グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

アリグモ  ペッカムか、ベイツか?

2010年11月30日 22時38分26秒 | 自然観察
外から帰ってきて、ふと膝のあたりを見ると、1匹のアリが歩いていました。
しかし、どうも歩き方がアリとは微妙に違う・・・。
さらに、捕まえようとすると、ヒョイと跳んだりします。


指でつまんでよく見てみると・・・

アリグモです。

アリグモはハエトリグモ科のクモで、名前のとおりアリそっくり


かつては、アリグモはアリに擬態することによって、仲間と勘違いして近づいてきたアリを捕食すると言われていました。つまり蘭の花に化けて獲物を狙うハナカマキリのような『ペッカム型擬態(攻撃擬態)』という説です。
ところが、その後、アリグモがアリを捕食する実例が観察されないことや、逆にアリを避けるような行動が観察されることなどから、アリグモの擬態がペッカム型擬態であるという説が疑問視されるようになりました。
現在では、アリグモは攻撃的な昆虫であるアリに擬態することによって、天敵から身を守っているという説が有力になっています。ハチに擬態しているハナアブや有毒なカバマダラに擬態しているツマグロヒョウモン♀と同様に『ベイツ型擬態』というわけです。

いずれにしても、生き物の世界というのは面白いことがたくさんあるんですねぇ (^^)


                                        


明日から師走。




一年が経つのがホント早いなぁ




かんな川水辺の楽校 小春日和

2010年11月29日 22時06分03秒 | 自然観察
昨日の午前中は、藤岡市のかんな川水辺の楽校へ。
水辺の楽校運営協議会の皆さんと野鳥観察&環境整備作業を行いました。

かんな川水辺の楽校で確認された鳥(2010.11.28)
カワウ、ダイサギ、アオサギ、コガモ、トビ、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、キジバト、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ(声&はやにえ)、ジョウビタキ(声)、ツグミ、ウグイス(声)、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、ベニマシコ(声)、シメ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス

予想より見られた鳥が少ないなぁと思っていたら、対岸にハンターの姿が・・・。
埼玉県側は狩猟OKの区域らしい。なるほど、鳥が少ないわけです(^^;)

トビ


モズのはやにえ(早贄・速贄)

このツチイナゴ、枝に刺されたばかりのようで、まだ動いていました。
モズが獲物を枝先などの尖った部分に突き刺したり、引っかけておく「はやにえ」は、秋が深まる頃に目立つようになりますが、秋だけではなく、年間を通して観察される行動だそうです。
餌を蓄えておく習性と説明されることが多いですが、確かな理由はまだ分かっていません。でも、全てでないにしろ、モズがはやにえにした獲物を食うことは確かなので、餌の少ない冬場は保存食(非常食)として活用しているのでしょうね。


昨日は、ぽかぽかの小春日和だったので、赤とんぼや蝶がひなたぼっこをしている姿がよく見られました。
ミヤマアカネ 




マユタテアカネ 






キタテハ 






ツマグロヒョウモン


ヒナバッタ



かんな川水辺の楽校便り 

ぐんま昆虫の森 落ち葉が風に舞う季節

2010年11月28日 18時36分37秒 | ぐんま昆虫の森
昨日の午後は、ぐんま昆虫の森


活発に動き回る虫はめっきり少なくなりましたが、静けさを取り戻したフィールドをのんびり歩くのも楽しいものでございます。


歩き始めてすぐにカワセミに会えました (^.^)


ミヤマアカネ


マユタテアカネ 


モンキチョウ 

モンキチョウは幼虫で越冬するので、もうすぐ成虫は見られなくなります。

オオムラサキの幼虫

エノキの根元の落ち葉をそっと掻き分けて探してみましょう。ゴマダラチョウの幼虫も同じ場所で見つかります。

オオカマキリの卵鞘


ハラビロカマキリの卵鞘


ジョロウグモ 

もう、あまり元気がありません。

モズの“はやにえ”にされたオオスズメバチ

オオスズメバチまで“はやにえ”にするとは。モズ、スゲェ・・・
オオスズメバチの強力な毒針もモズの前には無力なのか・・・?

ツグミ 


昆虫の森のフィールドでは、鳥もたくさん見られます。
虫を餌にしている鳥から見れば、昆虫の森は、ごちそうの森だもんね(^.^)

昆虫の森 秋景色










ヤブコウジ 


ヤマウルシ 


オニグルミの葉痕 ヒツジの顔? サルの顔? (^^)




フィールドを一回りした後は、生態温室で亜熱帯の蝶たちと戯れる・・・


オオゴマダラ


スジグロカバマダラ


シロオビアゲハ


ツマムラサキマダラ



あっと言う間に日没

この時期は、日が暮れるのが早いですねぇ




鳥見散歩 桃ノ木川

2010年11月27日 21時42分56秒 | バードウォッチング
今朝、久しぶりに桃ノ木川で鳥見散歩。
目覚ましを6時にセットしておいたのですが、起きられず・・・。結局、9時頃のスタートになりました。


モズ


私の使っているカメラは、オリンパスのsp-570uzという20倍ズームのデジカメですが、鳥を撮るときには、それに1.7倍のテレコンバージョンレンズを装着していました。ところが、今年の夏前にテレコンを落として壊してしまいました (+_+)
なので、現在はテレコンなしで撮影しているのですが、やはりキツイですねぇ・・・。特に小鳥がなかなか撮れません。
新しいカメラが欲しいなぁ・・・

ダイサギ


コサギ


コサギは、冬でも嘴が黒く、また、脚は黒で指は黄色です。


白鷺 大&小


ヒドリガモ


ヒドリガモ

ヒドリガモのメスはカワイイ(^^)

コガモ


桃ノ木川で見つけた鳥(泉橋~竹橋 2010.11.27)
カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、トビ、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ホオジロ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス

ぐんま食彩フェア  下仁田ねぎと上州銘柄豚を和洋中にアレンジ

2010年11月26日 21時01分40秒 | ニュース! & お知らせ
ぐんまの美味しい農畜産物の認知度アップを目指して東京都内の協力店で開催するぐんま食彩フェア
今年3月に続き、第二弾が12月1日から始まります!
今回は、殿様ねぎとも呼ばれる下仁田ねぎと群馬の銘柄豚がテーマ。
12月1日(水)から12月10日(金)までの期間中、フェア参加各店舗が5日間以上の実施期間を定めて、ぐんまの美味しい食材を使った特別メニューをお客様に提供します。
お店でフェアの特別メニューを注文されたお客様には、ぐんまちゃんグッズや、抽選で「ぐんまの新鮮野菜詰め合わせセット」などをプレゼント!



都内や近郊にお住まいやお勤めの皆さま、この機会に是非、群馬のおいしい食材を使ったお料理をお楽しみ下さいませ~ \(^o^)/

詳しい情報はこちらから
   ↓
ぐんま食彩フェアを開催します! 群馬県

ぐんま食彩フェアHP

ぐんま食彩フェアちらし(PDF)



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群馬の森 紅葉

2010年11月25日 18時43分50秒 | 紅葉
今日は休日出勤の振替でお休み。
紅葉が見頃を迎えた群馬の森を散策しました。












今は県民の憩いの場となっている群馬の森ですが、ここにはかつて陸軍の火薬製造所がありました。

私が小学生頃には、園内にもこんな建物がいくつも残っており、照葉樹の森の中に入っていくのはちょっとした探検気分でした。
現在、群馬の森の園内では、爆発事故に備えた土塁の跡くらいしか残っていませんが、隣接する原子力研究所や日本化薬株式会社の敷地内には、当時の建物が残されているようです。




群馬の森

岩鼻火薬製造所と軽便鉄道 高崎市



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焼きまんじゅう万歳! 和田式焼まんじゅう(前橋市天川大島町)

2010年11月24日 23時30分54秒 | ぐんまB級グルメ
前橋市天川大島町にある和田式焼まんじゅう

比較的新しいお店で、店名もちょっと変わっていますが、粉にも水にもこだわっている店主の気持ちを込めた名前なのでしょう。

和田式焼まんじゅうには、他の店にない特徴があります。それは、焼き加減をお客の好みで選べること。
ステーキのレア、ミディアム、ウェルダンのように、白、茶、黒の3種類から選びます。


まんじゅうの焼ける香ばしい匂いが店内に広がります


表面に黒く焦げ目のついた「黒」

私はこれくらいよく焼いてあるのが好きです



表面はカリッと、中はふわっ


美味しいねぇ (^.^)


和田式焼まんじゅう
 ■場所 前橋市天川大島町1-35-9 地図
 ■営業 10:00~ 売り切れ次第終了
       月曜定休


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嶺公園 見納めの紅葉

2010年11月23日 20時02分35秒 | 紅葉
今日の前橋の最高気温は16.9℃でしたが、北西の風がやや強く、寒く感じる一日でした。
桃ノ木川に鳥見いこうと思っていたのですが、風が冷たいのでパス。嶺公園を歩くことにしました。

葉が落ちて、雑木林の中はだいぶ明るくなってきました。


鳥見にイイ時期になったのですが、風が強かったためでしょうか、今日は小鳥をあまり見ることができませんでした。
見つけた鳥は、トビ、ツグミ、メジロ、ホオジロ、シジュウカラ、ハシブトガラス、カワウ、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、セグロセキレイ、カワセミ。

マガモ


鳥は少なかったけど、終盤を迎えた紅葉はきれいでした。






吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ    文屋康秀







ツマグロヒョウモン

南方系の蝶で、本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られませんでしたが、90年代に関東に進出。群馬県内に定着したのは、21世紀になってからです。
寒さには結構強いようなので、この蝶の分布拡大には食草となるパンジーなどのスミレ科の園芸植物が盛んに植えられるようになったことが大きく影響していると思います。

夕方、愛犬モコ君と家の近所を散歩

モコ君は、ストーブの前が大好きな寒がりやなんですが、真冬でも散歩には行きたがります。どうして犬はあんなに散歩が好きなんだろう?

赤城山


とりぱん 第10巻

2010年11月22日 22時08分59秒 | バードウォッチング
本日、「とりぱん」第10巻の発売日。という訳で、仕事帰りに書店によって買ってきました。

今回の表紙の鳥は、ハシボソガラスとハシブトガラス


とりぱんの表紙に同時に2種類の鳥が登場したのは、初めてです。といっても、多くの人はカラスをハシボソガラスとハシブトガラスに区別することはないですよね(^^;)
私の手元にある図鑑「フィールドガイド 日本の野鳥」(日本野鳥の会)には、カラス科カラス属の鳥は、コクルマガラス、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ワタリガラスの5種が載っていますが、ごく普通に見られるカラスは、ハシボソガラスとハシブトガラスです。

ハシボソガラス



農耕地や河川敷のような開けた場所を好む。名前のとおり、ハシブトガラスよりくちばしが細い。ガー、ガーと濁った声で鳴きます。

ハシブトガラス

英名のJungle Crowのとおり、本来は林や森をすみかとするカラスですが、日本では人家の近くでも見られます。また、ビルが林立する都会で幅を利かせているカラスです。
ハシボソガラスより、やや大きく、オデコが出っ張って見えます。カー、カーと澄んだ声で鳴きます。

東京では、何年か前に増えすぎたカラスがゴミを荒らすなどとして問題になっていましたが、平成14年以降は減少に転じています。
これは、駆除もあるのですが、カラスの餌となる生ごみの回収方法を改善したことが大きく効いているようです。
繁殖力の強い鳥の数を決めているのは基本的には餌の量です。

おっと、とりぱんから話が逸れてしまいました (^^;)
第10巻の腰巻は何故か「エロイカより愛をこめて」の主役、怪盗エロイカとNATO情報部少佐クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ。

とりぱん作者の とりのなん子さん、偉くなりましたねぇ (^^)


とりぱん作品情報 モーニング公式サイト


ところで、漫画と言えば、今、家族でハマっているのが、「聖おにいさん」

バカンスで下界に降りてきたブッダとイエスが立川のアパートで共同生活しているという話です。
とっても面白いのですが、作者が敬虔な仏教徒や過激なクリスチャンに攻撃を受けないかと少々心配でございます (^^;)

ヤリタナゴ秋の移動作業(藤岡市)

2010年11月21日 21時40分11秒 | 自然観察
ヤリタナゴは現在、群馬県内でみられる唯一の在来タナゴ類。さらに、生息地は藤岡市の極々一部に限られています。生息地では、地元住民の方々などが熱心に保護活動に取り組んでいます。
今日、繁殖に適した場所から散逸してしまったヤリタナゴを捕獲し、繁殖適地に戻す作業が行われました。

現場に向かうヤリタナゴ救助隊


救助活動中


捕獲したヤリタナゴは数をカウントした後に、繁殖に適した用水路上流部に再放流されます。




タナゴ類は二枚貝に卵を産みます。生活史の中で一番弱い卵と仔魚の時期を貝の殻という頑丈な鎧で守ってもらうという巧妙な繁殖戦略です。
しかし、この戦略は、高度経済成長期以降の農業生産現場の変化によって完全に裏目になってしまいました。
用水路は土水路から三面コンクリートやパイプラインに変わり、ため池も管理が行き届かなくなってヘドロが堆積していきました。移動能力が弱い二枚貝は魚などより環境の変化による影響を強く受けます。淡水二枚貝の生息適地が減少したことによって、運命共同体のタナゴ類も減少してしまいました。

群馬県内唯一のヤリタナゴの生息場所であるこの地区では、まだ“前近代的”な土水路が残り、地元の方により定期的な泥浚いも行われており、ヤリタナゴが産卵するマツカサガイが生息できる環境が維持されています。
伝統的な農業活動によって維持されてきたヤリタナゴやマツカサガイの生息環境をこれからも守っていくためには、色々な課題もあります。
里地里山の身近な自然を守ることは、手つかずの原生の自然を守ることより、ずっと、難しいのです。


ヤリタナゴ以外の生き物
ジュズカケハゼ


トウヨシノボリ


ギンヤンマの幼虫


ギンヤンマはヤゴの中で一番かっこいいね。


※ヤリタナゴは藤岡市の天然記念物に指定されているため、捕獲は禁止されています。今回の作業は、市の許可を得た上、文化財保護担当官の立ち会いのもとで行われました。

ヤリタナゴと仲間たち 藤岡市

作業の後は、と~っても美味しい けんちんうどん

毎回、これが楽しみです (^^)