グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

桜島錦江湾ジオパーク講習

2016年01月14日 | 火山・ジオパーク
一昨日の桜島錦江湾ジオパークのガイド講習は、プロガイドを目指す方達限定の講習でした。

いつも火山灰が降る中で(最近は止まっているようですが)たくましく暮らしている桜島のガイドの皆さんに、何をお話しようかと考え…

まずは桜島と伊豆大島を比べてみました。

大島よりも若く、活発な桜島火山。

桜島の溶岩は大島よりも粘りがあるので、20m以上の厚みの角張った岩になるけれど…


伊豆大島の溶岩は粘りがないため噴水のように吹き上がり、5mぐらいの厚みのトゲトゲした形になったこととか…


波の静かな湾内にある桜島に比べ、高い波の立つ伊豆大島は…


海岸の地形が変わりやすいこととか…


伊豆大島は現在、火山がおとなしくしてくれているので火口に近づけることとか…

比べてみたら、2つの火山の違いが面白かったです。

もちろんジオと結びついた食材の数々や…


一昨年の災害についても触れました。


そして、私の仕事の紹介の中で…


「私たちの目指すガイド像」について説明しました。

参加されていた皆さんからは次々に質問が出て楽しかったです。

ところで、講習のはじめに、桜島ミュージアムの福島さんから「ジオストーリー」についての説明がありました。

桜島ではガイド講習の中で、ジオストーリーを作って提出することになっていたそうです。
その補足説明だったようですが、それがとても興味深かったのです。

福島さんの説明によると…

「桜島には溶岩流の上に集落がある東桜島と、土石流によってできた扇状地の上に人が暮らす西桜島がある。溶岩流は固いので東桜島は井戸が掘れず、水の苦労があった。なので頭上に桶を乗せて水を運ぶ風習があったが、これは西桜島では見られない」

…これって…伊豆大島の歴史とかなり共通するものがあります。地面の成り立ちによって、全然違う場所に同じような歴史が刻まれていた…ということを知って、ますます「ジオって面白いなぁ」と思いました。

桜島錦江湾ジオパークの皆さん、ありがとうございました。

ジオパークファンを増やせるように、一緒にジオストーリーを楽しみながら頑張りましょう~。

(カナ)
コメント
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