Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

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ダンジーブログ

環境因子

2006-08-19 | 医療・病気・いのち
 アスベストと悪性中皮腫の因果関係が認められ、労災認定がおりた方もたくさんおられるだろう。因果関係が認められるものには補償がなされるのが当然だろうが、労働環境の中で、アスベスト問題は氷山の一角であろう。

 自社あるいは自身の関わる産業が癌などの疾患発病原因を内在している場合、その会社や産業は疾患との因果関係をなかなか認めようとしないであろう。そういうところを丹念に検証していくことは、国の大切な役目と思うがどうだろうか。

 知人に船に乗っている者がいる。化学物質を主に運搬するらしいが、荷役の際には、トルエン、タールその他、化学物質の蒸気をかなり吸ってしまうらしい。タールなどは有名な発がん物質だが、その仕事と発癌との因果関係を探るようなデータもないらしいし、55歳が定年という船員が発癌するとしても退職後である可能性が高い。なんとも難しい話である。

 そのうえ現在。山のような発癌物質を人間社会が地球環境に吐き出していると思われ、何と何に因果関係があるかを証明しようとするなどというのは、至難の業なのかもしれない。

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