さよなら、緑のカーテン①

12月10日、緑のカーテンのネットをはずしました。

北風を受けて、もうほとんど茶色く枯れた状態になっているヘチマたち。

青い空のもと、最後の姿です。

 

3か月前は青々とした葉が茂っていたことが、懐かしく思い出されます。

 

ネットには、ヘチマの実がたくさん下がっていました。

 

最初の作業は、ヘチマのつるの根元を切ること。

枯れているように見えても、実はまだ生きているつるの固いこと。

 

とにかく固くて、なかなかはさみが入っていきません。

 

「いやだよ、切らないでよ」と言っているように感じられて・・・

 

自分が植えた小さな苗が、こんなにたくましくなって、

だからこそ、はさみを入れるのが辛くて。

 

「ごめんね・・・・」

 

プランターとネットをしっかり結んであったロープをほどいて、

 

手の届く範囲のつるや実をとっては、

 

袋に入れていく。

 

「先生、根っこがすごいことになってます！」

 

まだ水を吸い上げ続けていたつるは、断面がきれいな黄緑色。

 

４階ベランダにいる大人の人たちに、

「ネット、おろしてくださ～い！」

「ＯＫ！！」

 

ネットがおりてきたら、

 

また、つると実をとる。

 

また、ネットをおろして、

 

とる。

 

「種拾い隊」

こぼれおちていた種を拾うように言ったら、

いつの間にかわざわざ実の中の種を「カッ、カッ！！」と出していて、

「コラ～！！！！」

 

「先生、底が抜けちゃいました！」

そうなんです。

こうして実の先端がパカッと抜けて、種がザラザラ～ッと落ちるのです。

 

あと少しだね。

 

ようやく、ネットがなくなったら、さあ、お掃除、お掃除！

 

まだ青くて重いヘチマの実。

ひょうたん型もありました。

 

茶色い実は、種を取って、皮をむいて、たわしにするので、

別に集めます。

作業はまだまだ続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さよなら、緑のカーテン②

おろしたネットを校庭に運びます。

よいしょ、よいしょ。

 

ネットを広げて、

 

細かいつるをとる。

これがなかなか大変な作業です。

 

見上げると、４階ベランダのネットはきれいにつるが取り去られ、

きちんと張りなおされています。

 

緑のカーテンのない校舎。

なんだかさびしいなあ。

 

来年のことを考えて、ていねいにつるを取り続けます。

撮影する私の影が、こんなに長くなるほど日が傾いてきました。

 

おや、この子たちは何をしているのかな？

 

「チェンさん」と名付けられていたヘチマの根っこを切らないように、

ていねいに掘り返しているところでした。

 

「とったど～！！」

 

「こっちも、とったど～！！！」

 

長細くたたんだネットを、お手伝いに来てくださった谷内さんが、

くるくる、くるくる・・・

 

みごとなくるくるぶりを拍手で見守る子どもたち。

 

やっとたためました。

大きな達成感！！

 

谷内さんのお話をうかがいます。

 

根っこのぼこぼこした部分は、根粒といって、根粒バクテリアの住まい。

根粒バクテリアは、植物から栄養をもらいながら、

植物には作れない栄養を作ってくれるのです。

ヘチマと助け合ってがんばってくれたんだね。

 

緑のカーテン応援団からかけつけてくださった日比野さんからも、

お話をうかがいました。

 

緑のカーテンサポーターズの方々。

この日は５名のお母さんたちが、寒い中協力してくださいました。

 

子どもたちだけではできない作業。

「お手伝いしてくださって、ありがとうございました！」

 

最後に、校長先生のお話をうかがって、子どもたちの作業は終了。

 

「先生、チェンさんの根っこ、取れました！」

よく、こんなに長い状態で掘り出したね。

優しくていねいに掘り出したんだね。

 

袋に入れたつるやヘチマの実を運びます。

主事の井上さんは、２袋持ってすいすい進み、

その後ろから女の子が、そしてその後ろには・・・あれれれ？

ヘチマの実が入っていてかなり重い袋なのですが、

「先生、私一人で持ってるのに、男子３人でもたもたしてます！」

う～ん、たくましい後ろ姿だ。

ちょっと、男子、がんばろうか。

 

２時間まるまるの作業後、お手伝いの方々の姿が見えないので、

４階に上がってみると、

音楽室の緑のカーテンの片づけをしてくださっていました。

 

日差しはあるけれど、午後から北風が強くなり、

寒い中での作業でしたが、

お母さんたちと谷内さんの笑顔は最後まで温かくて。

本当にありがとうございました。

たくさんの方々に支えられて、無事に終了した緑のカーテン。

支えていただくことの意味を、しっかり受け止めてね、子どもたち。