Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

手術と脂肪

2006-02-04 | 医療・病気・いのち
 子供の頃、相撲取りが盲腸(急性虫垂炎)で亡くなったとのニュースを聞き、「盲腸で死ぬんだ!」と驚いた記憶がある。
 しかし、実際これほど脂肪が付くものかというほど、お腹の中に脂肪を付けている人がおり、そのような方の手術は極めてやりにくい。

 脂肪の中の血管は脆く、少しのことで切れ、出血が多くなる。
 脂肪が手袋に付くとべとべとつるつるし、糸や器械がすべる。
 癌の手術でリンパ節郭清をするのに、血管を露出しにくい。
 臓器の境界がわかりにくいことがある。

 などなど、普通の体型の方に比べて手術は困難となり、危険度も増す。かの相撲取りの方も、恐らく手術困難度も関係していたのだろうと思う。

 あまりにも肥えすぎている方。生活習慣病だけでなく、いろいろな意味で命を懸けて脂肪を付けていることをお忘れ無く。


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