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チェルシー戦 プレミアシップタイトルの終焉

2008-03-28 | アーセナル

チェルシー 2-1 アーセナル


得点) ドログバ2 / サニャ


HOME)チェルシー

                      ドログバ

           カルー                  J・コール

                 バラック
                          ランパード

                      マケレレ

       A・コール                         エシェン
                  テリー    カルバーリョ


                    クディチーニ


交代)マケレレ → アネルカ
    バラック → ベレッチ
    J・コール → ミケル


AWAY)アーセナル

                 アデバイヨール
                           フレブ

            ファン・ペルシー           エブーエ

                   セスク
                         フラミニ

        クリシー                         サニャ
                 ギャラス     トゥーレ


                     アルムニア


交代)    サニャ → ディアビー
  ファン・ペルシー → ウォルコット
       フラミニ → ベントナー


主審)マーク・クラッテンバーグ

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

大変遅まきながら、敗れてしまったチェルシー戦を簡単に。

 

この敗戦で、アーセナルの今季の“プレミアシップタイトル制覇”の夢は終わったと言っていいでしょう。


またしても、ロングボール1本とオフサイドの誤審、そしてドログバ1人にやられました。
前半を互角の攻防で終えて、後半序盤にセットプレーから先制したまでの試合展開は良かったのですが、サニャの負傷退場とチェルシーのアネルカの投入により、こちらの守備に穴が開きました。
言ってしまえば、チェルシーの攻撃は、ドログバへのロングボールの放り込み1つでしたが、それだけに、失点のショックは大きかったのだと思います。


全ての元凶は、例の「オフサイド・トラップ」です。
ミドルズブラ戦の記事でも指摘しましたが、アーセナルはこのオフサイド・トラップ戦術により自分で自分の首を絞めてしまっています。

ドログバの1点目は完全にオフサイドでした。
しかし、前半、テリーのロングボール1本で抜け出したドログバがアルムニアとの1対1を迎えたシーンなど、高いラインを余りにも簡単に破られてしまう場面が目に付きました。
思い出せば、アストンビラ戦の失点も、サイドに出たボールがオフサイドかどうかと迷っている間に攻め込まれたことをきっけかに喫したセンデロスのオウンゴールでしたし、ミドルズブラ戦もオフサイドを取りに行くかどうかの迷いからの自滅により失点を喫しました。

最新のヴェンゲルのコメントを聞くと、どうやら彼は失点を重ねている原因がわかっていないようですが、原因はこのオフサイド・トラップ戦術にあることは明白です。
リバプールにおいて、ベニテスの「ターンオーバー制」が勝ち点を落としリーグ制覇ができない原因と言われているように、アーセナルもこの「オフサイド・トラップ」が勝ち点を落としリーグ制覇ができない原因になっていると思います。
現地で言うところの“silly goal”による失点が多すぎます。

「審判への不満が多い」というイメージを持たれてしまっているヴェンゲルですが、それは、

オフサイドトラップの多用
→  守備の際どい部分を副審の判定に委ねるところが大きい
→  ライン上でのギリギリの攻防が続けば、必ず誤審は起こる
→  失点が与える影響は大きい
→  勝ち点を落とし、不満を持つ

と、ある種“理に適っている”部分があると思います。

 

 

・この試合のゴール動画は、ランキングへ!

 

 

攻撃の形はよく作れていましたが、結局今回も得点はセットプレーからのみでした。

スタートからファン・ペルシーを左サイドに置くなど、采配にも不可解な部分がありました。
フレブは中央で生きる選手ですが、ファン・ペルシーをサイドに置いてまでこだわることでもありません。
「ファン・ペルシーのトップ > フレブのトップ」でありますし、
「ファン・ペルシーのサイド < フレブのサイド」であります。

 

そして、この試合で何よりも感じたのは、攻撃陣の選手層の差です。
それは、今回途中出場したFWを比べれば、一目瞭然となるでしょう。
アーセナルはベントナー。 チェルシーはアネルカ。
どちらがより試合の流れを変えられる力を持っているかを比較すれば、答えは言うまでもありません。


やはり、来季の補強の必要性を強く感じます。
例えば、そのベントナーを例にとれば、
彼はアーセナルのリザーブから、当時下部だったバーミンガムにレンタル移籍し、レンタルバックした今季はカーリングカップやCLの消化試合やサブでの出場などで、ある種の理想的な段階教育を受けながら、じっくりじっくりと経験を積んで、デンマーク代表のレギュラーポジションを掴むまでに成長しました。

しかし、チェルシーは、一瞬にしてアネルカというベントナーよりも数段上のレベルにいるFWを獲得しました。
大金を使わずに一流選手を育成することは素晴らしいことでありますが、純粋にチーム戦力を比べた時、そして、CLやリーグ戦等の複数のコンペティションを戦って行くことを考えた時、優勝を目標とするチーム同士としては致命的な差が生まれてしまいます。
チェルシーには、この試合にベンチ入りさえしていなかった選手にも、シェフチェンコ、ピサロ、ライトフィリップスらがいます。
アーセナルの1軍の攻撃的選手でベンチ入りしなかった選手は、ゼロです。
もう1人FWを加えようとしたら、リザーブにいる17歳のバラザイトになります。


おそらく、今度の夏もヴェンゲルは100億円以上とも言われる(使える)移籍準備金を、世界的に名の通った選手に使うことはないでしょう。
現在プレミアのリーグ全体が好調な最大の理由として、放映権料の高騰による各クラブの資金力の強化が挙げられますが、アーセナルはこれに当てはまらないクラブだと思います。

しかし、「育成」のみに走り、「補強」を行うことを怠れば、
一瞬にして、ナニ、アンデルソン、テベスを獲得したユナイテッド、
一瞬にして、アネルカを獲得したチェルシー、
一瞬にして、フェルナンド・トーレスを獲得したリバプールらとの差は、今後も広がっていくことでしょう。

「良いチーム」と「ベストチーム」は違うのです。
良いサッカーがしたければ今のままでも構いませんが、タイトルを取りたいのなら、行動に移さなければなりません。

 

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