晴れ間の彗星

楽しく生きよう!

《12・13・14》夢幻の軍艦大和Ⅸ・Ⅹ・ⅩⅠ

2011年07月25日 | 読書録
 歴史とは勝者のたわごと…

人類発祥以来、いや生物発祥以来の摂理なのだろう。

酸素を毒とする生物がいたのなら、地球上の酸素濃度が上がったことにより

絶滅してしまったのかも知れないし、海底火山の噴出口の周りに住んでいる生物がそれなのかも知れない。

クロマニヨン人はそれ以前の原人を絶滅させたのだろうし、

ゲルマン民族大移動では…

日本だって、縄文人と弥生人、もともとの原住民を大陸からの新勢力が追い払い…

大和民族だって…

アメリカだって、ヨーロッパ人が押し寄せる前は、平和で自然豊かな土地だったのだろう。

 歴史は、勝者こそが正しい。

そんなことを思い知らされるのが、架空戦記ものです。

あの戦争に負けてしまったから

いまだに「日本は悪い国でした」と言い続けなければならないのです。

幾億もの他民族の土地を占領し大きな顔をしている中国共産党。

つい戦前までアジアの国々を植民地として搾取していたヨーロッパ諸国。

インドにとってイギリスは、悪い国なのだろうか?

フィリピンにとってアメリカとは、悪い国なのだろうか?

もっと大局的に、本当の歴史というものを考える教育、教育者、政治家が欲しい。

《10・11》夢幻の軍艦大和ⅦⅧ

2011年07月21日 | 読書録
太平洋戦争物を見たり読んだりすると。

神国日本は負けない。負けるはずがない。

と当たり前のように言い。疑問を挟む者を非国民として犯罪者扱いするシーンがよく出てくる。

暴走族やヤクザから足を洗いたいと言う者に対するリンチとかわらない。


元寇の際のカミカゼがあった。

そして、当然負けるだろうと世界が見ていた日清・日露戦争にも勝った。

その危うい勝利が、本当の実力だと思っていたのだろうか。


 大航海時代の植民地ラッシュによって、アジアの国々は西洋列国の植民地とされ搾取されていた。

だいたい西洋人はひどい。

コロンブスがカリブの島に着いたとき。海岸に集まった原住民の前で、

この島をスペイン・イザベル女王陛下に捧げる、みたいなことを宣言し、

言葉がわからなくてポカンとしている彼らの前で勝手に決定し

体格の酔い彼らを見て「よい奴隷になる」とほくそ笑んだ。

インカ帝国のジェノサイド。アメリカ・インディアンの虐殺。

東洋での搾取と、アヘンなどを持ち込んでの貿易。

それを、解放、独立させていった日本の東南アジアでの行動はすてたものではない。

それまで中国の属国だけであった朝鮮も日清戦争後独立させている。

関東軍の行動は良しとしないが、列強の手を引かせる大きな成果はあげたのだろう。

太平洋戦争のどこまでが正しくて、何処がいけなかったのか。

なぜ、ちゃんとした検証をしないのだろう。

「日本は侵略した悪い国です。」と自己反省したって、それ以前にアジアを植民地とし

略奪をし、アヘンを売りつけ、好き勝手やってた列強は正しかったのか?

非戦闘員への無差別絨毯爆撃や原爆使用は、やってよかったんですよと言うのか?

一つのことをちゃんと終わらせないから、いつもどこかにゆがみがのこってしまうのです。

 今回の福島原発事故だって、収束し何が悪かったのか検証しなければ、次へ進めないでしょう。

チェルノブイリも福島も人間のミスから起こっています。

今回だって一年も前から故障箇所を指摘されておきながら、小銭の支出を渋ったためにひどい結果を招いた「東電」。

その東電のミスの検証もないまま、家を失い放射能で汚染された農地に途方に暮れる国民を尻目に

私達の老後がありますからと、当然のように多額の退職金を手にして一線を退いた東電役員。

東電のミスはほっといて、国民に増税で対処しようとする政府。

どんどん、日本の未来が暗くなってくる。

 技術大国日本が、専門家を雇わなくなり、派遣社員でもOKなんて状態にした、小泉内閣が事の発端だった。彼の口車とパフォーマンスにごまかされてしまった。
 おかげで、田中角栄が目指した「国民総中流社会」が小泉マジックでいつのまにか、富める人とワーキングプアにわかれさせられてしまった。

 そして今…政治家は自らの保身・党利党略しかみえていない。

「天誅!」と、あばれんぼう将軍のように切り捨てられたらどんなに気持ちのよいことだろう。

《8・9・10》夢幻の軍艦大和ⅣⅤⅥ

2011年07月20日 | 読書録
歴史への干渉によって何が起こるのか…

架空戦記物も、だいたいこの「ミドウェイ海戦」でもし日本が勝っていたら、と言うのが一つのポイントとなっています。

この大和でも話はそこから始まっています。

 そしてアメリカとの早期和睦へ。

しかしそれは、陸軍の暴発を招き、ソ連と開戦、戦後ソ連に北海道の領土をとられるはめに…

いったい、何をどうすればよりよい未来を築けるのか?

 そもそもこの地球に、人類が誕生したのさえは、とてつもない確率から生じた奇跡だそうです。

現在の、平和な日本も奇跡的な確率の敗戦後の未来だったのでしょうか?

終戦後、反攻の無いことを知りながら、ソビエトが日本に攻め込んできて、火事場泥棒のように北方領土を我が物にしている歴史さえ、それだけで済んだと喜べるような未来だったのでしょうか?

この作品はそのようなことを訴えているようにも思えます。

でも、過去は過去であり、まだ歴史の中間点です。歴史は流れています。

現在私達は、日本史最悪という「内閣」をもってしまいました。

そしてそれを仕方が無いと半ばあきらめてしまっています。

太平洋戦争と同じで、未来の人が、一番干渉したいターニングポイントが、今なのかも知れません。

「あの時、はやくあの内閣が辞めていれば、こんな日本にはならなかった…」と

近未来の日本人の嘆きが聞こえてきそうです。

IFの日本史で

もし未来の日本を正しい道にと思った主人公が、混乱の元凶である○○を暗殺しに未来からやって来たら…

なんてSF話もありそうです。

 私達日本人の「明日はどっちだ!」

かき氷

2011年07月20日 | 家族旅行
去年の夏はそんなこともなかったのですが

今年はいやに「かき氷」が食べたい。

昨年、金沢に行ったとき「兼六園」の茶屋で食べた氷が忘れられません。

自然氷のシャキシャキしながら口に溶けていく…

ということで、このところファミレスや百貨店で「氷」と見ると多部に立ち寄ります。

ところが、みんな製氷機で作った氷を使った、ジャリジャリのかき氷です。

職場でそんな話をしたら、国立の方に自然氷のかき氷があると聞いて

ネットで確認し、行ってきました。

舌にやさしい自然氷です

《5・6・7》夢幻の軍艦大和ⅠⅡⅢ

2011年07月19日 | 読書録
完結してから読もう!
と思ってためている本はかなりある。
夢枕獏「魔獣狩り」がその代表だし。「グィン・サーガ」も同じです。

しかし、いざ完結してみると、莫大な量になって二の足を踏んでしまいます。
「魔獣狩り」も初期3部作は読んだのですが、なんせ二十数年前の事で、内容を憶えていない。全25巻を読み返すようです。
「グィン・サーガ」も30巻ほど読んでいるので(これは、かなりストーリーを憶えていますから)別巻を入れて あと130冊くらいか…

マンガも同じで、その一つが「夢幻の軍艦大和」。これも5年ほど暖めていて14巻で完結したので読み始めました。

 架空戦記物は、「紺碧の艦隊」「旭日の艦隊」以来、時々読みますが、言ってみればこれもそのたぐい。
意識だけが現代と過去の戦艦大和を行き来する主人公。
行き来することにより、少しずつ変化していく過去を、文献で学び、それを次の戦いに生かす。

 主人公を過去の大和で見聞きできるのはひとりきり。
しかし海軍の中で階級の低い男の口をかりながら
連合艦隊司令長官 山本五十六をうごかせばならず、歯がゆくなってきます。
新しいパターンとして他の作品との違いを前に出し。
楽しい作品になっています。