孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

お調子者はよく似ている?

2015年07月07日 | 日記
ギリシャが大変なことになっている。「シリザ」という急進左派連合が今年の総選挙で勝って、党首であったツィプラス氏がギリシャの指導者になって、今や時の人である。



急進左派連合とは、要するに極左集団のことで、ある評論家の言を借りれば、「社民党、共産党、民主党左派、革マル派、中核派の連合政権」と同じようなものだそうだ。
よく、国会の周りだとか、官邸近くに凝った小道具持参で群がり、罵詈雑言のシュプレヒコールをする集団のようなものか。



シリザの選挙公約がすごい。

●年金を従来通りに戻す  ●解雇された公務員を復職させる  ●公益企業の民営化を中止させる  ●最低賃金を引き上げる  ●「差押さえ」を禁止する

多重債務国に成り下がったが、ギリシャといえば、日本のサヨクマスコミも大好きな「民主主義」の発祥の地である。ソクラテス、プラトン、ピタゴラスといった哲学者を多く輩出し、ギリシャ神話は人々の心の拠り所である。

しかし、民主主義は一歩間違えれば衆愚政治に堕落すると批判して、毒杯を仰いで死んでいったのが、ソクラテスだった。今は、偉大な哲学者の忠告を映像で見せられているような気分がする。

しかし、日本でもほんの数年前ツィプラス氏に良く似た人がいたような気がする。



彼らを盛んに推したのが、左派連合やプロ市民、それに今や強大な権力を持った反日マスコミだった。



「いつか来た道」 「軍靴の音が聞える」 「徴兵制がはじまる」 「九条壊すな」
「戦争させない」 「I AM NOT ABE 」

マスコミが国民を白痴化して、左翼に扇動させられた結果、6年前に何が起きたか?
いくら高齢者が増えたといっても、あの時の悪夢は忘れてはならないし、繰り返してはならない。

今、ギリシャで起きていることは、決して「対岸の火事」ではない。


たかりの種。

2015年07月07日 | 日記
「言質」と書いて、「ゲンチ」と正しい読みをする人は非常に少ないそうで、多くの人は「ゲンシツ」と誤った読み方をするそうである。

「後から証拠となる言葉」といった意味で、「言質を与えてしまう」とか、「言質を取る」という使い方をする。子供が、ダダをこねて、「これ買って、 これ買って・・・。」と母親を困らせたとき、つい「じゃあ、今度のお誕生日に買ってあげるから、今は我慢してね。」などと言って、その場を収めようとしたとする。

母親は、子供に「言質を与えた」ことになり、子供は、母親から、「今度の誕生日にねだったものを買わせる「言質を取った」ことになる。

政府担当者の証言から、例の河野談話の原案を作る際に、いくら調べても日本が慰安婦を強制的に募集したという証拠となるものは見つからなかったにもかかわらず、河野洋平という間抜けな政治家の判断で強制性を認める談話を発表してしまったために、今日まで尾を引いてしまっている。

河野洋平は、当時の韓国側の、誘い水にまんまと乗せられて、「言質を与えた」ために、今でも談話が「人質(ひとじち)」ならぬ「言質(げんち)」として、存在しているわけだ。

「ひとこと言ってくれれば、もう文句は言いませんから・・・」という、単純な甘言を信じた人の良さが、問題をこじらせている。これは談話を発表した者が、当時のやり取りを正直に述べて、訂正すればここまでこじれることはないと思うのだが、それをしたがらないのは何か別の意図があるとしか思えない。

こういう、取り返しの付かない苦い経験をしているにもかかわらず、また同じ轍を踏んでしまったのが、今回の世界文化遺産登録での韓国のいやがらせ問題だ。


そもそも、韓国の外相が突然やってきて、「文化遺産登録では、協力しましょう」となったとき、「協力?」「何を?頓珍漢な!」と思ったものだった。一方的にデタラメを言って、言いがかりをつけてきておいて、「協力しましょう」などとは、まったく理解できなかったのだが、ここ数日の状況を見ると、「ああ、日本はまた嵌められたな・・・」と分かる。

「協力」どころか、韓国側は「韓国人を強制労働させた施設」を登録させないように、裏では各国の担当者に説得し続けていたのだった。

「forced labor」(強制労働)と「be forced to work」は意味が違うと日本向けに言ったところで、ちょっと英語をかじった者なら、「そんな馬鹿な・・・」と笑ってしまうだろう。「force ~to・・・」には、「~に・・・することを強いる」という意味がある。

ちょっと辞書を引けば、He was forced to confess. 『彼は無理やり自白させられた』というような例文が出ている。

これくらいの事は、登録文書を英語に翻訳する担当者なら当然分かることで、もし承知の上で、その場を収めようと見逃したとすれば、河野洋平と同類の馬鹿だとしか言えない。私も少し英語に携わる身として、このことは到底許しがたいことだと、今回の翻訳した者や責任者に強い怒りを覚える。

案の定、思惑通り言質を取った韓国では、今このことで意図的に大騒ぎ・炎上しているようだ。そして、日本国内では、例によって反日新聞を始めとする反日マスコミが、強制性を既成事実化しようとしている。「たかり」の種は絶やさない・・・というわけだ。

私は、明治日本の産業革命遺産の価値は、十分理解できるが、「世界遺産登録」される・されない、など全然大したことではないと常々思ってきた。それは、富士山の時からずっと思い続けていることだ。