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ダンジーブログ

突然癌になる?

2006-09-11 | 医療・病気・いのち
 生活習慣病という言葉は、日々の積み重ねが今のあなたを、あるいは未来のあなたを形作るのですよ、という強いメッセージがこめられたものだと思う。ひとの体の9割くらいは、1年も経てば入れ替わっているわけだから、確かに日々の連続が体を作り変えていっているわけである。

 癌も生活習慣病という側面があり、だからこそ「癌にならないための生活10訓」などが存在している。

 癌と診断された人は、検査を受けた後に、「癌」と診断されるわけである。伝えられるまで、はっきりとは、あるいは全く自分が癌と思っていない場合がほとんどであろうから、診断を伝えられたときに、突然癌になった、急に癌といわれた、晴天の霹靂、などと感じるのは正しい。

 しかし、実際のところ突然癌になるわけではないのである。たとえば、胃癌と診断された場合、少なくとも数年以上前には、がん細胞は産声を上げているのである。

 そのがん細胞が分裂を繰り返し、徐々にその数を増やし、ある程度の大きさになってくると診断がつくわけである。進行がんにも、早期がんの時期があったのだ。進行してしまった癌を排除するのはきわめて困難。その前に、つまり早い時期に見つけようとするのであれば、検診を受けるしかない。ただ検診を受けても100%早期に見つかるわけではないけれど。

 ただし、きわめて早い速度で進行する癌もありますので、その場合は、突然と感じるのが当然と思われます。

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