グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

素敵な水路

2009年10月09日 22時50分23秒 | 
赤城南麓、前橋市宮城地区の田んぼの中を流れる小さな水路。

最近はコンクリートで固められた水路が多くなり、このような土のままの水路は少なくなりました。
こういう水路では、たくさんの生き物たちの姿を見ることができます。

水路で見つけた生き物たち
ホトケドジョウ

普通のドジョウよりもずんぐりした体型の可愛いドジョウ
日本固有種で、青森県を除く東北地方から近畿地方までの本州に分布します。
湧水が水源で、流れの緩やかな砂泥底の細流、湿原や田んぼの水路に生息。高水温が苦手で、水温が27℃を越えると弱ってしまいます。

水質汚濁や水路の三面コンクリート化などで生息適地が減少し、生息数が極めて減っており、環境省レッドリストでは「絶滅危惧ⅠB類」、群馬県動物レッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。


ドジョウの仲間の中では遊泳性が強く、よく水の中層を泳ぎます。
ホトケドジョウを漢字で書くと「仏泥鰌」。フランスのドジョウと勘違いしそうです(^^;)
面白い名前なんですが、由来ははっきりしないようです。

シマドジョウ

体の横に円形や楕円形の暗褐色の斑紋が並んでいるのが特徴です。
きれいな水が緩やかに流れ、底が砂の場所を好みます。



ドジョウ

普通のドジョウです。
大きいものは20㎝近くになります。

タイコウチ

田んぼや流れの緩い水路、池などでみられる大型の水生カメムシ
鎌形の前脚で魚やおたまじゃくしなどを捕らえ、鋭い口で体液を吸います。
お尻の長い呼吸管を水面に出して呼吸します。

前脚で太鼓を打つような仕草をするのが、名前の由来です。


オニヤンマの幼虫(ヤゴ)

この大きなヤゴはどう見ても今年生まれではありませんね。
オニヤンマが成虫になるには、5年かかるといわれています。
田んぼの水路は、稲作に水が必要な時期だけ水が流れ、その他の時期は水がほとんどない状態になっているものも少なくありませんが、大きなオニヤンマのヤゴが生息しているということは、この水路には年間を通じて水の流れがあるのでしょう。

この他にも、この付近の水路には、カワトンボ類のヤゴやサワガニ、カワニナがたくさん生息していました。(それから、私が苦手なカエルたちも。アマガエル、トウキョウダルマガエル、アカガエル、ツチガエル・・・)
この場所が、今後も“近代的な”水田に変わらないで、このままであって欲しいと思います。

稲だけを効率的に生産する“近代的な”水田よりも、多くの生き物たちの命を育んだ田んぼでできたお米が食べたい・・・


                              

職場の隣の池に今朝、マガモ(♂ エクリプス)が来ていました。


アオサギ