私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

東銀座へ

2018-08-19 08:51:51 | 日記

August 18, 2018

甥(妹の息子)の奥さんの個展を見に東銀座に出かけた。久しぶりに妹の家族たちと会えて楽しいひと時だった。会場が歌舞伎座の近くだったこともあり、あのあたりの景色も懐かしかった。妹の家族は大人も子供も背が高い。私は、この年頃の女性としては背が高かったのに、胸椎の圧迫骨折などで10センチ以上背がちじんでしまったこともあり、巨人の国に紛れ込んだ小人のような気分だった。子育てをしながら専門である絵の世界を追求していく姿は美しいと思った。素敵な絵を堪能させてもらった。しかし、帰路の道中で携帯した原民喜『夏の花・心願の国』に目を通そうと思った時には、文字が頭に入らない。ここ数年何をやるにも老いを感じる。若いころと変わらない気持ちで過ごしてきたが、そろそろ自分自身を軌道修正しなければならないだろう。

いつも一人で暮らしているのでたまにたくさんの人の群れの中に入ると少し疲れる。帰宅して、いつの間にか中日を過ぎてしまった8月の予定などを整理した。まず読了した村上春樹『騎士団殺し』第2部を明日図書館に返却しよう。この本のために少し時間を取ってしまった。本書について何か書きたいが、難しい。手元にあり、最後まで読み終えていない本・加藤典洋『村上春樹は、難しい』(岩波新書)をまず読みなおすことにし、当面は、この長編を読了したことで良しとしよう。次回の読書会の本・辻邦生『嵯峨野明月記』に登場する俵屋宗達の画集を探し出した。若いころに大学合格の祝いに友人からいただいたもので、みすず書房の原色版美術ライブラリーの中の1冊だ。奥付に1957年第1刷り発行とあり、今では貴重な本だ。懐かしい思いとともに本をめくっていると、一生懸命に日々を過ごしてきたころがよみがえる。夏の終わりを感じる日々だが、もう1度暑さはぶり返すとか。読書を続けよう。

画像は「ふよう」、団地の庭で撮った。