先週、自転車でホームセンターに行き、
緑のカーテンに使えそうな植物の苗あれこれを見てきました。
土作りとネットの準備がすんだら、いよいよ苗の植え付け。
どんな植物を選ぶかも、涼しい緑のカーテンづくりのための大切なポイントです。
高島第五小学校のように、建物の4階まで届くような
大きな緑のカーテンをつくるのであれば、
植物はヘチマしかありません。
しかし、それほど大きなカーテンにする必要がないのなら、
ヘチマは選ばないほうがよいと思います。
どんどん上に伸びようとする蔓を切って管理するのが大変です。
我が家のように、マンションのベランダや、一戸建ての2階程度までなら、
やはり一番人気は、よく葉が茂り、収穫も楽しめるゴーヤーです。
そのほかに、比較的育てやすいのは、
①オキナワスズメウリ
葉がもりもり茂り、食べられないけれどかわいい実がたくさんつきます。
②パッションフルーツ
葉がたくましく茂り、甘酸っぱくておいしい実が収穫できます。
私の経験では、赤い実がなる種類のほうが緑のカーテン向きです。
③マンデビラ
さまざまな名前がついていますが、葉が色濃く、
美しい花を次々に咲かせてくれます。
④フウセンカズラ
葉っぱが小さいのですが、そこがまた涼しげで、
風船のようなかわいい実も人気です。
小さめの緑のカーテンならよいかも。
⑤アサガオ
園芸店でも、実にたくさんの種類のアサガオが売られています。
アサガオの場合、東や西に面した緑のカーテンで成功例が多いようです。
南面のカーテンにアサガオだけだと、なかなかカーテンにならないかも。
また、西洋アサガオは丈夫でよく咲く、と言われますが、
比較的夏の暑さに弱く、うまく育てられないという話もよく聞きます。
これは、琉球アサガオのみごとなカーテン。
ケープタウンブルーや、オーシャンブルーなどの名前で売られています。
とにかく、たくましさにかけてはナンバーワンのアサガオですが、
種のできない宿根性で、どんどん周囲に蔓を伸ばして繁茂するため、
勝手に広がらないように蔓の管理をしなくてはなりません。
生態系への影響も懸念される植物なので、十分ご注意を。
⑥我が家で初挑戦する植物
なかなかよい、と聞いていたので、
今年は、この2種類の植物も植えてみます。
キワーノ
アサリナ
⑦緑のカーテンとして、お勧めしない植物あれこれ
緑のカーテンは、葉が長い期間よく茂ることが、何より大切。
その視点で見たとき、お勧めできない植物があります。
最初はよく葉が茂りますが、枯れていく時期も早く、
夏の暑い盛りには、ほとんど頼りにならない植物たちです。
☆キュウリ
どうしても植えたい場合は、カボチャと接木した苗を選びましょう。
うどん粉病にかかりにくいです。
☆ヒョウタン
これも、キュウリ同様、はじめはぐんぐん育ちますが、
真夏には、かわいい実がぶら下がっているものの、
葉はほとんど残っていないケースが多い植物です。
☆ホームセンターで見かけた、実を楽しむ植物たち
もちろん、実の収穫を楽しむのなら、すてきな植物たちです。
緑のカーテンの素材としてでなく、目的を実の収穫にしぼるならOK。
もうひとつ、大切なポイント。
ウリ科の植物は、混植(一緒に植えること)を嫌います。
ですから、いくつかの種類の植物を植える場合は、
地植えの場合は少し場所を離すとか、
それぞれ違うプランターに植えるなどの、配慮をお忘れなく。
緑のカーテンに関する書籍がたくさん出版されていて、
上記の植物も紹介されている場合が多いのですが、
「これ、緑のカーテンに向いてるかな?」と思ったときは、
その植物でつくったすてきな緑のカーテンの写真があるかどうか、
そこに注目してみてください。
また、畑では真夏ももりもりの写真が掲載されているけれど、
ベランダで、プランター栽培での写真がないとすれば、
まだ実績がない、と私は判断しています。
今現在、手に入る植物の中でご紹介してみました。
途中から路線変更は難しい緑のカーテン。
植物の選び方も、楽しく悩んでみてください。