Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

非業の死

2007-10-05 | 想い・雑感
癌の進行により亡くなる時には
ほとんどの場合
亡くなる半日以上前から意識が無くなっている
声は聞こえている可能性が高いが
何かを思考している可能性は低いだろう

一方事故などで大きな肉体的損傷を受け
急速に死へ引き込まれて行く状況の時には
最初は意識がある場合が多いと思われる
いきなり理不尽な死が迫ったとき
人は何を考えるのだろうか

ミヤンマーで非業の死をとげた
報道写真家の長井さん
肝臓を打ち抜かれていたとの報道があった
肝臓背側の下大静脈や門脈本管が打ち抜かれたのならば
数分以内に意識を失ってしまっただろうし
大血管からずれていたとしてもやはり分単位で意識を失ったであろう
倒れた後ビデオカメラを掲げるように持っている時には
まだ意識があったのではないだろうか
薄れゆく意識の中で
何を見 何を考えていたのだろうか
あの手に持っていたビデオカメラが
納められた映像と共に日本へ返還されれば
長井さんの目から見た風景に近い状況を見ることができるだろうし
打たれた後どれくらい体を動かしていたかも推測できるだろう

是非その映像を手に入れ
彼が最後に伝えたかったものを
見せてもらいたい

ご冥福をお祈りします