昆虫の足は6本
誰でも知っている常識ですね。
成虫の体は、頭、胸、腹の3部分に明瞭に区分され、胸部に3対の脚と一般に2対の翅があるというのが、よく知られた昆虫の特徴です。
幼い子供は、4本足のカブトムシの絵を描いたりして、「昆虫の足は4本じゃなくて、6本なんだよ。よく見てみようね」なんて大人に言われることもありますね。
セミもトンボも6本足
アブラゼミ
ギンヤンマ
ベニシジミ(シジミチョウ科)も、当然3対、6本の足
では、二人の子供が蝶のスケッチを描いてきて、片方の絵には足が6本、もう一方には足が4本の蝶が描かれていた場合、あなたならどちらに高い評価を与えるでしょうか?
「蝶の足は6本に決まってるでしょ。4本しか足を描いていないなんて、よく観察していない証拠だよ」という意見が普通でしょうか。
ところが、描かれていた蝶が、オオムラサキやイチモンジチョウなどタテハチョウ科の蝶の場合だったら、足を4本しか描かなかった子供のほうが、きちんと観察していたと言えるのです。
タテハチョウ科の蝶には、足が4本しかありません。
正確には、6本の足があるのですが、前脚は退化して、細く短くなって小さく折りたたまれているので、普通は見えません。
この退化した前脚は、歩くためには役に立たなくなっていますが、味を感じたりする感覚器官として機能しています。
花などに止まるには足は4本で充分、前脚は他の機能に利用するのが合理的、ということなのでしょうか?
タテハチョウ科のコムラサキ
足が2対、4本しか見えませんね。
サトキマダラヒカゲ
この蝶もタテハチョウ科なので足が2対しか見えません。
こちらもタテハチョウ科のイチモンジチョウ
コムラサキをアップにしてよく見ると、細い前脚が折りたたまれているのが分かります。
一般的な常識にとらわれずに、よく観察してみると、また新しい発見があるかもしれません。自然観察の面白さですね。
また、自分の不十分な知識だけで、分かったつもりになってしまうと、新しい発見ができなくなってしまいます。
虫の名前もそこそこ覚えてきて、最近、ちらっと見ただけで、「ああ、これは○○○○だね」で、終わりにしてしまい、観察が疎かになりがちな自分に対する戒めの気持ちを込めて・・・
誰でも知っている常識ですね。
成虫の体は、頭、胸、腹の3部分に明瞭に区分され、胸部に3対の脚と一般に2対の翅があるというのが、よく知られた昆虫の特徴です。
幼い子供は、4本足のカブトムシの絵を描いたりして、「昆虫の足は4本じゃなくて、6本なんだよ。よく見てみようね」なんて大人に言われることもありますね。
セミもトンボも6本足
アブラゼミ
ギンヤンマ
ベニシジミ(シジミチョウ科)も、当然3対、6本の足
では、二人の子供が蝶のスケッチを描いてきて、片方の絵には足が6本、もう一方には足が4本の蝶が描かれていた場合、あなたならどちらに高い評価を与えるでしょうか?
「蝶の足は6本に決まってるでしょ。4本しか足を描いていないなんて、よく観察していない証拠だよ」という意見が普通でしょうか。
ところが、描かれていた蝶が、オオムラサキやイチモンジチョウなどタテハチョウ科の蝶の場合だったら、足を4本しか描かなかった子供のほうが、きちんと観察していたと言えるのです。
タテハチョウ科の蝶には、足が4本しかありません。
正確には、6本の足があるのですが、前脚は退化して、細く短くなって小さく折りたたまれているので、普通は見えません。
この退化した前脚は、歩くためには役に立たなくなっていますが、味を感じたりする感覚器官として機能しています。
花などに止まるには足は4本で充分、前脚は他の機能に利用するのが合理的、ということなのでしょうか?
タテハチョウ科のコムラサキ
足が2対、4本しか見えませんね。
サトキマダラヒカゲ
この蝶もタテハチョウ科なので足が2対しか見えません。
こちらもタテハチョウ科のイチモンジチョウ
コムラサキをアップにしてよく見ると、細い前脚が折りたたまれているのが分かります。
一般的な常識にとらわれずに、よく観察してみると、また新しい発見があるかもしれません。自然観察の面白さですね。
また、自分の不十分な知識だけで、分かったつもりになってしまうと、新しい発見ができなくなってしまいます。
虫の名前もそこそこ覚えてきて、最近、ちらっと見ただけで、「ああ、これは○○○○だね」で、終わりにしてしまい、観察が疎かになりがちな自分に対する戒めの気持ちを込めて・・・