晴れ間の彗星

楽しく生きよう!

家屋調査は永遠に

2006年03月27日 | SF作家モード
大作家の作品を読むと、自分の作品宇宙をどれだけ細かく創造できるか考え込んでしまう。メジャーデビュー作「家屋調査は永遠に」が5月に文芸社から発売されることになったが、家屋調査という日常業務、税金という日常を、未来・火星都市という状況に織り込んで、SF黄金時代の「アッ」という驚きがでているか、心配です。

星屑のかなたへ

2006年03月27日 | 書庫の中から
沢田研二(ジュリー)の「Tokio」をご存じだろうか?「空を飛ぶ 街が飛ぶ 雲を突き抜け星になる~」。ジェイムズ・ブリッシュ宇宙都市シリーズ第2巻「星屑のかなたへ」を読み終わったが、東京ではなく「ニューヨーク」が飛び回っている。当然、「Tokio」のモトネタとなったアイデアだと思いますが、すごい作品です。スピンデェジーという超高速航法・遮蔽作用・反重力を兼ねた技術で都市がそれを支える岩盤もろとも宇宙を飛び回り、「渡り鳥都市」として仕事を探して宇宙に散らばった植民星を巡る。とんでもない話だが、SF黄金時代のワクワク感がすばらしい。

忍者武芸帳2

2006年03月23日 | 書庫の中から
「忍者武芸帳」で出てきた、上泉秀胤が気になって調べてみた。八王子は八王子城がありその城主が北条氏照ということで北条氏に敏感になっているのです。で、上泉秀胤ですが、父親は剣聖「上泉信綱」。はじめは、上泉伊勢守というので、北条早雲が、最初「伊勢新九郎」だったから、伊勢つながりなのかと思いましたが、そうでもないようでした。剣豪ということしか知りませんでしたが、今の群馬県あたりの出城の城主の息子に生まれ成人して城主となるものの、当時関東の覇権を争っていた上杉氏についていて、北条氏康に破れ城を明け渡している。その後別の城の城主となるものの今度は武田信玄にやられ、剣に生きる事になったらしい。秀胤は信綱と、かつての小田原城主(早雲に敗れた)大森氏の子孫の娘との間にできた子との事。そして、その妻を早くに亡くし、後妻に北条氏康の弟綱成の娘を娶っているので、かなり北条氏にゆかりのあるひとです。

忍者武芸帳

2006年03月21日 | 書庫の中から
白土三平「忍者武芸帳」をご存じだろうか?日本漫画史に残る名作です。中学生の時、新書版のマンガ本が発売されはじめ、小学館ゴールデン・コミックスの最初が「カムイ外伝」さいとうたかお「007/死ぬのは奴らだ」だったと思うが、その後「カムイ伝」などが始まった後、「忍者武芸帳」が出版された。大島渚監督が映画化したりしているが、私は見ていない。今回は、NHKの大河ドラマを見ていて、信長の比叡山焼き討ちの場面を見て、「たしか このシーンはマンガで見た憶えがある」ということで書庫をかき回したしだいです。で、驚いたのは、確か東北で始まり京都の方に話が行くとは覚えていたのですが、のっけから北条氏の家臣が里見氏の兵に敗れる場面が出てきた、どうも 第二次国府台の合戦 の頃であるようだった。北条氏といえば、八王子にもゆかりが深く、「忍者武芸帳」の主人公(の一人)重太郎に必殺剣を伝えたのが北条の家臣というのは、なんとなくうれしくなる話でした。

八王子偉人伝「江川太郎左右衛門」

2006年03月20日 | 生涯学習気分
「八王子偉人伝」というシリーズものを企画しています。一般にあまり知られていない偉人を紹介する。という趣旨で企画したものですが、最初、一講座(4日間)で終わるつもりで、4人の偉人を選びました。しかし、選定のために書物を当たったり、文化財課の学芸員の友人に相談したりしてみると、該当する人物の多いことに驚かされました。そのため、どんどん構想が膨らんで来ているのですが、昨日、今年度の最終回「江川太郎左衛門」が終わりました。幕末の名大官であり、国防を考えた人であり、種痘を取り入れたひとであり、パンをはじめて作ったひとであり……と、盛りだくさんの逸話を持った人でした。伊豆の国市からはるばる「仲田正之先生」に来ていただきました。遠くから来ていただいて、どう丁重にお迎えしようかと悩んでいましたが、きさくで明るく、反対に気を遣っていただいてホットいたしました。話も楽しく、その知識の深さに受講者も聞き入っていました。この研究の第一人者を伊豆からお呼びする、なんて無茶な計画でしたが、実施できて大変喜んでいます。仲田先生、本当に有難うございました!(ここで書いても、ご本人には伝わらないのですけれど、そう叫びたい心境なんです。)