマリア・カラスと人気を二分したイタリアの名ソプラノ歌手、レナータ・テバルディさんが19日、サンマリノの自宅で死去した。82歳だった。

asahi.comより。

あまりにも小さな記事でしたので、見落としそうになりましたが、新聞紙面上にも掲載されていました。

言うまでもなくデバルディは20世紀を代表するソプラノ歌手です。70年代にはすでに引退なさっていて、もちろん実演に接したことはありませんが、CDで、何回かその歌唱を楽しませていただきました。プッチーニの「ボエーム」。久々にプレイヤーにかけてみようと思います。

心からご冥福をお祈りいたします。
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年末恒例の・・・、バイロイト音楽祭。

こんにちは。

去年も頑張って聴いた記憶がありますが、今年もやるそうです。

バイロイト音楽祭2004 NHK-FM
12/25(土)~31(金)21:00~深夜

25(土) 「パルシファル」
26(日) 「タンホイザー」
27(月) 「さまよえるオランダ人」
28(火) 「ニーベルングの指環」前夜祭「ラインの黄金」
29(水)  第1夜「ワルキューレ」
30(木)  第2夜「ジークフリート」
31(金)  第3夜「神々の黄昏」

時間は夜9時から、深夜1時ぐらいまでです。終了時間は曲によります。

さすがに、全てその時間に聴くのは困難ですが、録音するなどして、何とか全部聴きたいと思います。と言うことで、来年も「黄昏」第3幕で迎えそうです。

詳しくは、NHKの「年末年始特集番組2004」をどうぞ。
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原美術館 「原美術館コレクション-25年の歩み」

原美術館(品川区北品川)
「原美術館コレクション-25年の歩み」
2004/10/25~2005/1/16

こんにちは。

今日は久々に原美術館へ行ってきました。ここ最近の企画展を見ていなかったので、数ヶ月ぶりです。

この展覧会、美術にお詳しい方はもちろんのこと、私のような素人でも十分に楽しむことができると思います。ウォーホル、森村、横尾、荒木、草間、何故かシャガール・・・。名前だけでもお腹いっぱいになりそうな内容ですが、他にも楽しい作品がたくさんありました。

まずは、森美術館で見て以来、とても好きになった李禹煥。「点より No.79032」という作品がありました。画面にたくさんの四角い点が並んでいるのですが、左右から見るとその動きの方向が変化していきます。どちらから見るのが面白いでしょうか。もちろん正面から見ても良いでしょう。どこか音楽的なものを感じる要素もあります。やっぱりこの人の作品、好きです。

スラシ・クソンウォンの「Small is Beautiful-Floating Market」という作品は、部屋に入った瞬間、その鮮やかさに目がひかれました。小さな舟で賑わう水路のような場所が写された写真の上に、いくつかの果物が吊らされているのですが、それらの調和がとても見事です。写真の上に物を配置して新鮮な表現を追求すること自体は、そんなに目新しいことではないと思うのですが、この作品は完成度がとても高いと思います。騙し絵的な面白さと、鮮やかな写真の美しさ。(よく見るとあちこちに手が加えられていますが。)インパクトのある作品です。

ギャラリー5にあったジャン・ティンゲリーの「ペリカンの卵」は、とても可愛らしい作品でした。人の顔?卵の殻を割ったもの?何だかよくわからない板の小さな破片が、モーターでひたすらグルグルと廻っています。とても小さな作品なのですが、動きに愛嬌があって、しばらく見つめてしまいました。作品の前で小さなお子さんが、じーっとその動きをみつめていて、奇妙な顔をしていましたが、何を思っていたのでしょう。ちょっと聞いてみたかったですね。

他にもロバート・メイプルソープの「花」というシリーズの写真や、周鉄海の、初めて見るような質感の作品「Water」などが印象に残りました。ところで、ここへ来ると、最後はいつも宮島さんの作品を鑑賞するのですが、今日も例外なくあの部屋へ入ってきました。宮島さんの作品、私は木場にあるのが一番好きなのですが、ここにあるのも結構好きです。一緒に行った連れは、いつもイマイチそうな顔をするのですが・・・。

原美術館は、結構不便な場所にありますが、周辺環境は悪くないですし、美術にのんびりと触れることができる環境もあります。作品を前にしながら「ああでもない、こうでもない。」と、自由に言える雰囲気もありますね。しかし、それにしても、今年は本当にたくさんの展覧会を見ました。おそらく今回の原美術館で打ち止めだと思います。一年の締めにぴったりな感じでした。来年もまた行きます。
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今年売れたCDはなんだろう。タワーレコードにて。

今日は久々にタワーレコードでいくつかのCDを購入しましたが、袋の中に「2004 CD&DVD BEST SELLERS」が入っていました。これは要するに今年のベストセラーです。もちろんクラシック部門もあります。ここに10位まで挙げてみましょう。

1位 シューベルト:交響曲第8番「未完成」、ブラームス:交響曲第4番、他
    クライバー&VPO、ドレスデン国立歌劇場O
2位 シューマン:交響曲全集
    ジンマン&チューリヒ・トーンハレO
3位 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1&2番
    ツィマーマン(P)、小沢征爾&BSO
4位 マーラー:交響曲第1番「巨人」
    コンドシラン&北ドイツ放送SO
5位 マーラー:交響曲第5番、第10番(バルシャイ編)
    バルシャイ&ユンゲ・ドイチェPO
6位 モーツァルト:レクイエム
    アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
7位 マーラー:交響曲第2番「復活」、ドビュッシー:海
    アバド&ルツェルン祝祭O
8位 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2&3番
    アルゲリッチ(P)、アバド&マーラー室内O
9位 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
    バルビローリ&BPO
10位 ドヴォルザーク:交響曲第8番、他
    テンシュテット&LPO

1位は、言うまでもなく今年亡くなられたクライバーの追悼盤です。手に取られた方も多いのではないでしょうか。しかし、あらためて言うのも今更ではありますが、本当に亡くなられたのが残念でなりません。最近になって、クライバーのCDやDVDがたくさんリリースされるようになりましたが、出来ればやはり生前に出てほしかったと思います。

それ以下で目につくのは、やたらとマーラーが多いことです。ベストテンの中に、なんと4枚もマーラーのCDがあります。コンドシランやバルビローリあたりは、海賊盤などで話題となっていたのが、正規盤として発売されたもののようです。「良い音質で伝説の名演を聴きたい!」そんな根強いファンがおられるのではないでしょうか。

ジンマンも何気に凄い指揮者です。決して廉価レーベルの専門指揮者などと侮ってはなりません。昨年だったか、ベートヴェンの全集が大変に話題となりました。来日はなさらないのでしょうか。

このランキングは、これ以下にも40位までありました。詳しくは、タワーレコードのサイトで確認できます。私自身は今年、CDを買うことからかなり遠ざかってしまいましたが、皆さんはどのようなCDとの出会いがありましたでしょうか。しかし、こうしてランキングを眺めていると、どれも聴いてみたいものばかりです。

今年も残すところあと半月ばかり。こういった企画がなされているのを見ると、いよいよ年の瀬だという気がします。
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東京都庭園美術館 「田原桂一 光の彫刻」

東京都庭園美術館(港区)
「田原桂一 光の彫刻」
200411/20~2005/1/23

こんにちは。

先週の土曜日、庭園美術館へ「田原桂一:光の彫刻展」を見に行ってきました。

この方、とても面白いことをやっておられます。光に注目し、その存在や痕跡を辿る。その着眼点は、まだ何となくわかりますが、それを表現する方法が非常に独特で面白いのです。光をどのように表現するか。田原さんは、実際の光を使ったインスタレーションも多く手がけていらっしゃいますが、「対象物を介して光の形態を探索する。」(パンフレットから。)として、撮影した対象物を、ガラスや石板、それにアルミや布に印画して、光の痕跡を捉えていくのです。例えば、光を反射させた彫像を撮影して石に印画したり、何かの破片のようなものに光をあてて撮影し、それをガラスに挟んだりすることなどですが、何だが上手く説明できません・・・。しかし、ともかくも、独創的な方法で光を捉えていたことは事実です。こういう表現形態に取り組んでいる方って、他にもいらっしゃるのでしょうか。

と言うわけで、展覧会の展示の殆どは、光の痕跡を捉えて表現した一連の写真や、それを印画した石板などでした。私が一番面白く感じたのは、「トルソー」と呼ばれるシリーズです。トルソーとは、胴体だけの彫像の意味だそうですが、これらの作品では、そのような彫像に光をあてたものが、石板に印画されていました。どの彫像も、とても肉感的で豊満な感じなのですが、それが田原さんの手にかかり、光が差し込まれると、不思議にも彫像の気配が消え、リアリティーが喪失していきます。決して彫像のドラマが消えて、全体が無機質になるわけではないのですが、光が彫像を支配し、主人公になっていくわけです。対象の彫像を見て、その背景を感じ取ろうとしても、いつの間にか、光そのものを見て感じている。物を見ることとは、光を見ること。ものすごく当たり前ですが、日常忘れがちなことを再確認させられました。

作品の中に光があるわけですから、その外からあてられるライトがとても気になりした。スポットライトや蛍光灯のちょっとした色合いで、作品の印象は相当に変化するではないでしょうか。窓の外の自然な光が取り入れられていることもありましたが、それもまた、人工的な光で見たときと違う感じです。あと、作品と美術館の相性がバッチリだと感じました。いくつか彫刻作品もありましたが、それが寝室などに置かれていたりすると、その部屋が借景となって、さらに味わいが増します。ウィンターガーデンに置かれたいくつかの石板も、その背景と共鳴し合って、不気味な光を放っていました。木場の美術館などでは、こうはいかなかったでしょう。

インスタレーション的な作品は、殆どDVDで紹介されています。しばらく見てみましたが、それらはやはり映像ではなく、実際にその場へ行って体験したいですね。ところで、この庭園美術館でも、17日から24日までは、インスタレーションで、美術館正門から美術館までの部分を演出するそうです。午後4時半から8時までで、半券でも見ることが出来るそうですから、これは是非体験してきたいと思います。

*光のインスタレーションの感想はこちらへ
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東京シティフィル 第184回定期演奏会 「マーラー:交響曲第4番他」

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第184回定期演奏会

シューベルト 交響曲第3番
マーラー 交響曲第4番

指揮 飯守泰次郎
ソプラノ 天羽明恵
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2004/12/10 19:00 東京文化会館4階R2列

こんにちは。

昨日は、上野の文化会館で、久しぶりにシティフィルの定期公演を聴きました。

シューベルトの交響曲は、曲の構造を明快に提示するような、とても丁寧な演奏だったと思います。弦をキビキビと弾かせて、その上に柔らかい木管の響きをのせる。弦の各パート(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。)の響きの調節も丁寧でした。オーケストラも、飯守さんの指示に的確に応えていたのではないでしょうか。シューベルトの交響曲と言うと、どうも「未完成」とか「グレート」のような、ロマン的で長大な作品をイメージしがちですが、この第3番はモーツァルトを思わせるような古典的な作品です。もちろん、その中に、シューベルト独特の歌心があるわけですが、そうしたこの曲の持ついくつかの要素を、しっかりと表現できた演奏だったと思います。演奏後の聴衆の反応はいま一つでしたが、私はとても優れた演奏に聴こえました。素晴らしかったです。

メインのマーラーは、とてもエネルギッシュな演奏でした。とにかく、飯守さんもオーケストラも歌いに歌います。初めこそ、オーケストラが少しぎこちない感じでして、曲の進行が危ういような箇所もあったと思いましたが、いつの間にか飯守さんとオーケストラが一体になっていました。やはり第3楽章が一番美しかったでしょうか。天羽さんの歌声が入る第4楽章も、オーケストラと声楽のバランスがうまくとれていたと思います。ただ、全体的に、オーケストラの技量的な部分に若干の厳しさがあったことも付け加えたいです。弦は管に押されていきますし、ホルンも少々疲れ気味。シューベルトの演奏で感じられた余裕やゆとりは、マーラーではありませんでした。ちょっとキツキツです。

とは言え、シティフィルのマーラーチクルスは、今後ずっと聴いていきたいと思います。このオーケストラには、荒削りではありますが、飯守さんの情熱的なタクトのもと、ある一線を超える何かがあります。次は3月の第5番です。楽しみですね。

*今年のコンサートはこれで打ち止めです。あまり行かなかったかなあ・・・。
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エマールとデュトワのベートヴェン。

第1530回N響定期公演生中継 NHK-FM(12/8 19:00~)

曲 ラヴェル/組曲「マ・メール・ロア」
  ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15
  ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシカ」(1911年版)

指揮 シャルル・デュトワ
ピアノ ピエール・ロラン・エマール(ベートーヴェン)
    横山幸雄(ストラヴィンスキー)
演奏 NHK交響楽団

こんにちは。

N響のBプロが生放送されていましたので聴いてみました。時間の関係から、ピアノ協奏曲の第2楽章からです。

エマールさんのピアノはとても透明感がありました。一音一音をとても大切にしているのでしょうか。なめらかで、甘すぎるぐらいのニュアンスを漂わせながら、ちょっとだけリズミカルに音楽を進めます。デュトワ&N響の落ち着いたサポートと相性が良いと思いました。オーケストラは、全体的に控えめな表現で、エマールさんのピアノを支えていました。解説の諸石氏が、「二百年前にこの曲が誕生したとは思えない演奏だ。まるで、今誕生したかのような表現だ。」とか仰っていましたが、私は逆に、この曲の古典的な部分を、奇をてらわずに表現しているのではないかと思いました。確かに、古典美とか言われるような、厳格な構成感はなかったように聴こえましたが、中庸の美でしょうか。そんな美しさがあったと思います。

ストラヴィンスキーは、この前、NHKホールで演奏された「交響曲」が素晴らしかったのですが、このペトルーシカも、その時と似たような表現で音楽が進められていました。大変失礼な言い方ではありますが、金管がちょっと危なっかしいのも同じだったと思います・・・。ただ、重心を低くして、あえてバレエ音楽とは思えないような、端正なリズムをとっていたのはデュトワの個性でしょうか。デュナミークの小さな方向にも配慮がなされた演奏だと思います。こういう表現、結構好きです。

B定期はなかなか行く機会がないので、こうしてFMで中継していただけるとありがたいです。
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ブリヂストン美術館 「ザオ・ウーキー展」

ブリヂストン美術館(中央区)
「ザオ・ウーキー展」
2004/10/16~2005/1/16

こんにちは。

ブリヂストン美術館でやっているザオ・ウーキーの個展を見てきました。素晴らしい展覧会でした。

展示されていたザオの作品の半分以上は抽象画です。その多くは、カンヴァスのザラザラ感を生かしながら、緻密に、そして時には大胆に、色を合わせていくものでした。色をカンヴァズ全体に塗り広げていくとでも言うのでしょうか。赤、青、どの色も実に鮮やかで、「出せない色はないのではないか。」と思うほど豊かな色彩でした。また、仕上げがものすごく丁寧なのでしょうか。どの色もとても輝いて、その存在感を示していました。実に美しいです・・・。このザオの色を見るだけでも、十分に見に行く価値があります。

美しい色の中には、いくつかの動きを示す線や形があります。そして不思議にも、その線や形(もちろん色の置き方もですが。)が、作品の姿を具体的なものへと変化させるのです。つまり、何か形あるものに見えてくるわけですね。海や炎、大地や湖。それに大気の渦などの自然現象。このような見方、つまり抽象画を何かに置き換えて見る見方は、もしかしたら邪なことかもしれません。ですが、作品を別の具体的な何かに見せることができるのは、ザオの大きな魅力だと思います。もちろん、その具体的な形を、自分の心の中にある何かに置き換えることも出来ます。例えば、意識とかそのはかない移ろいでしょうか。一緒に見に行った連れは、心の琴線に触れるものがあったようです。大感動してしまって、思わずポロポロと涙を流していました。見る人それぞれの大切な琴線に触れる大きな力。それがザオの作品にはあると思いました。

ザオは中国生まれです。会場の案内にも書かれていましたが、確かに、東洋の伝統を感じさせるような表現がいくつもありました。例えば、水墨画の作品はその最たるものでしょうし、色の表現の中にも、まるで黄土の色のようなくすんだ金や、お茶の色を思わせる緑がありました。ただ、そういった文化的な背景は、あまり気にしたくありません。ザオの作品から何を感じるか。私にはこれだけで十分でした。

ところで今回、私は初めてこのブリヂストン美術館へ行きました。恥ずかしながら、東京駅八重洲口近くの殺風景なビル街に、こんな素敵な空間があったとはつゆほども知りませんでした。入り口が、中央通り沿いにではなく八重洲通り沿いにあるのがちょっと分かりにくかったですが、中はとても立派です。常設展は、古代エジプトやギリシャの美術品から、ルノワールやセザンヌ、そしてクレーまで、とても充実したコレクションが並びます。作品の数も適度です。モネの「黄昏、ヴェネツィア」という作品があったのですが、これはとても良い作品でした。見ることが出来てとても満足です。

年の瀬にいいものを見させてもらいました。これはまた行くかもしれません。

*と言うわけで、2回目の感想はこちらへ。
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NHK交響楽団 第1529回定期公演 「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番他」

NHK交響楽団 第1529回定期公演Cプログラム1日目

リムスキー・コルサコフ 序曲「ロシアの復活祭」作品36
ストラヴィンスキー 交響曲
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番作品23

指揮 シャルル・デュトワ
ピアノ 上原彩子
演奏 NHK交響楽団

2004/12/3 19:00 NHKホール3階自由席

こんにちは。

昨日、N響の定期を聴いてきました。

休憩前の前半の2曲はとても素晴らしかったです。「デュトワがN響を振るとこんなにいい音がするのか。」と改めて思い知らされたような感じでした。弦と管のバランス、そして各パートの音の積み重ね。リズムも小気味よく、絶妙な間合いもある。ストラヴィンスキーの交響曲は、曲想の変化の色合いをとても楽しく聴けたのですが、それもデュトワが的確な指揮でN響を率いていたからでしょうか。ホルンやフルートがちょっとイマイチかなあとは思いましたが、それを補っても余るほどの演奏です。「レコーディングしても良いぐらいでは。」と思わせるほどでした。

後半はあの上原さんが登場しまして、チャイコフスキーのピアノ協奏曲(もちろん第1番ですが。)が演奏されました。上原さんは、ご存知かと思いますが、2002年のチャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で第一位を獲得され、大きな話題となった方です。

上原さんはピアノにめり込むような前傾姿勢で、とてもバリバリと弾いていました。決してミスタッチも恐れないような勢いもあります。彼女もこの曲に大変な愛情をお持ちなのでしょう。とても情熱的な演奏でした。終演後の拍手もすごく盛大でした。
ただ、あえて偉そうに難を言わせていただければ、打鍵が少々強すぎるのか、前の音を引きずりすぎるのか、音がごちゃごちゃと濁って聴こえてくる部分が多いように思いました。また、それに、オケとバラバラになりそうな危ない部分もありました。デュトワのやや遅めの丁寧な指揮に合わせにくかったのかもしれません。まあ、こういうのは場の数を踏んでいけばなくなるのかもしれませんが、やはり聴いててハラハラさせられるものです。あと、これまた私が勝手に感じたことですが、上原さんのピアノ、チャイコフスキーのこの曲のような、やや力強い調子を持つものより、もっとデリケートな表現を持つ音楽の方が向いているような気がします。う~ん、例えばフランスものとかでしょうか、何かすごく反論されそうですが、何となしにそう思いました・・・。落ち着いた曲想の音楽で彼女のピアノを聴いてみたいです。

しかしデュトワが振ると本当に音が階層的に聴こえてきます。何がこんなに違うのでしょうか。彼の振る演奏会で、途中、つまらなくて退屈してしまった記憶はありません。これからも名誉音楽監督として、ずっとN響に登場していただきたいものです。
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12月の気になる展覧会/コンサート

こんにちは。

一気に寒くなってきました。風邪も流行っています。気をつけないといけませんね。

さて、今月予定している展覧会とコンサートを挙げてみました。

展覧会

「ザオ・ウーキー展」 ブリヂストン美術館(1/16まで)
「原美術館コレクション-25年の歩み」 原美術館(1/16まで)
「田原桂一-光の彫刻」 東京都庭園美術館(1/23まで)

コンサート

「NHK交響楽団第1529回定期Cプロ」 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番他/デュトワ/NHKホール 12/3 19:00~
「東京シティフィル第184回定期」 マーラー:交響曲第4番他/飯守泰次郎/東京文化会館 12/10 19:00~

展覧会は、まず「ザオ・ウーキー展」がものすごく楽しみです。チラシで見たあの「青」が実際に見られるなんてわくわくしますね・・・。また、一回もこの美術館へ行ったことがないので、常設展もしっかり見て来ようと思います。
原美術館は開館25周年ということで、それを記念したコレクション展をやっています。洋の東西を問わず、様々なアーティストの作品が展示されるそうです。また、12/7からは、円山応挙の「淀川両岸図巻」が展示されるそうなので、せっかくですからそれ以降に行きたいと思います。

コンサートは2つ。N響はデュトワが登場します。チャイコフスキーのコンチェルトはあの上原彩子さんがピアノを弾かれます。これは聞き逃せません。楽しみ。
また、シティの方は、マーラーチクルスの第3弾で、交響曲の第4番が演奏されます。まだ、一回もこのチクルスを聴いていないので、そろそろ聴かないと。ちなみにソプラノ独唱は天羽明恵さんです。両方とも当日券で!

今月も良き出会いがありますように。

*11月の記録*
 
 展覧会
  6日 「横尾忠則展」 SCAI 
  13日 「失楽園」 横浜美術館 
  21日 「草間彌生展」/「木村伊兵衛展」 東京国立近代美術館
  27日 「ヴォルフガング・ティルマンス展」/「野又穫展」 東京オペラシティ

 コンサート
  8日 都響第598回定期/マーラー「巨人」他/デプリースト
  20日 新日本フィル第377回定期/マーラー交響曲第5番他/アルミンク
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