吐く息が白く染まる日、雨に打たれながら、みかほ林道を下った。
山の木々の紅葉は始まりたてだったが、こちらの気分はすっかり高揚していた。でも寒いものは寒い。
風通しの良いシューズに秋雨でずぶ濡れのソックスに包まれた足先から、体温が根こそぎ吸い取られていく。
こりゃ帰ったら、熱い風呂に浸かって、その後は日本酒で独り打ち上げだな。そして秋の夜を愉しもう。
そんなプランが自然に浮かんだ。
帰りの道中、カリンの実を頂いたり、雨に濡れた冬桜の儚い姿を目に焼き付けながら家路を辿った。
そして近所の酒屋に直行であります。さて、今期初の一升瓶買いだ。どの酒を買おうかな?
店主にあれこれ特徴を訊きながら銘柄を選ぶ愉しみのひととき^^。あれこれ悩んだ末に今回選んだのはこれ。
【南 無濾過純米中取り (南酒酒造場/高知県安芸郡 使用米:松山三井)】
時折、カリンの香りを嗅ぎながら、大会時の出来事を想い浮かべたり、脳内花見をしながら、冷やでチビリチビリと?んだ。
日本酒度+8.0の辛口な酒は、肴にした鶏肝の煮つけの濃さもしっかりと受け止めてくれた。
二合ほど呑んだ頃には、すっかり体の芯から温まった。いよいよ日本酒が旨い季節の到来でありますね^^。