「奈良・斑鳩史跡・アート紀行 - 薬師寺再訪と学園前、そしてならまち」(Vol.1) 2008/6

奈良博の「法隆寺金堂展」にも合わせ、太子ゆかりの法隆寺、または奈良県内の史跡、美術館等をいくつか見学してきました。以下、その顛末記です。宜しければおつきあい下さい。

行程
1日目 東京~西ノ京「薬師寺」→学園前「松伯美術館・中野美術館」→奈良市内「興福寺(国宝館)」~市内泊
2日目 奈良~法隆寺→斑鳩界隈散策「法隆寺・法輪寺・法起寺」→奈良市内「法隆寺金堂展@奈良国立博物館」~帰京

  

一応、法隆寺金堂展目当てということで、メインは2日目の斑鳩と奈良博の「太子ツアー」にありましたが、まず奈良について真っ先に向かったのは西ノ京の薬師寺でした。もちろん理由はただ一つ。東博でのお出ましを終え、つい先週の木曜日に戻られたばかりだという日光・月光菩薩像に再度お目にかかるためです。雨のぱらつく中、駅より小径を抜けるとそこはもうすぐ薬師寺。高名な観光地ながら幸いにも人出が少なく、朱塗りの真新しい伽藍と古の東塔が時を超えて相対する様をじっくり楽しむことが出来ました。それにしてもここに来ると、国の形を作らんとする天武朝の進取に満ちた気概を感じるような気がするのは私だけでしょうか。凛とした、シンメトリーで整った空間が気持ちを引き締めてくれます。まるで宮殿のようです。

   

上の写真は大講堂の外より撮影しました。当然ながらご本尊を中心に、右に日光、そして左に月光の両菩薩様が鎮座しています。東博ではその大きさにまず圧倒されたものですが、ここで接するとそれほどでもなく、むしろ体のしなやかなラインも緩やかに、実に落ち着いて見えるのが不思議でなりません。やはりあるべき場所にあるのが本来の姿なのでしょう。ちなみに補修中だった光背は、一部欠落していた部分などに少し手を加えたのだそうです。(肉眼で確認するのは困難です。)

   

一礼をすませ、回廊から左手へ廻ると東院堂が見えてきました。こちらのご本尊は言うまでもなくかの聖観音菩薩です。東博ではその威厳な姿が印象的だった同菩薩像ですが、ここではその時よりも優美さが際立っているように見えます。鎌倉期の逞しい四天王を従えた姿は、まるで名家の侍の貴公子のような力強さと気品をたたえていました。

ちょうどお昼時になったのでお腹が空いてきました。薬師寺前にあるお茶屋風のそば屋にて一休みです。注文したのは、ごく一般的な山菜うどんに奈良と言えば定番の柿の葉寿司。久々の関西だしで食べるうどんはなかなか美味でした。やはりうどんはこのだしに尽きます。

  

西ノ京を出た後は学園前へと向かい、遊行さんおすすめの松伯と中野の両美術館を訪れました。(大和文華館は展示内容にあまり関心がわかなかったのでパスしました。)

  

松伯美術館は上村家三代、松園・松篁・淳之の名品を陳列する私設美術館です。学園前駅からはバス必須ですが、本数が相当に多く、ほぼストレスなく美術館のそばまで行くことが出来ます。団地を抜け、突如出現する高級邸宅街を過ぎれば美術館最寄りのバス停に到着です。この間5、6分ほど。大きな池に面して建つのが松伯美術館でした。出窓が印象的な洒落た雰囲気はまさに邸宅風です。(ちなみにこの敷地は、かつて近鉄の名誉会長を務めた佐伯氏の所有だったそうです。松園、松篁の「松」と佐伯の「伯」で松伯です。)地下より吹き抜けの展示空間も開放的で、サンテラス風のエントランスも明るい雰囲気を醸し出していました。展示についてはまた別エントリにて触れたいと思います。

次の目的地、中野美術館はちょうど松伯美術館より駅を挟んでの反対側です。バスで学園前へ舞い戻り、その後は歩いて美術館へと向かいます。大和文華館を横目に、蛙股池を過ぎて左に少し折れると見えてくるのが中野美術館です。駅からは約10分ほどでしょうか。館内には誰もいませんでした。

  

こちらも松伯同様の私設美術館ですが、建物はもとより、展示スペースからしても相当にこじんまりとしています。ちょうど山種美術館の半分くらいの広さを想像していただければ良いのではないでしょうか。目の前の池を望む大きな窓が実に印象的です。手狭な空間にうまく水辺の広い空間を取り込むことに成功しています。展示は地元の実業家、中野皖司氏が揃えたという館蔵の洋画、日本画です。出品数はせいぜい20、30点と少なめですが、特に中野氏も愛していたという須田国太郎(5点)など、いくつか見入る作品も揃っていました。ちなみに同館は写真撮影完全が可能です。これは太っ腹です。

   

美術館を切り上た後は、近鉄で奈良へと進みます。法隆寺金堂展は明日にとっておくとして、ここは駅からも近い定番スポット、興福寺の国宝館が目的です。先だって拝見したあおひーさんの記事でも気になっていたところですが、この阿修羅像(画像はハガキを転載しました。)の素晴らしいことと言ったら言葉にもなりません。細身の体よりスラリと伸びる6本の腕は天使の羽のように軽やかで美しく、三面のお顔は険しい表情をしながらも憂いと哀しみをたたえ、また少年のようなあどけなさを見せながら静かな面持ちにて前を見据えていました。どれだけ見ていても飽きない仏像とはまさにこのことをさすのでしょう。ごく普通の陳列ケースに入り、特段の扱いもされているようにも思えませんでしたが、思わず閉館も迫った時間を忘れて見入ってしまいました。ちなみにこの仏像が2010年、他の現存する八部衆像とともに半世紀ぶりに東京で公開されるわけです。(九博にも巡回。)これは待ちきれません。

  

国宝館を観賞するとそろそろ夕食時です。当時の建物こそ残りませんが、不死鳥の如く再建される塔など、藤原氏の権勢を思わせる広大な敷地を抜け、階段を降りて猿沢池を横手に旧市街、通称ならまちの迷路へと彷徨います。既に拝観時間が終っていたものの馬子ファンとしては必見の元興寺の瓦を遠目で見ながら、しばしこの界隈を散策したのちに着いたのが最終目的地、テツさんおすすめの居酒屋「蔵」でした。詳細はテツさんの記事にあたっていただきたいのですが、文字通り蔵を改装した趣きのある佇まいに何とも心くすぐられます。店内は約15名ほど入れば満席になるかと思われるカウンターのみ。入口そばのおでん舟よりゆらめく湯気が食欲をそそります。地酒はあるものの、総じてお酒の種類が少ないのが少々難点ですが、名物のきもやき、そしてボリュームのある鯖寿司と堪能しました。有名な店のようで店内はかなり混雑していましたが、比較的回転も良く、また一人で飲んでいても全然問題がありません。2時間近く焼酎や日本酒を片手に風情を楽しみました。

  

以上が大まかな一日目の行程です。二日目の法隆寺、斑鳩界隈散策、そして奈良博についてはVol.2の記事へ廻したいと思います。

*関連エントリ
「奈良・斑鳩史跡・アート紀行 - 上宮王家の足跡を辿って」 (Vol.2) 2008/6
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「森山大道展」 東京都写真美術館

東京都写真美術館目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
「森山大道展」
5/13-6/29



森山の制作を時系列に回顧しながら、最新のハワイシリーズも一挙に楽しめるファン待望の展覧会です。写美で開催中の森山大道展へ行ってきました。



会場は同美術館内2フロア、つまりは3階の「レトロスペクティヴ」と2階の「ハワイ」に分かれていますが、やはり過去作品の並ぶ前者より最新の「ハワイ」へと流れるのが順当でしょう。中でもこれまで「森山新宿荒木」や「ブエノスアイレス」など、半ば断片的にしか森山を見て来なかった私にとっては、初期作より最近までの動向を丹念に追う「レトロスペクティヴ」に興味がそそられました。大きく俯瞰する限りにおいて、森山のスタイルはそう変わりません。1960年代、『アレ、ブレ、ボケ』という写真の一種のタブーを逆手にして表した「国道シリーズ」の表現が、光と影とが澱み、そして絵具が混じり合うかのように交差する独自のざらついたモノクロームへ深化し、そのまま「ハワイ」のような直近の作品へと至っていました。変わらない森山写真のカッコ良さは不滅です。既に古希を迎えているとは思えないほど颯爽とした、それでいて一抹の不安感を抱くモノやヒトの『陰』の部分にスポットを与える写真が次々と生み出されていきます。猥雑と喧噪に包まれた新宿も、森山の手にかかるとどこか人気のない場末の街へと変化しました。そのような孤高の寂寞感もまた魅力の一つです。



「ハワイ」は、先だって開催されていたタカイシイの個展の拡大バージョンです。特大サイズの地平線へ伸びる道路の写真が展示空間を広げ、そこへハワイの熱気と賑わいを後ろから『覗き見て』否定するかのような森山のスナップが、まさにインスタレーションを形成するかのようにして紹介されています。そしてここで驚いたのは、色のある森山作品が登場していたということでした。これらはハワイの青い海と空を写したものでしたが、やはりこれを見ても森山の関心が対象自体よりも、その光や影の移ろいにあることが分かるような気もします。南国の写真に有りがちな、目の覚めるように眩しい青みはぐっと影を潜め、どちらかと言えば柔らかな白い光にブレンドされた朧げな青がそこに提示されていました。

少々長丁場でしたが、ハワイの撮影風景をドキュメンタリー風にまとめた映像も楽しめました。実際にはどうかわかりませんが、彼ほど一人旅が似合いそうな男はそういないのではないでしょうか。

「ハワイ/森山大道/月曜社」

明日、29日まで開催されています。
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「蜀山人 大田南畝」 太田記念美術館

太田記念美術館渋谷区神宮前1-10-10
「蜀山人 大田南畝 - 大江戸マルチ文化人交友録 - 」
5/1-6/26



会期終了間際の駆け込みで見てきました。狂歌師や劇作者として名を挙げ、また江戸文化人コミュニティのハブとしても活躍した大田南畝の回顧展です。



南畝の活動を概観するのにこの上ない展覧会であったのは間違いありません。冒頭、南畝が賛を入れた春章らの肉筆浮世絵にはじまり、鳥文斎栄之、または谷文晁らの描いた彼の肖像、さらには冒頭には源内の序文もあるデビュー作「寝惣先生文集」の紹介からペンネーム『四方赤良』として活躍した数々の劇作、それに漢詩、書、あげくの果てには彼を取り巻く絵師たちの画までがズラリと揃っていました。同美術館のスペース上、例によって展示品の半数以上が会期途中で入れ替わっていましたが、それでも南畝の人に触れ、業績を知るのには不足ないラインナップです。楽しめました。



ハブコネクション的な存在ということで、南畝は同時代に活躍していた文化人らを横に繋げる役割も務めています。文人たちのたまり場、料亭の八百善に集うのは南畝の他、浮世絵師北尾政美、また書家で儒学者の亀田鵬斎、漢詩人の大窪詩仏などでした。(「江戸流行料理通」より。ちらし表紙に掲載。)また数多くの浮世絵などに賛を入れた南畝だけあって、文字と画のコラボの作品をいくつも堪能出来ます。その中で印象深いのは栄之画、南畝賛の「秋の隅田川図」です。浅草の隅田川上の屋形船にてお月見をする様子が風流に描かれています。また南畝本人の画もいくつか紹介されていました。「藤娘図」は、その稚拙な描写が画の素人であった彼の作と推定出来得るという一枚です。確かにぎこちない線描ながらも、その人形のような可愛らしい造形には素直に惹かれるものがありました。

最後には抱一の登場です。率直なところ、彼と南畝との関係を鑑みるともう少し突っ込んだ展示が欲しいところでしたが、抱一、其一、南湖の画に鵬斎の賛を合わせた「松に鶴亀図」はなかなか軽妙な技の冴える作品でした。抱一が描いた部分は其一の表した松の先端にのる二羽の鶴だけですが、彼の署名も「文詮」の落款も確かに入っています。贅沢なコラボです。



これからは、絵師や作家などをネットワーク状に繋いだ南畝のような人物がさらに注目されていくのではないでしょうか。太田記念美術館ならではの好企画でした。(展覧会は既に終了しています。)
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「山本太郎 - 風刺花伝」 新宿高島屋美術画廊

新宿高島屋10階美術画廊(渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
「山本太郎 - 風刺花伝」
6/18-7/1



昨年のVOCA賞の栄誉に輝いた山本太郎の新作個展です。大作の屏風画4点をはじめ、かつての日本画の世界を現代アートに置き換えようとする『ニッポン画』が数点紹介されています。

率直なところ、山本太郎の絵は面白いのかそうでないのかが未だに良く分かりませんが、少なくともデパートというオープンな場で彼の最新作を手軽に楽しめるのは間違いないでしょう。光琳の紅白梅図の水流に缶より流れるコーラの波紋を合わせた「清涼飲料水紋図」や、抱一の夏秋草にガードレールとキリン草を配した「秋之麒麟草図」などは、本歌取りで果敢に古典の名作を再構築しようとする彼ならではの作品です。実際、水紋とコーラとの関係が今ひとつ結びつかないところに絵としての弱さがあるような気もしますが、この野暮なほどの明快さはもはや魅力の一つであるとしても良いのではないでしょうか。総じて彼の『風刺』や機知は過去の名作と殆ど対立しません。極めて緩い構図感にて、あくまでものんびりと大らかに調和されていました。

評が作品を上回っている気がしないでもありませんが、高階秀爾氏のコメントのついた作品のミニ冊子が配布されていました。7月1日まで開催されています。
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「柴田鑑三 - 光臨する森羅」 INAXギャラリー2

INAXギャラリー2中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階
「柴田鑑三 - 光臨する森羅」
6/2-26



一枚の巨大な白い『モニュメントバレー』がINAXに出現しました。東京画廊でのグループ展の記憶も新しい、柴田鑑三の新作個展です。

INAXのやや広めの長方形のスペースをここまで効果的に用いた展示も少ないでしょう。厚さは僅か10センチ強ほどながら、縦2メートル、横は合計10メートルはあろうかという白いポリスチレン板が、来場者の行く手を阻むかのように連なって宙に浮かんでいます。そこに見えてくる光景はまさに広大な大地です。数ミリ単位で切り刻まれた紋様はまるで等高線のような曲線を描き、さらには相互に押し出された板の凹凸が多様な景色を生み出していました。おすすめは作品の最奥部から、ちょうど板と平行になるかのようにして首を傾げる見る方法です。まるで荒涼たるモニュメントバレーの眼前にしたかのような迫力を味わうことが出来ます。細密な切り込みが無限に繋がって、有無を言わさない一つの力強い場が生み出されていました。

裏側に廻ると表方向より当てられたライトの効果もあってか、その板の表面が雪の結晶のようにキラキラと輝いていました。その仄かにしみ出す明かりを追っていると、ちょうど深い森林にて上を見上げた時に開ける小さな空を見ているような気分にさせられます。

感想が遅くなりました。明日、18時までの開催です。
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「TWS-EMERGING 97/98 - 安田悠/シムラユウスケ」 TWS本郷

トーキョーワンダーサイト本郷文京区本郷2-4-16
「TWS-EMERGING 97/98 - 安田悠/シムラユウスケ」
6/7-29



ワンダーサイト本郷で開催中の連続グループ展、TWS-EMERGINGです。今年のVOCA展で印象深かった安田悠が登場すると聞いて行ってきました。



一つの冒険物語を紡ぐような連作風のドローイングからして、心が惹き付けられるものがあります。荒野か雪原を思わせる神秘的な白の景色を進むのは、その場を探検するためにチームを組んだ人たちなのでしょうか。全ての歪んだ幻像のような彼らが、同じく上下左右にぶれた広大な空間にて例えば円陣を組んだり、たき火を揺らしたりする様が描かれています。また何層にも塗り固められたマチエールには意外なほど重みはなく、時折指でなぞったかのような激しいタッチが画面に動きを与えていました。それに、まるで雪の結晶か星の瞬きのようなドットが全体に降り注ぐ様も実に幻想的です。多様な色の澱んだその表面上に、あたかもアクセントをつけるかのようなドットがリズミカルに連なっていました。時折、ムンクのおどろおどろしさを連想させる部分があると思うのは私だけでしょうか。一見、謎めいたようでありながら、やや尖ったSFメルヘン風の作中世界へすっと入ることが出来るのも、安田の絵画の面白さの一つかもしれません。

一応、定点観測中の同時開催のOコレクションはそれほど感じるものがありませんでした。ただしこの安田の個展を見るだけでも本郷へ行く価値は十分にあります。

TWS-EMERGINGは次の日曜、29日までの開催です。これはおすすめです。
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「チェ・ウラム - anima machines」 SCAI

SCAI THE BATHHOUSE台東区谷中6-1-23
「チェ・ウラム - anima machines」
5/27-6/28



かの銭湯跡の空間を支配するのは巨大でメタリックな『食虫花』でした。1970年生まれの韓国人アーティスト、チェ・ウラムの新作個展へ行ってきました。



チェは元々、「ロボット工学の知識や経験を駆使したアートの生命体を創るアーティスト」(画廊HPより。)として知られているそうですが、今回、SCAIに生息するその『生命体』は、ちょうど天井からぶらさがるかのようにして伸びた逆円錐状の妖し気な花々とも言えるのではないでしょうか。白とグレーを基調に、照らし出されたライトの点滅に合わせて咲き、また閉じる花は、そのぎこちない動きと艶かしい存在感によってか、あたかも機械で出来た食中花のような趣きを感じさせています。忙しなく、また時には静かに蕾みを開く様子に見入っていると、いつの間にか中へと飲み込まれてしまうかのような錯覚さえ与えていました。

入口すぐ脇にあるもう一点のオブジェにも注目です。しばらく見ていると静止していたはずのそれが、突如魂を得て復活したかのように動き出します。細部を構成するメタルの怜悧な感触と、複雑に合わさることで生まれる全体の有機性が不思議に調和しています。アートの生命体というよりも、近未来を予兆させる自律した機械の生命体です。

今週の土曜、28日まで開催されています。
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「100 degrees Fahrenheit vol.0」 CASHI

CASHI - Contemporary Art Shima中央区日本橋馬喰町2-5-18
「100 degrees Fahrenheit vol.0」
6/6-28



レントゲンのすぐ隣に新しいギャラリーがオープンしました。同ギャラリー取り扱いの計6名の作家が、こけら落としを華麗に、また毒々しく演出しています。

出品作家
サガキケイタ、助田徹臣、鈴木一郎太、Nam HyoJun、根上恭美子、帆苅祥太郎

ともかく嬉しかったのは、昨年のシェル美術賞展で一番感銘を受けたサガキケイタが登場していたことです。彼の作品は、遠目から眺めるのと近くから見るのではその印象がまるで異なりますが、今作「受胎告知」も、名画に由来する重厚なモチーフが、まるで似合わぬポップで摩訶不思議な独特の生き物によって埋め尽くされていました。あの軟体動物、もしくは人間のような化け物の正体は一体何なのでしょうか。それぞれがゴム風船のように伸び縮みしながら、かの荘厳なシーンの一片としてせめぎあっているわけです。



根上恭美子の奇怪な木彫も雰囲気をまた盛り上げます。床に頭をつけてひっくり返った人物は何とも滑稽です。また彫刻としてはもう一名、次回展にアナウンスされている帆苅祥太郎のオブジェも印象に残りました。黒に染まるその質感こそシンプルなものの、手で触るとぐにゃりと曲がるかのような生々しさが特異です。

22歳の超若手ギャラリストが老舗レントゲンを相手に宣戦布告です。今月28日まで開催されています。
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「芸術都市パリの100年展」 東京都美術館

東京都美術館台東区上野公園8-36
「芸術都市パリの100年展 - ルノワール、セザンヌ、ユトリロの生きた街 - 」
4/25-7/6



1830年より1930年頃の、まさに絶頂期を迎えたパリのアートシーンを概観します。東京都美術館で開催中の「芸術都市パリの100年展」へ行ってきました。

展示の内容はさておき、まず触れておきたいのは都美にしてはとても空いているということです。確かにこれといった豪華な名画があるわけでもなく、また今ひとつ希求力のないチラシなど、集客に苦労せざるを得ない要素もあるかもしれませんが、サブタイトルにある3名の他、ドーミエ、モロー、ヴァラドン、ドニ、マイヨールなど、なかなか見応えのある作品が揃っているのは事実でした。実際、こちらのブログでも観賞の一つの見本ともなるような感想をあげられていますが、この時期のフランス絵画に何らかのシンパシーが一つでもあればきっと楽しめる内容に相違ありません。それに見知らぬ画家も数多く登場しています。意外な出会いもありそうです。



そのシンパシーの点で私が外せないのはやはりモローです。モロー美術館の所蔵品が計5点ほど出ているということだけでも満足出来ますが、特に「レダ」における艶やかな官能性はモローを見る喜びに浸れる格好の作品でした。彼はどちらかというと油彩よりも水彩、また大作よりも小品に良さがありますが、ここでは小品にあるような緊張感を損なうことなく、彼ならではの妖し気な美感が見事に表されています。また「妖精とグリフォン」も、未完ながら細やかな線描の冴えた一枚です。こちらもモロー好きにはたまらない作品でした。



展示のハイライトを挙げるとすれば、セザンヌの「聖アントワーヌの誘惑」(1867年頃、オルセー美術館。)とシニャックの「ポン・デ・ザール」(1928年、カルナヴァレ美術館)の二点ではないでしょうか。アントワーヌよりも、彼を誘惑する肉感的な女性をクローズアップして描いた前者は、うっすらとしたセザンヌの青も印象的な力強い一枚です。また橋を望む安定感のある構図に、シニャック一流の色の粒が輝かしく舞う後者は、まるで色鮮やかなタペストリーを見るかのような美しい作品でした。光の眩しさを目で感じ、川面の流れゆく風を肌で味わっているような気分にもさせられます。



その他では大好きなマルケの水辺風景、また見たこともないほど大きなドンゲンの肖像画、またはファンタン=ラトゥールのユゴーの詩集をモチーフとした作品などが印象に残りました。全体的にはいささか地味ながらも、丹念に良作を掘り出した展覧会だと思います。

7月6日までの開催です。
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「Landschaft IV」 ラディウム

ラディウム-レントゲンヴェルケ中央区日本橋馬喰町2-5-17
「Landschaft IV」
6/6-28



「風景」をテーマとした贅沢なグループショーです。お馴染みの内海聖史、桑島秀樹、山本基に加え、同画廊初登場となるプロモデラー、水野シゲユキらの名前が挙がっていました。

内海の色がレントゲンにこれほど揃うのは、かつて六本木で行われた「三千世界」以来のことではないでしょうか。一階スペースにある冒頭二点の「色彩の下」は、細やかなドットがそれぞれ濃密かつ自由に運動した、色を操る彼ならではの魅力に溢れた作品です。とりわけ印象的なのは、画面上に緩やかな余白をとり、ドットが広がっては消えゆくかのようにパラパラと散る一枚でした。二階の数点のドット同様、最近特にその一点一点に重みと逞しさを感じる内海の、どこか軽妙で良い意味での力の抜けた作品だと思います。

これが同じ作家とは思えません。前回の個展にて、かの深淵でモノトーンなガラスの神殿を見せた桑島が、こんどは何ともカラフルなオモチャでシンメトリーな大魔宮を作り上げています。この均整ながらも、複雑怪奇なオモチャの建造物は、きっと内部に入り込めばもう二度と出て来れないワンダーランドに相違ありません。またその圧倒的な世界観を支える、殆ど奇妙なほどにポップな素材と色とのギャップも面白い作品です。

ワンダーランドといえば、山本基のズバリ「迷宮」も忘れられない一枚です。白く輝かしい面に、これまた迷路のような紋様が再現なく繰り返し続いていますが、その仄かに凹凸を見せる素材を知ってさらに驚かされました。これは是非、会場でご確認ください。

レントゲンに新しい風を吹き込むことになるのでしょうか。初登場の水野シゲユキの戦車のジオラマにも唸らされるものがあります。椅子ががれきに埋もれ、キャタピラも熱で変形したようにひん曲がっていました。この『破壊』に見る高いクオリティーは素直に痛快です。

今月28日までの開催です。
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「岡鹿之助展」 ブリヂストン美術館

ブリヂストン美術館中央区京橋1-10-1
「岡鹿之助展」
4/26-7/6



今年、没後30年を迎えた岡鹿之助(1898-1978)を画業を振り返ります。ブリヂストン美術館で開催中の岡鹿之助展へ行ってきました。

同館で岡の回顧展を開催するのは、1984年についで二度目のことです。一度目の展示ではその画業を単純に時系列で辿っていったそうですが、今回は設定された9つのテーマより彼の作品の本質に迫っていきます。ちなみに彼は作風の変遷の少ない画家です。(パンフレットより。)そのおかげもあってか、テーマ別の展示は何ら違和感なく楽しむことが出来ました。(各テーマは公式HPをご参照下さい。)

 

岡のとりわけ風景画を見るとルソーを思い出すのは私だけでしょうか。確か世田谷のルソー展にも出品されていた「信号台」(1926)は、まるでオモチャの家を捉えたような可愛らしい構図と、石膏を塗ったような重厚なマチエールがルソーの作風を連想させる興味深い作品です。また「掘割」(1927)も、鉄橋を望む水辺の景色が、例えば松本竣介の「Y市の橋」を経由してルソーへとたどり着くような類似性を見るようにも思えます。もちろん細やかで一点一点に神経の通ったような点描風のタッチはスーラをイメージさせる部分もありますが、あえて示せば『和製ルソー』とでも言えるような特徴を持つ画家なのかもしれません。



すみれと言えば岡の代表するモチーフですが、素朴で健気に咲くそれらよりも、アンドレ・ボーシャンの濃密な花卉画を思わせる「献花」(1964)が鮮烈な印象を与えてくれました。籠より溢れんばかりに咲き誇る草花のむせるような熱気は、どちらかと言えば静けさに満ちた彼の作品の中ではかなり異質に感じられます。とは言え、花びらを一枚ずつ丁寧に塗り上げたその感触と、油彩でありながらクレヨンを用いたような画肌の温もりはすみれと同様です。絵より花を愛でる画家自身の優しさが伝わってきました。



この企画展に合わせ、関連の所蔵品を紹介した常設展示、「岡鹿之助にちなんで、コレクションより」も充実しています。館蔵品に定評のあるブリヂストンならではの好企画です。

7月6日まで開催されています。
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「伊庭靖子展」 BASE GALLERY

BASE GALLERY中央区日本橋茅場町1-1-6
「伊庭靖子展」
5/19-6/28



一度、個展を拝見してみたいと思っていたので良い機会になりました。昨年の椿会(資生堂ギャラリー)でも印象深かった伊庭靖子の新作個展です。柔らかな光に包まれたクッションカバーが、限りなく実在に近づきながら夢見心地の世界を作り上げています。

色や形が光を浴びて呼吸しているとも言えるのではないでしょうか。一見、非常にリアルで精巧に描かれたリネンや陶器などが、実は素材感や色彩に独特のブレのある、どこか感覚的で朧げなモノの幻影のように示されています。また例えば空気を大きく吸い込んだクッションの膨らみなどはもとより、光の陰影に包まれたカバーの折り目、もしくはシワのゆがみなど、思わず手触りして確かめたくなるような質感は大変に魅力的です。伊庭の白は稀な清潔感が感じられます。事物のまわりの空気は限りなく透き通っているようです。

今月28日までの開催です。
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大琳派展(東博)、公式サイトオープン

すっかり次の対決展モード一色の東博ですが、次の次への準備も着々と進んでいるようです。今年10月より期間約一ヶ月の限定で開催予定の「大琳派展」、公式サイトが堂々オープンです。



大琳派展東京国立博物館(10/7~11/16)

かの新美のモディリアーニ展を思わせる『激重サイト』(テキスト版を早急に作っていただきたいところです。)で情報にたどり着くまでに難儀しますが、概要、見どころ他、既に出品作の一部も紹介されています。以下、現段階のHPの内容に準じて展覧会の特徴を挙げてみました。

1.琳派の系譜からその名品を忠実に辿る「正統派の琳派展」
 クリムトや李禹煥までを出して物議をかもした、東近美でのRIMPA展(2004年)のような一種の『冒険』はどうやらなさそうです。どちらかと言えば、東博で過去に開催された琳派展(1972年)を踏襲する内容になるものと思われます。

2.「風神雷神図屏風」、3作+1の計4作そろい踏み
 66年ぶりに三点揃えて話題となった出光の展覧会(2006年)を早くも凌駕します。宗達、光琳、抱一の「風神雷神図屏風」に加え、其一の「風神雷神図襖」(東京富士美術館蔵)が合わせて出品されるようです。琳派三巨匠に加え、其一を加えることで彼の再評価へと繋げていくのでしょうか。出光展での抱一の扱い(「あがきに似た作為」や「線に意味を失う」など、キャプションでのそのマイナス評価が際立っていました。)に倣うことなく、系譜として連なった意味を鑑みながら、あくまでも個々に価値を持つ作品として並列的に概観していただきたいものです。



3.門外不出の「燕子花図屏風」が出品
 根津美術館が改装中ということもあるでしょう。南青山に鎮座する光琳畢竟の大作、「燕子花図屏風」が満を持して出品されます。(また根津美からは其一の「夏秋渓流図屏風」も出品されます。)ちなみ門外不出と言えば、MOAの「紅白梅図屏風」も思い浮かぶところですが、そちらの展示は残念ながら予定されていません。(72年の東博琳派展では、紅白梅図が出品、燕子花図が不出品でした。二点揃うことはもうないのでしょうか。)



4.抱一の「夏秋草図屏風」が全期間展示
 館蔵品ならではの特別扱いです。会期中、展示替えの多い作品の目立つ中、東博の常設でも登場頻度の低い抱一の「夏秋草」が全期間展示されます。また夏秋草といえば、その「表」である光琳の「風神雷神図屏風」とのコラボが見物です。もちろんこちらも東博の所蔵品で全期間の出品ですが、この兄弟作を一体どのような形にて展示するのかにも注目されます。(やはり表裏、背中合わせにして展示されるのでしょうか。)

5.琳派の意匠、艶やかに響宴
 大作の屏風などにすぐ目が奪われてしまいますが、琳派お絵師たちが実用的な衣装や器へ見事な紋様をあしらったことは言うまでもありません。光琳、抱一の小袖をはじめ、関東では見る機会の少ない光琳の「扇面貼交手箱」(大和文華館蔵)、乾山「銹絵鶴図角皿」(藤田美術館蔵)などの珠玉のいわゆる工芸品も紹介されます。また厳島神社より宗達の国宝「平家納経 願文、見返絵」が出るのも嬉しいところです。まだ海外の所蔵品についての情報が殆どありませんが、(どれだけ里帰り出来るのかにかかっています。)東博30年ぶりの大琳派展に相応しいラインナップになることが期待されます。

さてこの展覧会とは直接関係ありませんが、「もっと知りたい伊藤若冲」などでお馴染みの東京美術より、大琳派展にスポットを当てた宗達、光琳、抱一の三種の「もっと知りたいシリーズ」が近々刊行されます。既に東京美術公式HPにも告知されていますが、とりわけ何かと一般向けの出版物の少ない抱一は、私を含めたファン感涙ものの一冊となること必至です。詳細が待たれます。(注:以下、三冊の「もっと知りたい」は、全て9月にまとめて刊行されることになったそうです。)

7月予定 もっと知りたい酒井抱一
8月予定 もっと知りたい俵屋宗達
9月予定 もっと知りたい尾形光琳

最後に展覧会の概要を以下に転載しておきます。チケットの前売りは7月2日からです。(今のところ、ペア前売や早割りのようなチケットはないそうです。)


タイトル:尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展 - 継承と変奏 - 」
会期:2008/10/7~11/16(36日間。巡回なし。)
開館時間:9:30~17:00(金曜は20;00、また土・日・祝日は18:00閉館。)
休館日:月曜日(但し10/3、11/3は開館。10/14、11/4は休館。)
会場:東京国立博物館平成館(上野公園)
プレスリリース
(pdf。ダウンロードにやや時間がかかりますが、HP上の情報は殆ど掲載されています。)
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「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展」 森美術館

森美術館港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展」
4/25-7/13



ティルマンスがターナー賞受賞作家だったとは知りませんでした。イギリス現代美術の権威、ターナー賞の歴代受賞者を総覧します。森美術館で開催中の「ターナー賞の歩み展」へ行ってきました。



ターナー賞のはじまりは1984年と決して古くありませんが、少なくともこの展示でイギリス現代アートの過去20年の潮流を辿れることは間違いなさそうです。とは言え、私の無知を棚に上げておくとしても、あまり親しみのある名が挙がっているというわけでもありませんでした。実際、歴代受賞者の名前を見て、すぐにその作品が思い浮かぶという方は少ないのではないでしょうか。意外と日本では認知の低い賞なのかもしれません。

印象に残った作品を二点挙げます。まずは国際フォーラム(地上広場)の石のサークル(「ヘミスフィア・サークル 」)でもお馴染みのリチャード・ロング(1989年受賞)から、「スイス花崗岩の環」(1985)です。大小様々な直方体の石が、文字通り環を描くように敷きつめられています。率直なところ、森美の展示空間とこの作品の相性はあまり良くありませんが、例えば草地の上などに並べてあることを想像するなどすれば、より一層、石を通り越して伝わる大地のエネルギーなどのイメージがわいてくるのではないでしょうか。まるで何千年も昔よりそこにある石の遺跡のようでした。

何年か前のSCAIの個展の印象が鮮烈なアニッシュ・カプーア(1991年受賞)も登場しています。確かSCAIでの素材は漆でしたが、受賞作は真っ黒なファイバーグラスを用いた巨大なお椀でした。だたしそれでも、作品を覗き込んだ先の空間を攪乱させて見る者を惑わせる、シンプルながらも錯視的な面白さは健在です。少し離れたところから見ると椀の底部、つまりはその奥がどこにあるのかがまるで分かりません。闇に染まる深淵な宇宙への入口が開かれていました。



全体を通して見ると彼の国らしいともいうのか、その当時のとりわけイギリス社会への批判精神に満ちた作品が目立っています。21世紀にもなって今更クリードのような作品に賞を与える意味がどこにあるのかは不明ですが、オブジェ自体の完成度よりも、作家自身のコンセプトの方が明らかに優先しているものも少なくありません。アート自身の存在感よりも、そのメッセージ性に重きのおかれた昨今の現代アートの指向を素直に表してもいるようです。



展望台スカイデッキがリニューアルオープンしたからでしょうか。思っていた以上に混雑していて驚きました。その良し悪しはともかく、デミアンもここでは単なる見世物と化しています。

この後に続くサスキア・オルドウォーバースの展示が、ターナー展の印象を消してしまうほど強烈でした。また別エントリにて触れるつもりです。

7月12日までの開催です。

*関連リンク
内覧会レポート!森美術館「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」(Art inn):会場内作品写真あり。
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「戸谷成雄 - ミニマルバロック3 - 」 シュウゴアーツ

シュウゴアーツ江東区清澄1-3-2 5階)
「戸谷成雄 - ミニマルバロック3 - 」
5/24-6/21



冥界へ到る不気味なプロムナードが開かれています。シュウゴアーツでは約二年ぶりになるという、戸谷成雄の新作個展へ行ってきました。

ともかく同画廊へ入った瞬間に見えてくる景色が全てです。全30本にも及ぶ円柱状の木彫が、まさに並木道を形成するかのようにして敢然と立ち並んでいます。まるで火山原の上に柱のみ残った神殿の遺跡です。柱と柱の隙間を歩いていくと、どこか見知らぬ場所へ繋がる無限回廊を進んでいるような気分にさせられました。並々ならぬ緊張感を与えています。

全体性を強く意識させる『ミニマル』とはいえ、一本一本、個々の作品に力があるのも戸谷の魅力の一つです。傷のように切り刻まれた作品の様相は、灰色の石のような硬質な質感と相まって、冷ややかでから恐ろしい存在感を漂わせています。また、作品の上部におけるうねる形が、まるで燃え盛る炎の薪の先端の先のようにも見えました。力が漲っているようです。

今月21日までの開催です。
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