鹿児島実業 1-2 野洲
得点)迫田亮介 / 荒堀謙次、瀧川陽
いやぁ~、なんとおもしろい決勝戦だったことでしょう♪ 前日に見た「バートンVSマンチェスター・ユナイテッド」に続き、2日連続でエキサイティングな試合を見ちゃいましたね☆
試合前からの注目されたのが、
「鹿児島実業のリアリズム」VS「野洲のスペクタクル」 という構図。
現在の世界のサッカーの流れを見ても、スペクタクルは必ずリアリズムに封じられてしまうのが現実。
しかし、それを野洲高校は打ち破った。 もし、この試合に負けていたとしても、野洲は「美しき敗者」としてサッカーファンの記憶に残っただろう。
昨年の鹿実、一昨年の国見、と近年の高校サッカーの流れもまた、守備偏重になっていた。 これは別に、守備的な采配を好む指導者が多いというわけではないと思う。
攻撃的で楽しいサッカーをしたいと思っている指導者は多くいるだろうが、攻撃的なサッカーは個々の技術が揃わなければできないし、失敗したときのリスクが非常に高い。 だからこそ、「一発勝負に勝たなければならない。」というプレッシャーがつきまとう高校サッカーの現場では、多くの指導者は守備を固め、リアリズムなサッカーを選ぶ。 ごく自然な流れだ。
しかし、この流れに一石を投じようというのが、野洲高校・山本監督の考え。
「高校サッカーというのは、世界のサッカーの縮小版であるべきだと思うんです。 でも、日本の高校は異質なサッカーをしていると思います。 Jリーグのユースなど全体的なレベルは上がっていますが、同じようなチームが多く、インパクトを与えるチームがありません。」
「日本の高校サッカーを変えたい。」
この思いは全国の指導者への「警鐘」だと思う。 選手・監督が心からサッカーを楽しみながら勝利を目指す。
来年からの野洲高校入学希望者は増えることでしょうね♪
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Jで言えば、ジェフと強い時のジュビロを足し合わせたような、人も動き華麗にパスも回るサッカー、といった感じでした。
個人的に、「穴のない堅実なサッカー」も好きなんですけど、やっぱ見てて楽しいのはポゼッション&アタッキングサッカーですね!!
FWの青木、MFの乾なんかはこれからも追っていきたい存在です♪
シビアに考えると余計なところでのドリブルが多く、非効率的だったものの、それを補ってあまりあるほどのテクニックと攻撃性があって本当におもしろいサッカーでした。試合中、鹿実監督の「高校で全てを教えきるのは無理」というコメントがありましたが、確かに高校生であれだけのテクニックが身につき楽しいサッカーができるならそれは素晴らしいことだと納得させられました。両校とも監督のレベルが違う。
なにより、ゴールへ向かって必ずドリブルを入れて展開する攻撃は日本のサッカーに致命的に欠けているところで、わたし自身は野洲のサッカーが次世代に新しい世界を開いてくれると確信しています。