ピンポーンと呼び鈴が鳴ったの出ると、「宅急便です」と若い男性の明るい声が聞こえた。
宅急便を受け取って、差出人の名前を見ると、おおこれは、昨年もイカナゴの釘煮を送ってくれた人からのものだ。
瀬戸内海播磨灘で採れるイカナゴは、春の訪れを告げる魚だ。彼は、毎年、採れたてのイカナゴで美味しい釘煮を作って、それをわざわざ送ってくれるのだ。
「初夏の気温、強風、煙霧などなど、めまぐるしく変わる天候に驚いていますが、お元気ですか。今年も「いかなご」を作ってみましたので召し上がってみてください」との添え文。
包みを明けて夕食時に食べてみる。ほどよい甘辛さ、ショウガの味、旨い!ここしばらくの朝晩の食事は、この一品で春の訪れの喜びを味わおう。