Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

予後の告知なんて

2007-05-27 | 医療・病気・いのち
癌であることを本人に伝えることは
かなり当たり前になってきました

中には予後についてもかなりはっきり伝える医師もいるようですね

私は治療を行う上で癌であることは是非伝える必要があると思っていますが
予後を伝えるというのは行っていません
行えないのです

一人として同じ状態の患者さんというのはおられないわけですから
予後をお伝えするとしても統計上のお話になります
目の前の患者さんの予後
などというのは医師にわかるわけがないのです

数ヶ月と思われた予後が
1年を越えても元気であることなんて
そんなに珍しいことではないのです

癌がどの程度進行しているかを伝えることは出来ても
予後はわからないのです
もし医師に予後3ヶ月などと言われても
その気になる必要はないのです

進行癌であっても
出来ることはたくさんあるはずです

人を励ます
やりたい勉強をする
納得いく仕事をする
手紙を書く
などなど

日常の中で出来ることを見つけ出すことは可能なはずです

確かに進行した癌があなたの体に存在しているかも知れない
でもあなたはあなたなのです

日々の行いが
私たちの人生を紡いでいきます
最後の日がいよいよ近づくまで
成長していきたいものだと思います