高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!
みなさん、11月22日の朝日新聞朝刊に≪「トレーサビリティ?主婦の7割「初めて聞いた」≫という欄がありましたね。今回の時事用語は「トレーサビリティ」を取り上げてみましょう。
「トレーサビリティ」【traceability】を日本語にすると「追跡可能性」「履歴追跡」と訳されます。
元来は計測機器の精度や整合性を示す用語として使われていましたが、最近は野菜や肉などの生産や流通履歴も意味するウエイトが高くなってきています。
◆トレーサビリティ (計測器) ⇒計測器の、標準器に対する精度を確認するため
◆トレーサビリティ (流通) ⇒生鮮食品(野菜、肉)について生産・流通の履歴を辿ること
計測機器では「不確かさが全て表記された、切れ目のない比較の連鎖を通じて、通常は国家標準又は国際標準である決められた標準に関連づけられ得る測定結果又は標準の性質」と定義され、食品ではどこで生産されたか、どのような流通経路を通ったか、どのような加工がされたかといったことを証明する「追跡可能性」ということになります。
ここ数年「トレーサビリティ」が注目を集めていますのは、2000年に、乳製品による集団食中毒事件が起こり、2001年は牛海綿状脳症(BSE:狂牛病)にかかった乳用牛が発見されるなど、食に対する安全神話が崩れたことから始まっています。
更に、最近秋田県で起きた、地鶏の産地偽装事件などが相次ぎ、産地表記についての長年培ってきた信頼が薄れ始めていますね。
殆どの主婦は、若干高くても産地や生産者が分かる野菜を選ぶようになってきており、JAS法の改正による魚介類の産地表記義務化により、外国産のものと国産のものを、産地や特徴を認識した上で購入する人も増えてきていますが、すべての食品で「だれが」「どこで」「どのように」作ったのかが分かるようにはなっていません。
そのため、「トレーサビリティ」をデータベースへ入力し、店頭やホームページなどでその野菜や魚などが持つ生産履歴を確認できるITシステムが登場してきています。
農林水産省消費・安全局でも、「トレーサビリティ関係」を解り易く解説したWebサイトを、
I 食品(牛肉以外)のトレーサビリティ
II 牛肉のトレーサビリティ
に分けて、開設しています。
食品の安全性や品質に対する消費者の関心の高まり、食品がいつ、どこで、どのように生産・流通されたかなどを、消費者がいつでも把握できるように、7月に発表されたe-Japan戦略Ⅱにも、食分野の取り組みとして、トレーサビリティシステムの構築と推進が盛り込まれています。
「トレーサビリティ」が完成しますと消費者は、安心して購入品の生産者の情報からお店に並べられるまでを(流通経路)を把握できることになります。
例)野菜
生産者 ⇒ 農協へ出荷 ⇒ 中央卸売市場 ⇒ スーパーや小売店
今回調査した、三井物産戦略研究所ライフサイエンス事業戦略室の「食品トレーサビリティに関する主婦の意識調査結果」データ概要では、
◆主婦層における「食品トレーサビリティ」の認知は3割弱に過ぎず、70.2%の人が「初めて聞いた」と回答
◆食品トレーサビリティは認知理解が深い人ほど、よく利用している
◆食品トレーサビリティを利用している人の42.5%が、「食品の安全に不安がある」と回答
◆青果物の購入基準は「新鮮さ」、「生産地」、「価格」
◆青果物トレーサビリティで知りたい情報は「生産地」、「農薬・肥料などの使用量」、「収穫日・出荷日」
◆青果物トレーサビリティ情報の好ましい入手方法は「包装パッケージやラベルに記載」が突出
即ち、「トレーサビリティ」について、主婦層の約7割が「聞いたこともない」現状が、判りました。野菜・果物などの青果物について知りたい情報を複数回答で尋ねたところ、「(市町村などの)生産地」(80%)、「農薬・肥料の使用量」(72%)、「収穫日・出荷日」(61%)が上位を占め、現状でほとんど提供されていない情報への関心が高かったようです。
詳細はクリックしてお読みください。
みなさん、11月22日の朝日新聞朝刊に≪「トレーサビリティ?主婦の7割「初めて聞いた」≫という欄がありましたね。今回の時事用語は「トレーサビリティ」を取り上げてみましょう。
「トレーサビリティ」【traceability】を日本語にすると「追跡可能性」「履歴追跡」と訳されます。
元来は計測機器の精度や整合性を示す用語として使われていましたが、最近は野菜や肉などの生産や流通履歴も意味するウエイトが高くなってきています。
◆トレーサビリティ (計測器) ⇒計測器の、標準器に対する精度を確認するため
◆トレーサビリティ (流通) ⇒生鮮食品(野菜、肉)について生産・流通の履歴を辿ること
計測機器では「不確かさが全て表記された、切れ目のない比較の連鎖を通じて、通常は国家標準又は国際標準である決められた標準に関連づけられ得る測定結果又は標準の性質」と定義され、食品ではどこで生産されたか、どのような流通経路を通ったか、どのような加工がされたかといったことを証明する「追跡可能性」ということになります。
ここ数年「トレーサビリティ」が注目を集めていますのは、2000年に、乳製品による集団食中毒事件が起こり、2001年は牛海綿状脳症(BSE:狂牛病)にかかった乳用牛が発見されるなど、食に対する安全神話が崩れたことから始まっています。
更に、最近秋田県で起きた、地鶏の産地偽装事件などが相次ぎ、産地表記についての長年培ってきた信頼が薄れ始めていますね。
殆どの主婦は、若干高くても産地や生産者が分かる野菜を選ぶようになってきており、JAS法の改正による魚介類の産地表記義務化により、外国産のものと国産のものを、産地や特徴を認識した上で購入する人も増えてきていますが、すべての食品で「だれが」「どこで」「どのように」作ったのかが分かるようにはなっていません。
そのため、「トレーサビリティ」をデータベースへ入力し、店頭やホームページなどでその野菜や魚などが持つ生産履歴を確認できるITシステムが登場してきています。
農林水産省消費・安全局でも、「トレーサビリティ関係」を解り易く解説したWebサイトを、
I 食品(牛肉以外)のトレーサビリティ
II 牛肉のトレーサビリティ
に分けて、開設しています。
食品の安全性や品質に対する消費者の関心の高まり、食品がいつ、どこで、どのように生産・流通されたかなどを、消費者がいつでも把握できるように、7月に発表されたe-Japan戦略Ⅱにも、食分野の取り組みとして、トレーサビリティシステムの構築と推進が盛り込まれています。
「トレーサビリティ」が完成しますと消費者は、安心して購入品の生産者の情報からお店に並べられるまでを(流通経路)を把握できることになります。
例)野菜
生産者 ⇒ 農協へ出荷 ⇒ 中央卸売市場 ⇒ スーパーや小売店
今回調査した、三井物産戦略研究所ライフサイエンス事業戦略室の「食品トレーサビリティに関する主婦の意識調査結果」データ概要では、
◆主婦層における「食品トレーサビリティ」の認知は3割弱に過ぎず、70.2%の人が「初めて聞いた」と回答
◆食品トレーサビリティは認知理解が深い人ほど、よく利用している
◆食品トレーサビリティを利用している人の42.5%が、「食品の安全に不安がある」と回答
◆青果物の購入基準は「新鮮さ」、「生産地」、「価格」
◆青果物トレーサビリティで知りたい情報は「生産地」、「農薬・肥料などの使用量」、「収穫日・出荷日」
◆青果物トレーサビリティ情報の好ましい入手方法は「包装パッケージやラベルに記載」が突出
即ち、「トレーサビリティ」について、主婦層の約7割が「聞いたこともない」現状が、判りました。野菜・果物などの青果物について知りたい情報を複数回答で尋ねたところ、「(市町村などの)生産地」(80%)、「農薬・肥料の使用量」(72%)、「収穫日・出荷日」(61%)が上位を占め、現状でほとんど提供されていない情報への関心が高かったようです。
詳細はクリックしてお読みください。