せっかくの休日である土曜日は朝から雨だった。天気予報を確認しても一日雨が止むことはなさそうだった。
こういう秋の長雨な休日は晴漕雨読と洒落込もう。
先日、物語の料理本の記事を書いた後で、食事の場面が大好きだった物語を思い出した。
あの本はどこに仕舞ったかな? 本棚をひっくり返してようやく見つけたよ。
小学校高学年の時に初めて読んで以来、何かの拍子に思い出しては読み返し続けている。
この本は10年程前に買った二冊目。
【農場の少年 (ローラ・インガルス・ワイルダー/福音館)】
大草原の小さな家といえば判る人も多いかしら。
あのローラの夫であるアルマンゾの少年時代を描いた開拓生活の物語。
当時の生活風景や色々な行事も面白いが、とにかく食事の描写が子供心にたまらなかった。
そして、あれこれ見た目や味を想像しては本場ものの洋食に憧れたものだ。
あまくてとろっとしたベイクド・ビーンズ
クリームのように口のなかで溶けていく塩漬け豚肉
茶色いハムの肉汁をかけた粉ふきジャガイモ
すべっこいバターを塗ったビロードにようになめらかなパン
まだまだ沢山料理や菓子が登場するのだが、今読んでも、どれもこれも喰ってみたいものばかりだ^^。
料理抜きでも健全に愉しめる物語。大人にもお奨めであります。
そういえばトム・ソーヤの冒険はどこに仕舞ったかな。秋の夜長はこれからまだまだ続くのだ。
そして、その日の夕方のこと。
これぞ肉っていう噛み応えのある厚さの肉。そしてバターの風味ある肉汁をかけたジャガイモ。
どうしても頭を離れなくて食材を買いに出掛けた。
ハムは手頃なのがなかったので豚肉のソテー用で代用、味付けも馴染みのあるバター醤油にして愉しんだのだ^^。