緑のカーテンのある暮らし

楽しくて、快適で、おいしくて、地球にも優しい緑のカーテン。我が家と学校の緑のカーテンの生長をお知らせします。

ゆうたくんの朝顔

2013-09-17 21:37:21 | 感じたこと、思ったこと

この夏、我が家のベランダの一角を飾ってくれた朝顔。

風が吹き抜けるため、どんな植物もうまく育たないこの場所で、

元気に美しい花を咲かせてくれました。

 

 この朝顔は「ゆうたくんの朝顔」。

平成11年4月生まれのゆうたくん。

どんなにつらい時にも笑顔を忘れない、

人を思いやる優しい子どもだったゆうたくんは、

平成20年7月に、突然の水の事故でその生涯を終えました。

享年9歳。

ゆうたくんが大切に育てていた朝顔は、

その後も毎年夏になると美しい花を咲かせています。

 

ゆうたくんの学校の子どもたちや、縁のあった方々が、

種を分けていただいて、大切に育てています。

ゆうたくんのお母さんが、Web上で私を見つけて、

facebookで友だちリクエストをしてくださったご縁で、

今年は私も自宅でゆうたくんの朝顔を育てることができました。

「ゆうたが亡くなってから育てている朝顔の花は、

 毎年、鮮やかなな花を咲かせ、私の心を癒してくれます。」

お母さんの言葉です。

どれほどつらかったか、どれほど悲しかったか、

今もどれほど恋しいことか。

 

種に添えられたカードの写真のゆうたくんは、

元気いっぱいの笑顔で、微笑みかけてくれています。

小さいころからずっと知っていた、そんな気がするほど、

身近に感じられる、笑顔です。

見つめていると、胸がいっぱいになってきます。

 

朝顔が咲くたび「おはよう、ゆうたくん。」と語りかける、

そんな夏でした。

ゆうたくんのお母さんは、来年の7回忌を前に、

この連休に遺品の整理をなさったそうです。

「この勇気を出すまで、だいぶん時間がかかりました。

 本当は離れたくない遺品たち…でも、

 いつまでもこんな遺品に囲まれた生活は自分の為にならない、

 と思い本当に離れたくない!!と言う物だけを最小限に残して、

 小さい頃からのおもちゃ、~小3の教科書まで整理しました。

 でも私はゆうたを忘れない!! 心の中にずーっと生きてます。」

 

カードの最後には、こんな言葉が添えられています。

「子どもたちがすこしでも安全な社会で元気に暮らせるよう

 祈っています。」

安全な社会を守る、それが私たち大人に課せられた責任。

そう心に刻みます。

 

ゆうたくんがこの世を去ってしばらくしての出会い。

でも私は、確かにゆうたくんの存在を感じ、

ゆうたくんは、私の心の中で生き生きと微笑んでいます。

この出会いは大切なたからものです。

 

ありがとう、ゆうたくん。

そして、ゆうたくんのすてきなお母さん。

 

 

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台風が過ぎて

2013-09-16 13:43:42 | わが家

台風18号による風雨がようやくおさまりました。

 

富士山の姿もうっすらと見えています。

どうしてこんなに見晴らしがよいかというと・・・・

 

緑のカーテンがないから~!!

 

入居後10年目の大規模修繕が始まるため、

ベランダにあるもの全てを撤収しなくてはならず、

つい先日まで青々とした姿で涼しさをもたらしていてくれた

ゴーヤーのカーテンを、泣く泣くはずしました。

 

和室前のジャスミンと、ベランダ突き当りの鉢植えも、

今日のうちに動かします。

 

こんなに何にもないベランダは、2002年6月の入居後以来

はじめてのこと。

昨日は、朝のうち豪雨でしたが、昼過ぎから晴れてきて、

緑のカーテンのない我が家の暑いこと、暑いこと。

緑のカーテンの効果の大きさを痛いほど実感しました。

 

ああ、こんなベランダだったのに・・・・・

いまはこれ。

 

こんなに美しい緑に包まれていたのに・・・・。

今はこれ。

大規模修繕が終わったら、

今までよりもっとすてきなベランダにする。

そう心に誓うのでした。

 

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温度測定をしました

2013-09-12 20:40:13 | 学校

久しぶりに暑さが戻ってきた今日、

6年生の子どもたちが緑のカーテンの効果を確かめる

温度測定を行いました。

 

緑のカーテンの内側のコンクリートの温度は27℃、

緑のカーテンのない部分はどうかな・・・?

 

「うわっ!すっごくちがう!」

 

気温も比較。

 

緑のカーテンの葉っぱの温度も測定。

お日様側の葉っぱの温度は、35℃。

カーテンの内側の葉っぱは29℃。

 

次に体感実験。

校庭に立って、体で熱を感じて、

 

木の下に立って、体で熱を感じて、

 

緑のカーテンの内側に立って、熱を感じて。

 

(株)リブランの田代さんに、サーモカメラで目の前の風景の

熱画像を見せていただきます。

 

やっぱり緑のカーテンは温度が低くて青々しています。

こ、校庭は、灼熱地獄?!

ひえ~っ!クラブハウスの屋根は真っ白!

一番温度が高い場所。

 

温度を測定して、熱を体感した後、

サーモカメラで視覚的にも確認することができて、

子どもたちの熱に関する感性が磨かれました。

お忙しい中、快く駆けつけて、応援してくださった田代さん、

ありがとうございました。

 

最後は、恒例のジャンプ!

 

温度に関心を持った子どもたちは、

いろいろな場所を測定していました。

コンクリートの乾いた部分とぬれた部分を比較したり、

マンホールの蓋の温度を測ったり、

校庭の土の部分と、マーカーの部分の温度を測ってから、

実際に手で触れて確かめてみたり、

空の温度を測って、1℃であることに驚いたり。

たくさんの「?」に答えを教えてあげません。

後日、東京都市大学の宿谷昌則先生の授業で、

その謎は解き明かされるのです。

 

4階音楽室の緑のカーテン。

 

ゴーヤーとブドウとパッションフルーツと。

なかなか見事でしょ?

 

先週予定しながら、天候に恵まれず延期した温度測定。

このまま秋に突入してしまったらどうしましょ、と不安でしたが、

これ以上ない測定日和でした。

ああ、よかった。

 

 

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江東区で研修会

2013-09-12 20:25:58 | ドラムサークル

9月4日、江東区の音楽研究部実技研修会にお招きいただき、

小物打楽器を使ったドラムサークルと、

トーンチャイムで紡ぎ出すすてきな音の世界をご紹介しました。

 

江東区の先生方は、とても熱心で、積極的で、

初めての取り組みにも臆することなく笑顔で参加され、

私も楽しくお話しすることができました。

こうして、少しずつ、ドラムサークルの魅力や、

音を楽しむ、ということをお伝えしていくのも、

今の私にできることなのかな、と思い、

人見知りなのに、出かけていっています。

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2013年日本建築学会大会

2013-09-08 22:26:02 | ひろがる緑のカーテン

8月31日、札幌の北海道大学で開催された

日本建築学会大会 環境工学委員会の研究協議会に参加しました。

今回は、主人も一緒なので、飛行機に乗るときもちょっと余裕。

お天気もよく、羽田からの空の旅を楽しみ、

 

空の青と、雲の白のコントラストの美しさにうっとりし、

 

北上するにつれて上も下も白くなり、ちょっと不安でしたが、

怖い思いをすることなく新千歳空港に無事着陸。

 

会場に到着して、打ち合わせの後、協議会のはじまり。

高島第五小学校でいろいろと調査もなさっている

札幌市立大学の斉藤雅也先生が趣旨説明。

その前に、ご自身の実績のひとつとして、

円山動物園のデザインをなさったときのことを話されました。

類人猿館でコンクリート床を土に飼え、樹木や池などを配置して

オランウータンの生息地に近い状態にしたところ、

オランウータンの行動が活発になり、ストレスも低減されました。

住まいの環境って、やっぱり大切なんだなあ。

 

「建築環境工学と建築材料学の、水が結ぶコラボ」

室蘭工業大学 岸本嘉彦先生。

コンクリート壁体の凍害に関する研究について、

関西弁の香りの軽快な語り口で発表なさいました。

 

「建築と森林・林産・工業の木が結ぶコラボ」

『新たな住まい』と森林資源循環による持続可能な地域の形成

北海道立総合研究機構 福島明先生。

北海道内の森林資源を活用した住まいの建設促進を図り、

建築、林産、森林、工業の各分野から50名が参加する

プロジェクトに取り組んでいらっしゃいます。

 

岸本先生と福島先生が、建築学内での包括的な視点と連携について

対談なさった後、私の出番。

「緑のカーテンと住環境教育」というテーマで、

緑のカーテンのこれまでの経緯と、子どもたちの学びと、

魅力的な価値と出会った時、大人も変わる、ということについて、

お話しました。

特に、東京都市大学の宿谷先生の授業のすばらしさ、

それによって、子どもたちの学びが深くなること、

宿谷先生の教育者としての覚悟(尊敬しています!)について、

15分という短時間でしたので、過去最速のスピードでお話。

会場の方々は、熱心に、しかも笑顔で聞いてくださいました。

 

「建築環境学と想像する力の共育」

東京都市大学 宿谷昌則先生。

わからない、から、わかるに変わっていくプロセスの大切さや

論理・構成・表現という三つの力の大切さなどについて、

いつもとかわらぬ穏やかな口調で話されました。

すてきです。

「住環境教育からの視点と連携」

宿谷先生と私のコラボレーションのテーマでした。

 

「地域医療からの視点」

オレンジホームケアクリニック 紅谷浩之先生。

福井で在宅医療専門クリニックを経営なさっています。

自宅で、人生の最後の日々を家族とともに過ごし、

穏やかに旅立っていく、そんな方々をサポートなさっています。

地域医療と住宅建築が複合的に結びつくことにより、

快適な環境で最後を迎えることができる。

「死をも受け入れる」住宅の必要性を強く感じました。

 

北海道大学 葉山広文先生。

「健康と安全を支える住環境」という研究について、

ご自身が住宅を購入なさった時の体験や、

気象データと死因データとの関係性、

紅谷先生と連携した調査について話されました。

 

会場は、立ち見が出るほど多くの方々で埋め尽くされていました。

 

 

続いて、パネルディスカッション。

福島先生のコーディネートのもと、

活発に意見が交わされました。

 

無事、協議会を終えて、記念撮影。

環境工学という異分野に飛び込んで、何かお役に立つのか、

とても不安な気持ちでのぞんだのですが、

終わってみれば、とても楽しく有意義な時間でした。

終了後、多くの方々から、

「いや~、おもしろかったですよ!」

「環境工学を完璧に理解しているところがすごい!」(え??)

「迫力があったなあ。」

などと声をかけていただき、ほっとしました。

 

懇親会の後、おいしいお料理をいただき、

翌日は、短い時間ではありましたが、

赤レンガの旧北海道庁や、

 

美しい蓮の花、

 

有名な時計台、

 

大通り公園のテレビ塔などを見て、

ほんの少し、札幌に触れることができました。

 

大通公園を歩いていたら、青空も見えてきて、

 

大好きな三越を発見して表敬訪問し、

 

幌馬車にも出会い、

 

最後に、駅ビルの地下のお店でおいしいどんぶりを堪能。

主人のこのうれしそうな表情をご覧ください。

移動の多かったこの夏のしめくくりの旅、

すてきな出会いにも恵まれた、よい旅となりました。

 

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