孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

「泣き顔」は見せるもんじゃない

2015年07月30日 | 日記
夏の高校野球の地区大会も終わり、どうやら、朝日系列の我が地元のテレビローカル局は負けた高校に焦点を当てた総集編を作って、改めて「感動の場面を振り返る」コーナーで、甲子園本番まで余韻をつなげる魂胆らしい。

悔し涙を袖で拭きながらシクシク泣きじゃくる選手たちを通路に座らせて、野球部監督が労をねぎらっていた。「お前たちみたいにな、・・・どうしようもない、・・出来の悪い子供たちが、あれだけ真剣にがんばる姿を・・・見せてくれるとな、・・・俺は・・泣けてくるわけよ・・ウゥ・・(泣)」ここで、選手たちの啜り泣きが一段と大きくなる。まるで、三流スポーツ根性ドラマの一シーンのような映像が、またもやダラダラ流されていた。



私が子供の頃は、母親は何かというと、すぐ「泣いちゃダメだよ。男の子なんだから・・。」と言ったものだった。成長するにつれて、知らず知らずのうちに、そうか男は泣いちゃダメなんだ・・・と刷り込まれてきたためか、私はどうも高校生が努力が実らず負けてしまって、くやしさのあまり泣いてしまうと分かっていても、何かあまり見たくないものを見せられるようで、感動など感じないのである。



多分、昔から野球場では連日、あのような光景が繰り広げられてきたのだろうが、それを報道する側が、報道するにさして価値ある場面だとは認識しなかったのか、あるいは惻隠の情がそこまでするのを抑えたのか、、、私は後者だと思いたい。

いつだったか、その時の状況も定かに記憶していないが、男子フィギュアスケートの選手が大きなミスをしてメダルを逸したときの、廊下でのインタビューの際、話しかけている途中で、「ちょっと・・・」と言ってその場から消え、数秒後に「すみません・・」と言いながら、戻ってきたことがあった。

彼は、突然込み上げてきた嗚咽をこらえるため、廊下の奥に走っていき、呼吸を整えて戻ってきたのだった。作り笑いする彼の顔は、とても清清しいものに見えたものだった。

一方、同年代だろうにその正反対に立つスケート選手もいた。彼は号泣して見せるのが「売り」になっていき、それを今では商売の糧にしているようなところがあるようだ。



泣くという所作は、単なる感情の発露の結果だけではなく、見ている人に何かをアピールする場合の、重要なパフォーマンスとなる場合がある。ある国では、路上で突然口論が始まり、次第にエスカレートして罵りあいになることが日常茶飯のように見受けられるそうだが、それも通行人に「いかに自分の主張の方に正当性があるか」をアピールしたいがためのパフォーマンスなのだ、と何かで読んだことがある。



その証拠に、ワーワー泣いていたかと思うと、ある程度勝敗が見えてきて、ピタッと口論が終わってしまうことが多いそうだ。葬式などでも同じように、自分がいかに悲しんでいるかを周囲にアピールしようと、必死に泣き喚く、明らかに日本とは異なる文化があるようだ。

男が泣くのは親が死んだときだけだ・・と刷り込まれて大きくなった私は、高校球児やスポーツ選手、芸能人などが、カメラで撮影されているのも気にせず、オイオイ泣くのを見ると、どうも違和感を覚える。

やはり、男は人前でやたらと涙を見せるのを控えるという伝統的な文化があるのではなかろうか。それが少しずつ変化してきているのが、現状なのではなかろうか。



政治家も、芸能人と似たような境遇にある人気商売になっているので、最近はよく泣きじゃくるような場面が映し出される。採決を阻止しようと、二階席のカメラの方をチラチラ見ながら泣きじゃくっていた関西弁が饒舌な女性議員は、滑稽だった。

しかし、滑稽な議員と言えば、この方の右に出る人は今後も出ないだろう。



「日本を変えたい!」と号泣しながら訴えた、公費ピンハネ市会議員である。今でもあの会見の一部始終が動画サイトに残っているので、笑いたくなったらあの号泣シーンを見るといい。まったく、事実は小説より奇なり。お笑い芸人など歯が立たない、見事なパフォーマンスだったが、彼がしでかした汚職は最低なもので、この男に票を投じた有権者は恥を知るがいい。

恥をかかせるな!

2015年07月30日 | 日記
先日、テレビで東京五輪のエンブレムが発表されるというので、どんなものなのかと期待していたが、正直言ってもったいぶって発表した割には大した感動もないものだった。

それもそのはず、そのデザインはベルギーの何とかという劇場のロゴマークと瓜二つ。パクッたとい言われても反論などできるわけがないくらい、同じものだった。さらに、配色はスペイン人デザイナーの「東日本復興寄付募集」のロゴマークのパクリ。

 ←左がベルギーの劇場ロゴマーク
 ←スペイン人デザイナーの作品だった

小保方さんの論文コピペに匹敵する、日本発進の大失態事件であろう。パクリ・アートディレクターの佐野研二郎とかいうペテン師の弁解を聞いてみたいものだが、恥ずかしくてとても世間に顔向けできないだろう。逃げ回ってるらしい。



このパクリ芸術家も酷いが、「IOC が事前にチェックしてOK を出しているから、問題にはならない。」と言い切る東京五輪組織委員会のスポーツディレクター、室伏氏の感覚もちょっと世間常識とはズレがあるのではなかろうか。

世間にはパクリが氾濫しているため、それだけに独自性のあるデザインや作品は価値を持ち、作者や発案者は賞賛の対象になるわけだ。

以前、中国にディズニーランドをパクッた遊園地が出来て、我々は嘲笑の対象にしたばかりではないか。「あれは、ミッキーマウスなんかじゃない。ここのオリジナルの猫なのだ。耳の大きな猫だ。ネズミではない。」と強がりを言う中国人関係者を、我々は蔑みの目で見て心から軽蔑したではないか。



そして、パクリと言えば、「パクさん」「リーさん」の住む国が何といっても世界一の先進国である。世界のすべてが朝鮮半島オリジナルだと豪語するだけでなく、お菓子から、店構えから、自動車に至るまで、ありとあらゆるものをパクっておいて恥じることがない。

  





これら平和を愛するアジアの隣国から、「な~んだ、日本人だってパクリやるアルね。」とか、「日本人もパクルニダ!ウリと同じニダ!」と言われること必至である。

国立競技場で、あれだけケチがついたというのに、ロゴマークでこの体たらく・・・。
太った疫病神は、この際逃げ回る「アートディレクター」をさっさとしょっ引いてきて、白状させるなり、弁解させるなりして、白紙撤回し、早急に次点を繰り上げ決定してくれ。

もうこれ以上恥ずかしい思いをさせないでくれ。たのむから。


日本人よりも日本が好き、テキサス親父

2015年07月30日 | 日記
40年近く前の若いとき、私は3ヶ月ほど米国のオレゴン州の小さな田舎町にあるりんご農家でアルバイトをして小遣い稼ぎをした。

その町はりんごとか桃などの果樹園が多く、秋の収穫時期にはメキシコ人や、アメリカ人のヒッピーが収穫のアルバイトをするために集まってくる。どこの果樹園にもそういう臨時雇用の人たちの住居として、掘っ立て小屋とかトレーラーハウスという自動車で引っ張って移動できる簡易ハウスが設置されている。

私も一人用の小さなトレーラーハウスに住んで、収穫したりんごを入れる大きな木製の箱を収穫する連中のためにトラクターで配布したり一杯になった箱を回収したりする仕事をした。

収穫のピークが過ぎて暫くした頃、果樹園で仕事中の私のところに、ちょっと前にきれいな奥さんをもらったばかりの若い農場主が、ニコニコしながら走ってきた。

「ちょっと事務所まで来て見ろよ、面白い人を紹介するから。」と言うので、そのままトラクターを運転して事務所まで(と言っても彼らの住む家なのだが)、戻った。

そこには、50歳くらいの男性がいて何でも通りかかっただけだが、りんごを売ってもらいたくて立ち寄ったそうだった。農場主と話をしていて、日本の若者が働いているという話になって、会ってみたい、「そうか、呼んで来るからちょっと待っててくれ」となったらしい。

農場主は、彼をテキサスを出発して、全米を旅行中の方だと紹介してくれた。どういうルートで全米を廻るとか、どのくらいの期間を旅行するとかいう話を聞いて終わったのだが、この程度で、農場主がなぜ私をわざわざ呼びに来たのか、私は首をかしげた。

その彼が立ち去った後、農場主は、ニコニコして「どうだった?」と聞いてきた。私はそう言われても何のことか理解できず、「何のこと?」と聞き返した。

「彼の英語のアクセントはどうだった?」そう言われると、早口でよく理解できなかったので、正直に答えると、「彼のアクセントはテキサスのアクセントなんだよ。」と教えてくれた。テキサス訛りの英語を耳にしたのは初めてだったので、ただの早口のおじさんかと思ったのだが、西部の人達にはテキサス訛りの英語が少し滑稽に聞えるらしかった。農場主は、それを私に体験させたかったようだったのだ。

私のテキサスとの遭遇はその時が最初だったが、youtube を見始めて知ったのが、今話題の超親日派の「テキサス親父」こと、トニーさんだ。



日本のことが好きで好きでたまらないという、テキサス親父は最近よく日本にも来ていて、話題となる地方にも積極的に出没している。アメリカの地方都市でいわゆる「従軍慰安婦」の像が建てられると、現地に出向いて実況する動画を見せてくれたりもした。



右手に持った顔の書かれた紙袋を、慰安婦像の頭にすっぽりかぶせてしまうことも平気だ。さすがに、これには度肝を抜かれた。



ただの親日派だけに終わらず、米国で得られる貴重な公的資料を発掘して公表したり、市議会の公聴会で証言したりと、日本の名誉のために八面六臂の活躍をする名物親父でもある。

何といっても、彼の動画は当然すべて英語なので、日韓の問題などに無知なアメリカ人たちへのアピールにもなっているのは、重要なことだ。

靖国神社に行っても人気者の周りには人が集まってくる。思うところをズバッと単刀直入に主張するテキサス親父は今最も旬のアメリカ人といえるかもしれない。



そういえばあのキャロライン・ケネディ大使が皇居に就任の挨拶に出向いた際、「普段着を着ていった・・」と、バッサリ切り捨てるように指摘していた。字幕も出る動画は
「テキサス親父」と検索すれば簡単に見ることができる。是非一度観てほしい。