出石の辰鼓楼と札幌時計台

2021-08-11 16:30:41 | 日々思うこと

兵庫県豊岡市出石にある「辰鼓楼」は日本最古の

時計台だと言われてきた。

しかし、「札幌時計台」もおなじころといわれている。

 

出石は城下町として整備され町割りが碁盤の目状になっている

ので但馬の小京都と呼ばれている。

皿そばでよく知られているが、街並みも風情があり魅力的である。

家老屋敷なども残っているが、桂小五郎が「禁門の変」で敗れて

隠れ住んでいた荒物屋跡も残っていて歩いていて結構楽しめる

街であった。

最近出石が調べたところ札幌に27日及ばず最古の座を札幌に

譲ることになった。

明治14年9月8日だそうで建造された日ではなく、時計が

動き出した日だそうだ。

 

余部鉄橋の上を走っていた回送電車が突風にあおられて

下に落ち民家や工場の人たちが亡くなる事故が起きてから

鉄橋架け替えの計画が言われていたが、ついにその時が近づいた

とのニュースを見て今のうちに見ておきたいとの気持ちが

湧いてきた。

また、

息子が小学生のころから中学3年の夏まで4,5回は天橋立に

海水浴に行き、帰りは必ず城崎温泉で1泊していたのに

行ったことがなかった伊根の舟屋へも行きたいと思った。

 

旅立たのは2007年春。

京都から乗り換えて宮津の「清輝楼」に宿泊。

この宿は有形文化財の宿で文人墨客逗留の歴史ある

宿で江戸時代の京都の絵師たち、近代では野口雨情、

吉川英治、菊池寛などのお歴歴の作品が残されていた。

1階から3階まで彼らの作品が飾られている。

その分、近代的とはいえず不便も感じた。

 

その宿を予約したのは翌日の朝乗る「丹後ろまんす号」

という丹後半島をぐるっと回るボンネットバスのバス

乗り場が宿のすぐ前だったからである。

傘松公園(ここで昔泊まった旅館を探したけれど見つけ

られなかった)、伊根湾巡り、経ヶ埼、コウノトリの郷

を経て城の崎に到着。

城崎温泉で2泊。

翌日玄武洞までタクシーで行き、そのあと列車で出石まで。

宿に戻って最後の日に山陰本線余部駅まで行き、山道を

下まで降りて橋梁の高さを実感した。

帰りはそのまま反対から来た列車に乗って城崎温泉駅で乗り換え

帰途に就いた。

 

数年前、弟が祖父が祖母とよく行っていたという城崎温泉の

「まんだらや」に泊まりたいと言い出した。

弟は祖父を知らないが祖母や父からこの話を聞いていたのだ。

それでわたくしは出石、伊根、玄武洞をコースに入れる計画を

たて義妹とともに3人で出かけた。

「まんだらや」で2泊、天橋立で1泊。「まんだらや」は7つの温泉

の中で一番奥にある。

 

伊根の舟屋は天橋立で遊覧船に乗るつもりだったが客引きさんの

上手な口車に乗せられて海上タクシーで見た。

 

この旅は弟夫婦にとても喜ばれて思い出話に花が咲く。

 

ところで「三大がっかり」の筆頭札幌時計台だけれど高いビルの

中にあるので外から眺めただけでは目立たないが屋内はなかなか

ものである。建築物としても、中にある資料も見応えがある。

2階にはクラーク博士像がベンチに腰掛けていて並んで

記念撮影もできる。

********

今夜は御巣鷹の悲劇の日。

今夜は当時地元上毛新聞社の記者だった横山秀夫が実際に

体験したことをもとに書いた「クライマーズ・ハイ」を

読み返して鎮魂の気持ちを持ちたいと思う。

 

 

 

 

コメント (6)
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