私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

ラジオ深夜便

2020-02-03 09:30:39 | 日記
February 3, 2020
いつの間にか2月に入っていた。行動のうえでは何も忙しいことはないのだが、心が忙しい。先日病に倒れた同年の友人のことや、抱えている点訳についてなど、自分の頭の中で整理して済むことが、なかなかスムーズにいかない。昨日は、いつも利用している小田急線の急行の止まる駅近辺を案内してという友人と彼女のお嬢さんを案内して、商店街を少し散策し、ランチを食べて別れた。私がこの地に越してきたときは、周辺は森ばかりだったところだ。
 
振り返ってみると、何の縁もない土地に越してきて、いつの間にか、私の人生で一番長く住んでいる場所になった。今病床にある友人や、その御家族との交流で、ささやかな人脈もできた。冬の日差しが差し込む部屋で、パソコンに向かいながら、たぶんこの地で最後の日を迎えるのだろうと思ったりもしている。
何となく感傷的な気分になるのは、今深夜のラジオで朗読されている、林芙美子作『浮雲』が耳に残っているからかもしれない。私の中では、たくさん読んできた海外のものを含む小説の中で、5本の指の中に入る名作だ。もちろん読書会でも取り上げ、私はレポーターをさせてもらった。久しぶりに手に取り、心に残る最後の場面を、声を出して読んでみる。このごろ目も悪くなっているので、俳優の朗読で名作を味わうのもいいなと思う。
 
ここまで書いて、入院している友人の妹さんから電話があり、午後から一緒に見舞うことにした、毎日でも出かけたいが、土、日は、ご親族や学生時代のお友達などがみえていると思い、遠慮した。病床が空き次第、リハビリ専門の病院に転院されるとのことだ。住まいからはさらに近くなるので、もっと行きやすくなる。何しろ頑張ってと心の中で声をかける。画像は、ベランダのパンジー。