━ からだのこわばりを治す ━
生命活動を維持するために大変重要な働きを担っている肝臓は、
ダメージを受けても弱音を吐かず、痛みも出さず働き続ける無沈の臓器です。
しかし、鍼灸・東洋医学では、この“肝の臓”の働きが低下すると、
筋肉やすじが縮んで緊張過多となり、からだ全体が強張って、疲れやすい、
不眠、イライラしたり、抑うつ状態などの症状が現れると説いています。
そこで【筋縮 きんしゅく】のツボ刺激が効果を発揮します。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」といいますが、宿る肉体の緊張が
緩むと心(精神)までリラックスするものです。
したがって、“筋”肉の“縮”みを解消する【筋縮】のツボは、肩こり、
精神的ストレスによる緊張を和らげ、心を癒すための大切なツボでもあります。
心も体も強張ったと感じたときは、【筋縮】のツボをこぶしで軽く叩くか、
温灸やつまようじなどで刺激すると気分がスッキリして、緊張が解消されます。
ツボ療法・・・第9、第10胸椎棘突起の間にあるのが
【筋縮】のツボです。