グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

椿の花は…

2010年02月08日 | 植物
今年の椿の花は少なめでいつもより早く咲いているようです。
しかし、多花で次から次に咲く椿だからこそ2ヶ月に渡る椿祭りが開けるのだと思います。

椿と言うと首から落ちるから武士の世の中だったころはは忌み嫌われているように思われますが、江戸時代には園芸としてとても人気があったといわれています。徳川将軍2・3代の時代は江戸、そして、京都の御所でもとても人気があったといわれています。各大名も珍しい椿の開発をして献上すれば藩の名前もぐっとアップするので力を入れていたようです。江戸時代中期になれば生活も安定し武士庶民共に余暇・お金にも余裕が出て椿そして朝顔などの園芸ブームが興ったようでその頃の園芸本(見た物はオリジナルではありませんでしたが)に変り種が沢山ありました。

室町時代より茶道の文化と共に愛された花です。
茶花として花の少ない冬の季節に花を咲かせるからでしょうか?

日本の園芸ブームもありますが、これがヨーロッパにも流行。(椿の原種はアジア圏珍しい物を集めたくなるのは世の常で)
当時ヨーロッパまで船旅で約5ヶ月(時期によっては6ヶ月の風待ちもあったそうな)インド洋、南アフリカの喜望峰周り太平洋を北上のコースで酷暑を通る為苗は枯死(椿は夏涼しいのを好む)種での移動も熱帯地帯通過時に変質してしまいなかなかヨーロッパにはたどり着けなかったそうです。
1740年ごろやっと渡ったものが増やされドイツ、イタリヤ、ポルトガルに現在でも元気に咲いているそうです。
海を渡ってしまえば、比較的育てやすく種を蒔けば新品種が出来やすいので大輪で華やかな物が沢山作られていきました。
芍薬か牡丹の花かと見まがうほどの花もあり、日本の茶室には似合いませんがとてもきれいです。


今年も大島公園の温室には沢山の花が展示されています。(もちろん外にも)温室内は花の時期が終わると一部入れ替えがされます。
見ごろはいつ?と聞かれますが品種によっては咲く時期が違うので2~3週間に一度ぐらいは通って見てください。入場無料ですので!
                                  (しま)

=またまたお知らせ=
★14日折紙教室を開催いたします。詳しくは万立荘さんまで。
★20日大島郷土資料館の古民家にて火入れをいたします。10時~14時ごろ時間は自由に。
   あればなんか焼ける物をご持参下さればうれしいな!(なくてもOK)
   汁ものも作りますのでお椀持参してくださいね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする