晴れ間の彗星

楽しく生きよう!

魔法の鏡・きょうこちゃん

2007年01月27日 | 魔法の鏡
 きょうこちゃんは、一生懸命に服を着替えています。
はやく、正義の味方に変わらないといけないのです。
みんな、変身したきょうこちゃんを待っているのです。困っている人がいたら助けに行かないと、正義の味方になれないのです。
でも、どの服を着ていくか、まだ考えていなかったのです。
それに、正義の味方に必要な仮面もまだ作っていなかったのです。
どうしよう?
きょうこちゃんは、正義の味方のテレビを見て、自分も正義の味方になるんだ!
と、決めたのです。
世の中にはかわいそうな人が、いっぱいいるから、正義の味方は必要なのです。
だから、きょうこちゃんが、正義の味方になるって決めたのです。
正義の味方になるにはいろいろ準備が必要なのです。
名前だってきめなくてはいけないし、
コスチュームだって、
当然、仮面だって、
そう、必殺技だって……
決めゼリフも考えなくちゃあ。
あんまり長いのは覚えられないし、短くてかっこのいいのがいいな。
しょうがない!
準備が出来るまでかわいそうな人たちにはまってもらおう…

魔法の鏡・みゆきちゃん

2007年01月16日 | 魔法の鏡
 みゆきちゃんは、縁側の陽だまりに座って、垣根の向こうを行き来する人たちを眺めていました。
 胸から上だけの人たちが、忙しそうに右から左へ、左から右へと揺れながら流れて行きます。みんな、前だけを見てせかせかと流れていくので、みゆきちゃんがここで見ていることなんか誰も気がつきません。
眼鏡を掛けた人。
ネクタイをしめた人。
髭をはやした人。
ブラウスの人。
Tシャツの人。
おじさん。
おばさん。
おにいさん。
おねえさん。
誰も、みゆきちゃんを見てくれません。
「ここでみんなを見ているんだよ!」
 って叫びたくなってきちゃいます。
ちょっと恥ずかしい気もします。
それに、お母さんがいつも言っていた事を思い出してしまいました。
「家の中で、大声で叫んではいけませんよ。」
 でも、家の外に向かって叫ぶんならいいのよね。なんて、心の中でもう一人のみゆきちゃんが言っていたりもするんです。
「おーい!ここで見ているよ!」
とうとう、みゆきちゃんは大声を出してしまいました。
でも、だれも見てくれません。
「おーい、誰かお話ししてよ!」
みゆきちゃんの声は、誰も聞いてくれないようでした。
「おーい!」

町をゆく人が一人、ふっと立ち止まりました。
誰かが呼んだような気がして。あっちこっち見回しています。
他の人はたちどまった彼を避けて無表情に歩き続けています。
「おーい!」
彼はふと右側を塞いでいる金属製の塀を見ました。緑色に塗った工事現場の囲いに大きなポスターが張られていました。
『縁側のある家』
建設会社のポスターです。陽の当たる気持ちよさそうな縁側に、かわいい女の子がちょこんと座っています。でも、ちょっぴり寂しそうでした。
「おはよう。」
つい、あいさつしてしまった自分を恥ずかしがるように、男の人は歩き去っていってしまいました。

カラオケ

2007年01月13日 | 病は気から。でもないけど…
たまたま、休みの日がそろったので
家族でカラオケ…
妻の病気・私の死にかけ・子どもの入学卒業と
大変な7~8年ぶりのカラオケでした。
月日はたってしまうと早いもの
「人生なんて、ワープ5さ!」なんてせりふ書いてみたいな。

前の愛車「赤い彗星号」と呼んでいた「シャリオ・リゾートランナー」です。
子ども会のイベント用に作った「カボチャ頭」。
ビーチボールに和紙・新聞紙と何重にも張って…
結構重たいものです。