「ダブルドラゴン」
原題:DOUBLE DRAGON
製作:1994年
●その昔、ヴァンダムの『ストリート・ファイター』や威龍(ロビン・ショウ)の『モータル・コンバット』といった、ゲームが原作の映画がいくつか作られた。中には実写版『スーパー・マリオ』なんていうトンデモない代物まで作られたが、本作もそのうちの一本である。
本作の粗筋はとても簡単。主人公のマーク・ダカスコスとスコット・ウルフの兄弟が、未知なる力を秘めたメダリオン(ジャッキーのアレとは無関係?)を巡って、悪党のロバート・パトリックと戦っていく話である。しかしゲーム原作とはいえ、本作は『ストリート・ファイター』や『モータル・コンバット』のように有名なタイトルではないので、いまいちピンとこない。舞台設定の説明がややこしいのも難点で、初見した際はちょびっととっつきにくさを感じてしまったほどである。
とはいえ、作中ではこれでもかと格闘アクションが展開されており、殺陣に関しても単調になっていないところは評価できる(アクション指導はジェフ・イマダ)。このほかにもジェフ・プルートなどのスタントマンが大挙して参加しているため、マーシャルアーツ映画にあるような愚鈍な動きをする人は皆無であると言ってもいいかもしれない(ちゃんとアリッサ・ミラノやジュリア・ニクソンもアクションやってますよ)。
だが、ラスボスのロバート・パトリックがあんまり強そうじゃなかったり、いざ決戦!となっても着ぐるみキャラに分身したり、生身に戻ったら戻ったらで一方的にボコられたりと、威厳の感じられないキャラだったのにはガッカリ&肩透かし。側近のジェフ・イマダとアル・レオンも、本来ならもっと動ける人なのに、単なるボケ役で終わってしまっているのは勿体無い。せっかくコンビで出ているのだから、クライマックスでロバートの前哨戦として、ダカスコスとスコットの相手をさせても良かったのではないだろうか。
まぁ、ここらへんは原作があるので仕方がないかもしれないが、今では貴重な青年・ダカスコスが見られるというのもポイントか。個人的にはダカスコスVSロバートや、ダカスコスVSジェフ・イマダ&アル・レオンというガチンコ対決が見たかっただけに拍子抜けしてしまったが、マーシャルアーツ映画としてはスケールもアクションも破格の一本。ダカスコスファンも見逃せない作品、といったところでしょうか。
原題:DOUBLE DRAGON
製作:1994年
●その昔、ヴァンダムの『ストリート・ファイター』や威龍(ロビン・ショウ)の『モータル・コンバット』といった、ゲームが原作の映画がいくつか作られた。中には実写版『スーパー・マリオ』なんていうトンデモない代物まで作られたが、本作もそのうちの一本である。
本作の粗筋はとても簡単。主人公のマーク・ダカスコスとスコット・ウルフの兄弟が、未知なる力を秘めたメダリオン(ジャッキーのアレとは無関係?)を巡って、悪党のロバート・パトリックと戦っていく話である。しかしゲーム原作とはいえ、本作は『ストリート・ファイター』や『モータル・コンバット』のように有名なタイトルではないので、いまいちピンとこない。舞台設定の説明がややこしいのも難点で、初見した際はちょびっととっつきにくさを感じてしまったほどである。
とはいえ、作中ではこれでもかと格闘アクションが展開されており、殺陣に関しても単調になっていないところは評価できる(アクション指導はジェフ・イマダ)。このほかにもジェフ・プルートなどのスタントマンが大挙して参加しているため、マーシャルアーツ映画にあるような愚鈍な動きをする人は皆無であると言ってもいいかもしれない(ちゃんとアリッサ・ミラノやジュリア・ニクソンもアクションやってますよ)。
だが、ラスボスのロバート・パトリックがあんまり強そうじゃなかったり、いざ決戦!となっても着ぐるみキャラに分身したり、生身に戻ったら戻ったらで一方的にボコられたりと、威厳の感じられないキャラだったのにはガッカリ&肩透かし。側近のジェフ・イマダとアル・レオンも、本来ならもっと動ける人なのに、単なるボケ役で終わってしまっているのは勿体無い。せっかくコンビで出ているのだから、クライマックスでロバートの前哨戦として、ダカスコスとスコットの相手をさせても良かったのではないだろうか。
まぁ、ここらへんは原作があるので仕方がないかもしれないが、今では貴重な青年・ダカスコスが見られるというのもポイントか。個人的にはダカスコスVSロバートや、ダカスコスVSジェフ・イマダ&アル・レオンというガチンコ対決が見たかっただけに拍子抜けしてしまったが、マーシャルアーツ映画としてはスケールもアクションも破格の一本。ダカスコスファンも見逃せない作品、といったところでしょうか。