Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

ヨーロッパじゃないヨーロッパ

2008年02月17日 23時14分10秒 | Weblog
暇な日曜なのでもう一つ。

近頃コソボが独立する云々でニュースが多い。なので、もしかしたらまたなんか危ないことでも起こるのではないか?とちょっと心配だったので、そういう時は日本の外務省 海外安全ホームページ を見ることにしている。

もちろん昔ユーゴスラビアが内紛、分裂した時は、ここオーストリアは本当に隣の国だったので、とてもぴりぴりしていたし、たくさんの難民も見ました。でも今回は近いと言っても離れているので、もし何か起こってもさしたる危険はないと思います。(私がそう思っているだけですが)

で、その外務省のHPを見ていて、変なことに気がついた。ヨーロッパの地図上に、なぜかクリックしてもなにも出てこない場所がある。ここは何の国?と思い出そうとしたけどわからない。調べてみたらヨーロッパの中のロシアだった。

ポーランドとリトアニアの間にちょこっと挟まれたところにある。国だといってもいいくらいの大きさ。名前は「カリーニングラード」ロシアの飛び地だそう。もちろんヨーロッパの歴史を見ると、昔はドイツ領だったとか、戦争後ロシアになったとかいろいろある。でも今はちゃんとしたロシア領だそう。今初めて知った、ヨーロッパじゃないヨーロッパです。

それにしても、外務省の地図をいろいろさわって遊んでいると勉強になりますね。知らない国ばっかり!外国出身力士の出身国でしか聞かない名前の国を見つけて、「こんなところから来てるの?」とびっくりしてます。



 
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スーパーのお姉さん

2008年02月17日 21時34分06秒 | Weblog
今日は日曜。お天気良いけど、最高気温1度なので外へ出ないことにしています。(ちょっと鼻水でるし)

さて、だいたいの買い物は近所のスーパー2軒でまかなっています。安いほうのホーファーは、時給+どれだけ働いたか(レジ打ったか)によって給料が違ってくるので、親切だし、挨拶もきちんとしてくれるから気持ちいい。

問題は近いほうのスパーのお店。ここや「ビラ」と呼ばれる最大級のお店は、店員さんが普通の時給なので、サービスがとても悪い。(そう、時給なので、お客さんが気分悪くなろうが、腹立てようが、待たそうが、そんなの私の時給に関係ないらしい。なので笑顔を振りまかなくていい。)

その中でも特に、「おねーさん、そんなに働くのが嫌ならやめてくれ」と思うくらい、毎日毎日嫌そうな顔をして働いている肉売り場の女性がいます。(以外に美人の30代)今までに何回か「この肉は煮込みようですか?」とか質問しても「私はよく知らないから。」とにこりともせずに答えて終わり。

そんな毎日が続く中、私は凝りもせず毎日(同じ赤い帽子とマフラーをして、いいかげんに客の顔は覚えろと思いながら)買い物に行っていた。

そして一昨日、そのお姉さんが初めて笑って冗談を言った。私がロストブラーテン(ちょっと硬いステーキ肉)を1枚ほしいといったら、10キロの持って、「全部?」って聞いてきた。あわてて「そんなの一人暮らしなので食べられません。」と言うと、下向いたまま独り言のように「ジョーダンよ」と言って、笑顔で肉をくれた。なにがあったのだ?おねーさん!とうとう私の顔を覚えたか?それとも彼でもできたか?

そして昨日。今度はミンチを300グラム頼んだ。お姉さんは肉の塊を切って、ミンチ製造機に入れた。量ってみたら・・・「ちょっと超えるけどいいでしょう?たった2ユーロだし。」という。450グラムだった。こっちの「ちょっと」はスケールが違う。

私は昨日の冗談が本当かどうか確かめたくって「いやいや値段じゃなくて、問題は今日から毎日ミンチが続くと思うと・・・」と言ってみた。するとお姉さんは「あら~食べるものが充分あるっていいじゃない!」とまた笑顔で返してきた。やはりおかしい。お姉さんに春が来た。

ところが、そのセリフを言ったとたん、後ろのおばさんに「こっちにもお客さんがいるでしょ。」としかられていたお姉さん。お客さんは一人だったので、そのおばさんが対応すればすむこと。それに、私は無視。日本だったらまず私に向かって、「いつもありがとうございます。」とか言って、その後、「すみませんけど、こちらのお客さんお願い。」となるのにね。「私がすること。私がしなくていいこと。」の区別がすごいきついです。

もう一つ。昨日クリスチャン君から聞いた話。彼は数日前デジタルカメラを買った。でも家で試してみたら動かない不良品だった。それを昨日交換に行ったら、なんと追加で30ユーロ(5000円)取られた。なんで?彼は日本語学科なので、「日本じゃ絶対違う対応ですよね?僕今日一度も謝ってもらえなかった。」と嘆く。そう日本じゃちゃんと謝ってもらえると思うよ。日本ほど下手に出てほしいわけではないけど、末端サービスがまだまだだなぁと思います。

スーパーのお姉さんは来週もそのままそのまま!



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もう少しで鍋を焦がすところでした

2008年02月17日 00時38分38秒 | Weblog
今日は昨日の約束どおり、いや、昨日の予定では昨日の内に焼くはずだったケーキを朝から焼いて、そしてその横でミュンヘンソーセージを湯がいているはずだった。ところが、お湯だけわかしてそのままにしてしまって、もうちょっとで鍋を焦がす所だった。

で、この「私はもうちょっとで鍋を焦がすところだった」をドイツ語でなんていうのか聞いたら、ドイツ語で「私は」焦がさないらしい。「鍋」が焦げるが正しい。と言われて頭がおかしくなっていく自分あり。

そうなんです。日本語ほど「誰が」があいまいな言葉ないんじゃないか?って思います。「昨日髪きりました」なんて言うと「ヘアーデザイナーか?」と思われる。「昨日髪を切らせました。」にしないといけない。

「宿題たいへん死にそう」もあまり言わないそうで、私が訳すと「私はまもなく死んでいきます」と、とってもマジな文章になってしまう。(宿題が私を殺すが正しいそう)「死んでやる!」は「自分を殺してやる!」って言わないといけないし、その辺のどっちから見たドイツ語にするんだよ~ってところがよくわからない。それに、日本じゃ一言で言えるのに、こっちの文章にするととっても長くなるから、言ってる間に気が変わるんじゃないかって思うくらいです。

クリスチャン君からは相変わらず面白い質問が目白押し。「てめぇと貴様の違い」(今週の日本映画フェアで覚えてきた)、「じゃ、とじゃあの違い」「会社に電話して、もしもしって言わない時は、なんていうのか」「手紙ではに~様以外になんか書き方はないのか?」(こっちは始まりも終わりも何種類と言葉かけがあるので、だいだいいつも○○様でいいんじゃないの?っていうのに納得できない様子。だからといって私にメールで「拝啓」「草々」は使わないでほしい)

そして、帰りに「カールスプラッツまで一番早く行く方法を教えてほしい。すでに遅刻している。」と言う。誰かと約束してたのか?何で言わないの?と聞くと、「だってさっき都合が悪い時にいちいち理由を言わないのがよいって言ったから、理由はいいません。」とのこと。いやいや違うよクリスチャン!これは次回ちゃんと訂正しないといけない。そういう時は理由を言わないのがいいんじゃなくて、最初に「今日はちょっと用事がありまして、○時に失礼します。」と言うのが正しいのよ~!

彼曰く、「オーストリアでは友人どうしの会話で、何かのお誘いを断る時は、なるべく理由を言うのがいい。」と言っていたが、私は「日本では、そういう時はあまり理由をいろいろ言うのではなく、ちょっと用事がありまして、と断るんだよ。」と教えたのだ。それをなぜか「理由言わないで黙っていたほうがいい。」または「次の約束があるけど言わないで我慢したほうがいい。」になっていた。あちゃちゃ。

そして極めつけは「うん」「ううん」の発音はどうするのか?これ人によって違うし、口あけても閉めても私たち言えますよね?その上それにあわせてちゃんと頭を動かせるし、わざと頭を止めても言える。それが難しい。必死に私の口元を観察しながら上手に「うん」「ううん」を言おうとしているのに、上手く言えない。彼らはこんな努力もしているんです。
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