昨日、帰宅すると、届いていました。
「小学生のためのソングブック『みんな大好き』」(音楽之友社)。
表紙イラストは、「教育音楽 小学版」の私の連載でもお世話になっている、
吉田しんこさん。
今回も、温かくてすてきなイラストを描いてくださいました。
「まえがき」から巻末の「あとがきにかえて」まで、
楽譜も歌詞も、解説も全て私の書いたもの。
それがなんとも不思議でなりません。
この曲集には付録として全曲収録CDがついています。
その演奏も(今でも驚いているのですが)私です。
スタジオにあるスタインウェイのアップライトピアノ。
まずは、ピアノ伴奏を収録。
何回か録音したら、ディレクターさんとエンジニアさんの作業を待ちます。
次に、伴奏に合わせて歌います。
ヘッドフォンから直接耳に入ってくる自分の声にたじろぎながら、
「あ、だめだ。」「あ、やっちゃった・・・・」。
途中から、まんなかの「ド」がなぜかかすれる「ドの地獄」に陥り、
それはそれは苦しみました。
そんな私を支え、的確な指示を出してくださるディレクターの横田直樹さん。
「あらら」ばかりの私の演奏に、魔法をかけてくださるエンジニアの飛澤正人さん。
レコーディングを終えて、安堵の笑顔。
つらかったんです。
まんなかにいらっしゃるのが音楽之友社の岸田雅子さん。
岸田さんには「MIDORI~繋がる輪~」の楽譜ピース出版でお世話になり、
その後も「どんどん書いてくださいね。」と私の曲づくりを応援してくださいました。
今回の曲集の企画も岸田さんによるものです。
曲集の完成を「私の夢が実現しました。」と喜んでくださっています。
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
エンジニアの飛澤正人さんには、今回初めてお会いしました。
間違いなく「音の魔法使い」です。
本来なら、私のようなもののレコーディングなんてお願いできない方ですが、
横田さんのお声がけで、ぼろぼろな私をそれは温かく励ましながら、
私の演奏に魔法をかけてくださいました。
ディレクターの横田さんは、2008年に「CHIKYU RECORDS」からリリースした
「地球のうた」の収録で、私を担当してくださったディレクターさんです。
その後も、私が「なんちゃってレコーディング」をする際相談に乗ってくださり、
今回の付録CDのディレクションも引き受けてくださいました。
この方がいてくださったから、今回のレコーディングを乗り切ることができました。
限りない尊敬と、信頼と。
「一生ついていきたい」方です。
そんな方々に支えられて完成したCDは、元気の出るオレンジ色にしました。
学校生活の中で「こんな歌があったらいいな」「こんな気持ちを歌にしたいな」
と作ってきた曲たちですが、大人の方々からも「いいね」と言っていただくことが多く、
うれしく思っています。
自分の子どものころを思い出したり、お子さんが小学生だったころを思い出したり、
聴く人によって、さまざまな形で何かが響くのかもしれません。
「小学生のためのソングブック」となっていますが、
多くの方に聴いていただき、何かを心にお届けすることができたら、と
願っています。