孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

ムード・ハワイアン。

2015年07月12日 | 日記
今は歌謡曲が下火になってしまって、テレビでも歌番組の数はめっきり減ってしまったが、時々無性に演歌を聞きたくなって、動画サイトを検索するときがある。

なぜか最近やたらと聞きたくなるのが、マヒナスターズというムード歌謡のグループで、スチールギターやウクレレなどで演奏するので、ハワイアンのような雰囲気をかもし出すグループだった。調べてみると、私が小学生になる以前に活躍し始めているので、なぜこうも懐かしく感ずるのか不思議な感じがする。



当時はスタンドマイクがステージに立っていて、歌う人が順番に一歩前に出て、マイクに向って歌い、自分のパートが終わると、スッと下がって次の順番の人と替わる、といった歌い方をしていた。

マヒナスターズには、佐々木さんというウクレレを担当しながら、きれいな裏声で歌う人がいて、私は大好きだった。ヒット曲も多く、男ならやってみな」とか「愛して、愛して、愛しちゃったのよ」、「誰よりも君を愛す」などがあるが、私のお気に入りは、「お百度恋さん」である。



1960年の発表曲だから、私がまだ5歳のときだった。「芝居の裏」、添わせておくれやす」、「辻占」など当時はまったく理解できなかった言葉も、この歳になって理解できた。

マヒナスターズ以外にも、ダークダックスとか、デュークエイセスといったコーラスも好きだったが、今はこういう歌手がいなくなって、やたら動き回りながら歌うグループが流行のようで残念だ。

歌は世につれ、世は歌につれ・・・と言う。ハイテクの今日、小さなマイクをつけて飛び跳ねながら歌うのもいいが、一本のスタンドマイクを分け合って歌うスタイルが、歌手らしくていいものだ、と思いながら動画を見る。

デモはデモでも・・

2015年07月12日 | 日記
国民投票の結果を見て、「民主主義が勝った。我々はEUの脅迫には屈しない。」と叫んでいるギリシャ市民の映像が流れていたが、これを草葉の陰で見たギリシャの哲人プラトンは、きっと「穴があったら入りたい」と思ったに違いない。

デモクラシーとは、ギリシャ語の「デーモス(人々)」と「クラティア(権力)」の合成語を語源とするそうだが、これがモボクラシーになる危険性を持っていると説いたのがプラトンだった。

mobocracy とは、mobile vulgus (興奮しやすい民衆)の略語を語源とする「mob」、つまり(群集)とか(暴徒)という意味の単語を「デーモス」に置き換えた言葉で、意味は「衆愚政治」ということばである。

crowd 「クラウド」という英語は、集合体としての「民衆」の意味を表すのに対して、mob 「モブ」という英語は、「無秩序な群集、暴徒」という意味の言葉、という違いがある。



マスコミに煽られて国会周辺に集まった学生さんたちは、暴徒になるほど過激な感じは受けないどころか、どう見ても「お花畑の住人」と揶揄されて当然のようなお方たちである。



「センソー、ハンタイ」とか「「ケンポー、マモレ」と大声を出し合うことが、今流行っていることで、「とりあえず行列に並ぶ」感覚なのではないかと思える。もし、こういう「デモ」に参加することで、自分は「デモ」クラシーを実行しているんだと、ギリシャ市民のような気になっているとしたら、大きな誤解である。



デモ行進の「デモ」は、demonstrate の「デモ」であり、(示威運動、行動で訴える)という意味の言葉からきている。demonstrate の語源は、de(強くという意味の接頭語)に monstrare  モンストラーレ(示す、指摘するという意味)がくっついて出来ている言葉だそうだ。democracy とは根本的に異なる。

「衆愚」というと、何もお花畑の学生さんたちだけでなく、私はちょっと前に流行りに流行った、少女ポルノまがいの舞踊団の歌に合わせて、企業や団体や自治体までもが、盆踊りのような奇妙な踊りを踊って、動画サイトに公開する現象を思い出す。



60年近く前、評論家の大宅壮一は、「テレビによって、日本の国民は一億総白痴化する」と言ったが、あの愚かしい現象は、見事な「愚民症候群」であったと思う。



楽しけりゃ、いいじゃないか、という気分で営利企業の社員たちがやっているのなら、お好きなようにどうぞ、と見過ごせもできようが、全国のタレント知事などが、恥を忘れて踊っている愚行は、「衆愚」のお手本のようなものだった。



「モボクラシー」という言葉をもう少し拡散する必要性を強く感ずる。



挑発する爆買い国家。

2015年07月12日 | 日記
日本のマスコミは意図的に事件を報道しないことが多いことを、受け取る側は意識しなければならない。報道しなければ、事件は存在しない、という信念なのだろう。

報道機関ならずとも、今や知ろうと思えば海外のニュースを拾うことが出来る。ベトナムの漁船が中国の船に体当たりされて沈没したことは、CNNやBBC,ロイター通信などの報道を確認できる。



「Chinese ships chases,rams, sinks Vietnamese fishing boat」(中国船がベトナムの漁船を追いかけ、追突し、沈没させる)という見出しで、ベトナム国営放送は、近くにいた他の漁船から撮影した映像を放送したそうだ。場所は、南シナ海の西沙諸島付近で、ベトナムのEEZ(排他的経済水域)内。例によって、石油が欲しくて中国が領有権を主張している場所である。

折りしも、日本は安全保障法制で、国会周辺はマスコミに煽られたお花畑学生さんたちが、「センソー、ハンタイ」「ミライをマモレ」と狂ったように連呼している。

中国の船が赤サンゴを密漁するため、日本の領海やEEZに200隻以上押しかけたのを
勉強に勤しむ学生さんたちは知らないのだろうか。知ってても、あれを単なる密漁だと思っているのではないのだろうか。



尖閣をはじめ、日本の周辺は、中国によって明らかに平和を乱されているのだが、マスコミはそれをできるだけ国民には知らせないようにし、政府批判をもっとやれと暇な学生さんを煽っているようだ。