━ 胃痙攣(いけいれん)・腰痛・便秘 ━
胃や腸、子宮、胆のう、腎臓などに起こる発作性の刺すような激しい腹痛を
“疝痛(せんつう)”といいます。
中でも、胃のあたりにくる疝痛=「胃痙攣(いけいれん)」は、発作的に
鳩尾(みぞおち)のあたりを中心にくる激しい痛みで、2,3分間から
長いのは1,2時間続くことがあります。
原因には、胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がん、胆石、膵炎、ストレス
などで起こる場合があるので、専門医による診断を受けることが必要ですが、
ツボ療法では、激しい痛みを和らげることに努めます。
そこで、お勧めなのが【肓門 こうもん】のツボ刺激です。
左右の【肓門】穴を親指で4,5秒ほど圧しては離すの刺激を7,8回ほど
繰り返します。
また、腰痛、便秘などにも【肓門】穴は効果的に作用します。
ツボ療法・・・第1・第2腰椎棘突起間の左右4横指(指幅4本分)
外方へ向かったところが【肓門】ツボです。
━ 風邪・頭痛・鼻づまり ━
昔から「風邪は万病の元」と云われていますが、背筋がゾクゾクする、
喉(のど)に違和感があるといった症状のあるひき始めの手当てが肝腎です。
そこで、お勧めなのが【風府 ふうふ】のツボ刺激です。
ツボの名称で「都」・「市」・「府」などが付いたところは
「重要な、大切な」と意味があり、【風府】は“風”邪を治す“大切なツボ”
だということになります。
【風府】穴に左右の親指の先を重ねて、眉間に向かって痛くない程度に
4,5秒ほど圧しては離すの刺激を7,8回ほど繰り返します。
また、頭痛、鼻づまり、高血圧症などにも【風府】穴は効果的に作用します。
ツボ療法・・・外後頭隆起の下方で、髪の生え際の中央から
指幅2本分ほど上方に向かったところが【風府】ツボです。