日暮れが早くなりました。
午後5時50分というのに、窓から外を見ると市立病院の工事現場が
こうこう(煌煌)と明かりをつけて仕事の真っ最中でした。
もうすぐ、あの高くそびえているタワ-クレ-ンが外されると市政便りに
書いてありましたから、急ピッチで仕事を進めているのでしょう。
雨の中、気温3℃での仕事は辛いだろうなあ、なんて作業員の心配をしています。
私も働いていた頃、外が藍色から真っ暗な世界になっていくのを見ながら
「あ-、早く帰りたいなあ。」って切なく思っていたっけ。
「子ども達はどうしてるだろう。晩ご飯のおかずは何にしよう。」って。
退勤時間になったら車に飛び乗り、真っ暗な道を、ひたすら目をこらし
カ-ブの連続の山道を走ったっけ。
どうぞ、あのカ-ブから対向車がこちらの車線に飛び込んできませんようにと
祈りながら。
山を下り町の明かりが見えた時、ホットしたなあ。
ス-パ-に飛び込み、どんどん籠に食材を放り込んで車に飛び乗る。
市立病院のエレベ-タ-のスイッチをトントンたたき4階へ。
母とおしゃべり。おむつを点検。洗濯物を袋に詰めまた走る。
夕食の支度をパパッとやって、子どもの話は背中で聞き、内容は半分も
頭に入っていなくて、え-、なんだって?なんていつもの事。
また病院に行き、おむつ交換して「明日ね。」って母に言い午後9時に帰る。
それから、12時頃まで仕事。
ワ-プロたたいて、目をしょぼつかせ書類を作成。
そんなことが出来たんだ。
今思うと信じられないことを普通にしてきたんだよ。
若かったんですねえ。
母が亡くなってもう20年。
ふと昔を思い出した工事現場の明かりでした。
コメントは失礼します。