Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

医 食

2007-10-08 | 想い・雑感
大学1~2年の頃
お金が無くなると
連日即席ラーメンを食べることがあった
おばけのQ太郎に出てくる
小池さんを思い浮かべていた

ところがそのような食生活だと
4~5日すると
必ず体調を崩すことに気がついた
炭水化物と塩分 脂質は多く摂取しているが
極めて偏った栄養摂取だから当然といえば当然
それを実感する事態だった

その後は
もやし きゃべつ のり ハム 卵
などを入れてラーメンを食べるようにしたが
努めて毎日にはならないようにした

若い頃ですら体調を壊したのだから
今そんな食生活をすると
随分堪えることだろう

医食同源の意味を深く知る必要がある

木を見て・・・

2007-10-07 | 想い・雑感
木を見て森を見ずとならないよう
また 森をみて木を見ず にもならないよう
心がけ またそうできるといいなと思う

患者さんの血液データの乱れや
画像所見のちょっとした異常を見逃さないのは大切だ
しかしそこから患者さんの全身状態
希望 人生観 人生 にまで思いを 視野を広げることが必要だ
そしてその視点から治療を行っていけると理想的だろう

逆に患者さんの想いばかりに引きずれれることなく
体の異常に眼を配り
処置などの治療の必要性を理解してもらい遂行していくのも必要だ

これらを理想的に実行することなど不可能だろうが
少しでもその領域に近づけると良いと思う

話は変わるが
枡添大臣がしきりに泥棒を捕まえる発言をしている
当然保険金を着服した職員の処罰は必要だろうが
社会保険問題全体からすると樹のさらに枝葉のことのように感じる
保険金を様々な事業に流用し焦げ付かせてきた
トップクラスの人間への責任追及
さらに社会保険の仕組み自体への切り込み
無くしては森全体の改善には結びつかないのではないだろうか

国技

2007-10-06 | 想い・雑感
先日の相撲九月場所で
観衆の一人の女性が土俵に上がろうとして制止されたニュースがあった
進行に影響があるためだろうが
女人禁制という伝統も大きく作用しているのだろう
そして「神聖なる土俵」との想いもあるのだろう

しかしその土俵を
親方が 力士が 
暴力で汚してしまった

命より大切な魂といいながら闇討ちに刀をけがす武士
大切なバットを感情にまかせて地面にたたきつける野球選手
のこぎりを丁寧に扱わない大工
事実関係を確認しないまま記事を書き紙面をけがす記者 
などなどに通底する滑稽さがある

また相撲取りは体型からしても
どっかりと腰を据えているものと思っていた
いわんや親方となれば精神的にもある程度鍛えられた人間しかなれない
と思っていた
どうも勘違いのようだ

力士死亡後3ヶ月もうっちゃって置いたにもかかわらず
文部科学大臣から一言言われたとたんの右往左往
これまた滑稽な風景だ

ひょっとしてこれら全部含めて
国技 と考えているのかもしれない

非業の死

2007-10-05 | 想い・雑感
癌の進行により亡くなる時には
ほとんどの場合
亡くなる半日以上前から意識が無くなっている
声は聞こえている可能性が高いが
何かを思考している可能性は低いだろう

一方事故などで大きな肉体的損傷を受け
急速に死へ引き込まれて行く状況の時には
最初は意識がある場合が多いと思われる
いきなり理不尽な死が迫ったとき
人は何を考えるのだろうか

ミヤンマーで非業の死をとげた
報道写真家の長井さん
肝臓を打ち抜かれていたとの報道があった
肝臓背側の下大静脈や門脈本管が打ち抜かれたのならば
数分以内に意識を失ってしまっただろうし
大血管からずれていたとしてもやはり分単位で意識を失ったであろう
倒れた後ビデオカメラを掲げるように持っている時には
まだ意識があったのではないだろうか
薄れゆく意識の中で
何を見 何を考えていたのだろうか
あの手に持っていたビデオカメラが
納められた映像と共に日本へ返還されれば
長井さんの目から見た風景に近い状況を見ることができるだろうし
打たれた後どれくらい体を動かしていたかも推測できるだろう

是非その映像を手に入れ
彼が最後に伝えたかったものを
見せてもらいたい

ご冥福をお祈りします

悪いことをしたから癌になるわけではない

2007-10-04 | 想い・雑感
癌が見つかってしまうと

お酒もタバコものまないのに…
何も悪いことしていないのに…

という反応を示す人が多い
なぜ という疑問を解きたいと思うし
何かが悪いから病気になったのだと考えたくなるのも致し方ない

でも聖人君子のような人が病気にならないわけではないし
巨悪と呼ばれるような人が天寿を全うすることだってある

人生には人智が及ぶような因果律では理解できないことが多いから
つらい思いをすることがあるし
そこに味わいを感じることだってできる

病気になったからといってその不運を嘆くより
その事実を受け入れ
事態を少しでもよい方向へ
自分がよいと思う方向へ
もって行く努力をしたほうがよい

帰る?還る?

2007-10-03 | 想い・雑感
学生時代は一人旅が好きだった
今でも学会に行くときなどは
一人でゆっくり電車に揺られて行くのが好きである
本を何冊か持って乗り込めば十分である

一人旅というのは
少し孤独を味わう旅でもある
しかしその孤独というのは
帰るところのある孤独である

死への一人旅というのはどうであろうか
虫の死骸にまとわりつく蟻を見ていると
死して土に還るということが
実感として伝わってくる
そこは確かに還るところなのかもしれないが
帰るところとは言い難い

自己の死を実感したとき
その孤独感を
人はどのように乗り越えていくのであろうか


敷地内といっても広うござんす

2007-10-01 | 想い・雑感
勤務している病院は敷地が比較的ゆったりしている
糖尿病や肥満の治療で入院している方が
運動療法の一環として歩くのに十分な広さである

整備された状況とは言えないが
入院患者さんは時に病室を抜け出し
敷地内のあいた空間で
ほっと一息をついたりしている

その空間が敷地内禁煙を進める上でネックとなっている
喫煙者がいつとはなしに集まる場所ができ
談笑しながらぷかぷかぷか

漂う紫煙はいやなものだが
入院患者さんがあまりにうまそうに煙を燻らせていると
「敷地内禁煙ですよ。」
と声をかけにくくなる

断固とした態度で
などというのがどうも苦手な人間としては
どうも悩ましいところである