北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)
北京の毎日をつづります。

あなたのそれはリサイクル可能か??

2012-05-23 18:13:04 | 北京暮らし いろいろ

こちらのテレビを見ていて思うのは、啓蒙系のCMが多いな~ということ。

 

 

たとえばこちら。

飲食店内での会話が次々と流れるCM。

 

 

 

「打包(残り物をテイクアウトすること)なんて恥ずかしいよね~」

余りまくってる料理を前に考えてるね~さん。

 

 

 

「子供が喜んでくれたらそれでええねん」

と、お腹いっぱいでなぜか不満そうな子供のために、散々残してお会計する父さん。

 

 

これ、実は。

 

 

 

残しちゃもったいないですよ~というコマーシャルなんです。

食べきれないほどいっぱい注文するのがこちらでは一般的なので、こういうCMが流れるのも納得。

 

 

 

ところで3月になると中国は、何やら昔、人のために尽くした『雷峰』という人に習って良いことをしましょうという道徳モードに突入し、やたらめったら啓蒙系CMとか番組が流れる。

 

 

 

このCMはアニメーションでわかりやすいのだけど。

 

 

 

おねえさんが落とした財布を、

 

 

 

通りすがりの青年が拾ってあげて・・・。

 

 

 

 

お財布を拾ってもらったおねえさんは、目の前で転んだ子を、

 

 

 

すかさず抱き上げ、

 

 

 

助けてもらったその子が今度は、バスの中で、

 

 

 

 

おばあさんに席をゆずり、

 

 

 

席を譲ってもらったおばあさんは、

 

 

 

困っている旅行客に手を差し伸べ・・・。

 

 

って、なんて素敵な親切のリレーなんだ!!!

 

 

 

是非とも一度、そんな親切リレーに巻き込まれてみたいものだけど、今の所そんな素敵な機会に遭遇できていません。

 

 

 

さて、啓蒙CMではないけど一時流れていたのは、北京のイメージソングのようなもの。

 

 

 

 

そこにうつる北京は、素晴らしい世界遺産、美しい建物に囲まれ、さらに。

 

 

 

外国人にも愛される素敵すぎる街だった。

 

 

 

が。

・・・なんやろ。この違和感。

他にも、タクシーを待っている中国人が、同じくタクシー待ちの外国人に「お先にどうぞ」と譲るCM。

一体どこに行けばそんな素敵なシーンに出会えるのか。

割り込まれたことはあっても、譲ってもらったことはないぞ。

 

 

 

 

CMの素敵世界とはまだまだかけ離れた現実だけど、多少はこういうCMの効果もあるようで、先日前を歩いていた女の子がイキナリ

 

 

カ~~~ッペッ!!!!

 

 

とタンを吐きおった。

が、啓蒙CMの効果、ここにあり。

彼女は道端に吐くのではなく。

 

 

 

ちゃんとゴミ箱に向かって吐いていたのでした。

 

 

 

が、思わず「おしいっ!」とつぶやいてしまった私。

彼女は。

 

 

 

こっち側に吐いていた。

 

 

あんたのタンはリサイクル可能か??

 

 

他にも色々あるけど、まずはこの2つのCMを作ってほしい・・・。