@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
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『CUBE ZERO』続篇・・・

2006-05-12 00:18:20 | サスペンス

CUBE ZERO
CUBE ZERO(2004年カナダ)
 監督          アーニー・バーバラッシュ
 脚本          アーニー・バーバラッシュ
 出演          ザカリー・ベネット
              デビッド・ヒューバンド
              ステファニー・ムーア

 ■ストーリー■
 謎の部屋が連なる“CUBE”の監視をするウィンは、“CUBE”に送り込まれた女性活動家レインズに興味を抱く。彼女の監視を続けるウィンだったが、あるとき、レインズの記録の中に“CUBE”の実験に参加する同意書がないことに気づくのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 傑作サスペンス映画『CUBE』(1997年)シリーズの第3作目です。
 
 今作は続きでなく、いわゆる前日談です。
 「スターウォーズ」シリーズで言うところの“エピソード1”。
 「エクソシスト」シリーズでいうところの“ザ・ビギニング”ってコトです。

 「CUBE」シリーズの2作目の『CUBE2』(2002年)がかなりヒドイ出来だったんで期待も何もしてなかったんですけど、やはりそれでも、少しガッカリするくらいのデキでした。
 実は、今作の監督が、前作『CUBE2』の製作、脚本のアーニー・バーバラッシュが監督だったんで、不安だったんですが、不安的中でした!
 
 傑作サスペンス映画の『CUBE』も、第2作、第3作と、シリーズが進むにしたがってごくごく普通の映画になっていきます。
 それも普通に面白くないサスペンス映画になっていきます。

 今作は、第1作目『CUBE』の前の設定らしいですけど、どう考えても、ハイテク技術1作目より進んでます。
 まぁ、色んなキューブがあるっていう設定だから良いですけどね~。
 
 基本的に「CUBE」の魅力って”CUBE”の正体が不明で、“謎の立方体”っていうところなのに、今作では「謎」が「謎」でなくなってます!
 
なんだ、普通に監視してたんだ!」って思っちゃいます。

 監視とまではいかなくても、2作目の『CUBE2』も、似たようなオチが待ってたし、別に良いか!って感じなんでしょうか??
 自ら続編で、オリジナルの1作目の持っている良さを否定してるんですからね!
 
 「ヒドイ!ヒドイ!ひど過ぎ!」
 
 あと”CUBE”に送り込む前に、体験者たちは記憶の操作まで行なっていたんですネ!
 そんな大掛かりだったんですね。
 今作の設定では”CUBE”は、完全に反体制派を収容する処刑場になってますヨ!
 記憶まで操作したりなんて、なんか1作目の『CUBE』と設定が変わっている気がするんですけど…。
 
 あと軍人には頭の中にチップが埋め込まれてるとかって、完全にSF映画ですネ。そのチップに命令を出すと、人間がロボットみたいになっちゃうし。目の色もグリーンに変わっちゃってサイボーグみたいです!
 
 ここまで、雰囲気が変わっちゃうと『CUBE』シリーズというより、なんか安っぽい「CUBE」の亜流作品みたいです。

 実は1作目見たのは、前なんで覚えてないんですけど、最後に出てくるCUBEの部屋って1作目の部屋と同じでしょうか??
 1作目は、すごく面白かったのに、こういう続篇が作られちゃうと、1作目の評価まで下がっちゃいそうです!今作を見るなら、オリジナルの第1作目をもう1度見た方が良いです! 20点

CUBE ZERO [DVD]
アーニー・バーバラッシュ
ハピネット・ピクチャーズ

 

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『蝋人形の館』リ・リメイク!

2006-05-11 00:07:57 | ホラー
蝋人形の館』HOUSE OF WAX(05年アメリカ)
 監督 ジャウム・コレット=セラ
 出演 エリシャ・カスバート、チャド・マイケル・マーレイ、ブライアン・ヴァン・ホルト、パリス・ヒルトン

 ■ストーリー■
 カーリーと恋人ウェイドは、カーリーの兄ニックたち6人のグループで、大学フットボールの試合を見るため2台の車でスタジアムへと向かっていた。深夜、キャンプ場で一泊したが、車の1台が何者かによってファンベルトを壊され立ち往生してしまう。カーリーとウェイドは、仲間と別れ、車を修理するため、近くの町へ行くことにするのだが…。 

□■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 33年と53年に作られた『肉の蝋人形』のリメイクです。
 33年版の原題が“MYSTERY OF THE WAX MUSEUM”で
 53年版の原題が“THE HOUSE OF WAX”なんで、原題から察すると53年版のリメイクってことなんですかネ??でも、それでも原題から“THE”は抜けてますけどネ!
 
 それに“リメイク”といっても、今作の場合は、タイトル“HOUSE OF WAX”のネームヴァリューと、蝋人形館の設定だけを使用しただけって感じの、雰囲気の全然違うスラッシャームービーですけどネ。
 何でも、かんでもリメイクっていう風潮の中、こういう“ネームヴァリュー頂きリメイク”なら、良いかもしれませんネ!
 このリメイク版の映画自体が面白いかどうかは、全然、別ですけど、こういうリメイクは良いアイデアかも!

 もう、「@KOBAのムービー!ムービー!」で、ほとんどの作品の感想でいつもいつも書いてますけど、今作もご多分に漏れず、ランニングタイム113分は長すぎです!!!
 最初の事件が起きるまでの50分くらいの間、アメリカのティーンたちの姿を見せられても困っちゃいます!今作って別にティーン向けホラーってコトじゃないんでしょうけど、いかにもそういったシーンが退屈でした。
 

 こういう単純なスラッシャームービーみたいな作品だったら、ランニングタイムは90分くらいで良いんじゃないのかな。いや、この内容なら85分くらいでも良いかも! 
 
 
 それに今作の登場人物たち、ヒロインのカーリー、ニック、ビンセント、ウェイドたちって魅力なさすぎ!まるっきり共感できないです!
 だって、ヒロインの友達ってパリス・ヒルトンですよ!
 
 あれ、それは演じてる方だ!すいません。

 パリス・ヒルトンがカーリーの友人のペイジを演じてます。ヒロインのカーリーを演じているのは「24」のエリシャ・カスバート。国際的事件がまたまた起きているのか、世界で1番忙しい日々を過ごしているジャック・バウワーは助けに来てくれません!今作を見る前に、ちゃんと『ガール・ネクスト・ドア』(04年)で予習したくらい期待してたのに!
 
 ペイジのボーイフレンドのブレイクが殺されるシーンとかは見せないくせに、クビにナイフが刺さっったあとのシーンはじっくり見せたりして、監督なりに新しいスラッシャームービーを作り上げようとしているのかな??

 でも、『肉の蝋人形』のリメイクが『13日の金曜日』(80年)系作品だとは思ってもいませんでした。ビックリ!ビックリ!
 
 アメリカ本国じゃ、ケーブルTVあたりで、毎年、毎年『肉の蝋人形』が放映されてるんで、オリジナル映画のリメイクを想像していた映画ファンも多かったんじゃないですかネ??
 こんな風にリメイクされちゃってけっこうサプライズだったんじゃないですかネ。

 こういうまるっきり違った作品に、高いリメイク化権取って、同じタイトル(原題)を使用して、リメイク映画として映画を作った映画会社にプラス10点!って感じです!
 でも、やっぱり“HOUSE OF HOUSE”のタイトルを使った方がヒットするんでしょうネ~。でも、自分的には、最近のスラッシャームービーとしては『クライモリ』(03年)の方が、ダンゼン面白かったですかネ??

 でも、今作も惜しい感じです!こういう映画として、スラッシャームービーのファンも満足のデキではあるんですけどネ。登場人物の殺し方がけっこうアッサリしてたりするキャラクターがいたりしてネ。そのくせ、パリス・ヒルトンの追いつめ方とかは、けっこうスラッシャームービーそのものだったり。
 あと25分短ければ、かなり面白かったのに!ちょっと残念です!45点
コメント (6)
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『ガール・ネクスト・ドア』ガール・イン・24

2006-05-10 00:15:16 | コメデイ
ガール・ネクスト・ドア』THE GIRL NEXT DOOR(04年アメリカ)
 監督 ルーク・グリーンフィールド
 出演 エリシャ・カスバート、エミール・ハーシュ、ティモシー・オリファント

 ■ストーリー■
 生徒会長の優等生マシューの隣の家にダニエルという若い女のコがやってくる。マシューは自分の部屋からダニエルが着替えてるのを偶然見てしまうのだった。ダニエルに1目惚れしたマシューだったが、ダニエルはポルノ女優だったのだ。
 
 ■感想■
 TVシリーズ「24」、『蝋人形の館』(05年)のエリシャ・カスバート主演のティーンコメディ!
 『蝋人形の館』を見る前の予習ということで見逃していた今作を鑑賞しました!コメディということで、当然のように日本では劇場未公開でした!
 
 エリシャ・カスバートが元ポルノ女優に扮してます!アメリカで言うところのポルノ女優って、日本でいえばAV女優になるんですかネ??

 隣の家にエリシャ・カスバートがやってきて着替えてたら、マシューじゃなくても覗いちゃいますヨ~!

 その後、ダニエルが元ポルノ女優だとわかったマシューが
 「もう彼女とは会わない」とか言ってますけど、でも、早速、その夜デートしてます。します!します!自分でもデートしちゃいます!エリシャ・カスバートだったら!それに元ポルノ女優なんだし、全然問題無いでしょ。元ですよ、元!現役ポルノ女優とか言ったら、少し考えちゃうかもしれないけど…。
 それにしても、エリシャ・カスバートって、キレイな女優さんですネ~!

 なんかのビデオを見たときに、今作の予告がトレーラーに入ってたんで、「いつか見よう!いつか見よう」と思ってたんですけど、キッカケがなくて見逃していました!
 でも、今作って、てっきり健全なティーン向け高校コメディだと思っていたのに、ラスベガスのポルノ業界の大会かなにかに行ったりして、内容は、ターゲットは、ティーンより少し上みたいですネ

 「エリシャが元ポルノ女優でも、好きなら良いじゃないかッ!」で映画が終わると思いきや、そこまでが前半で、その後、エリシャの映画のプロデューサーで、どう見ても、いかがわしい元カレのケリーが出てきて、ストーリーが違う方向に展開していきます!

 「アレレ!単純なラブコメディじゃなかったのネ~」

 マシューの奨学金のスピーチの件や、将来のアインシュタインとも言われる(←マシューからだけど)留学生のためにお金を作ったり、ストーリーは色々とつまってます!ランニングタイム110分なんで、こういうコメディとしてはちょっと長めですもんネ!ちょっとじゃないかも。
 う~ん、やっぱり、こういうコメディは長くても100分くらいにして欲しいです!
 退屈はしませんけど、少し長いです!色んな事件が起きたり、起こしたりしても100分にはして欲しいです!
 だって、途中からマシューとダニエルってラブラブで、見てても退屈です!勝手に幸せになってくれ!って感じです。
 
 女性の裸とかも出てくるんで、家族みんなでどうぞ!とは言えませんけど、大人が見る分には健全なアメリカンコメディとして楽しめますかネ。55点
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今週のSHOWBIZ COUNTDOWN!

2006-05-09 01:38:38 | 映画、DVDに関する雑記
 昨日、(正確には1昨日ですね)日曜の楽しみにしているTV番組といえば「SHOWBIZ COUNTDOWN」(TV東京24:30~)ですけれども、

 今週の全米BOX OFFICE 1位はなんと日本のTVゲームの映画化“SILENT HILL”でした!

 今からスゴ~く楽しみな1本です!

 日本公開タイトルも『サイレントヒル』みたいですネ!松竹配給で、今年の7月8日からの公開みたいですネ!オフィシャルサイトもできてました!

 原作は怖い怖いTVゲームでした!なぜかプレイしたことあります。このゲームが発売されたころは、TVゲームもやってたもんで…。

 主演はラダ・ミッチェル。『ピッチブラック』(00年)、。『マイボディガード』(04年)に出演してました。自分的にはラダ・ミッチェルっていうと、もう『ピッチブラック』がすぐ思いうかんできちゃうんですよネ!『フォーンブース』(02年)にも出てたんですけどネ!

映画は、あんまり俳優とかで見ないんで、誰が出ててもあんまり関係ないんですけど、『サイレントヒル』の監督は、@KOBAが最も好きな監督の1人、クリストフ・ガンズなんですよネ!!!

 クリストフ・ガンズ監督といえば、日本のコミックの映画化『クライングフリーマン』(96年)や、なんでもかんでも詰め込みすぎのフランス製動物パニック歴史物アクション『ジェヴォーダンの獣』(01年)の監督さんですからネ!

 クリストフ・ガンズ監督は日本映画の大ファンで、また『サイレントヒル』の公開のときは日本に来てキャンペーンしてくれるんでしょうけどネ!

 そして、脚本は、監督のクリストフ・ガンズとニコラ・ブークリエフです。ニコラ・ブークリエフは、マチュー・カソヴィッツ監督の暴力物『アサシンズ』(97年)の脚本や、ハリウッドでリメイクされそうなフランス製アクション『ブルー・レクイエム』(04年)の監督、脚本を手がけてる人です。

 この2人が組んで作ったストーリーなんで、どんな映画になったのか楽しみです。でも、けっこうメジャー系の普通の作品になってたりしてネ。それはそれで見てみたい気もしますけどネ。

 何も大きなライバルがいない時期とはいえ、こういうホラー映画がBOX OFFICE 第1位!良いなぁ!そういえば、イーライ・ロス監督の“HOSTEL”も全米BOX OFFICE 第1位になったこともありましたもんネ~。アメリカの人ってホラー映画が好きなんですネ。

 今から楽しみな作品です!劇場に見に行きます!
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ゴールデンウィークは映画…

2006-05-08 02:03:48 | ホントの日記
 ゴールデンウィークは東京に帰省してました。ブログの更新も全然出来てません。
 TB頂いた方々へは、返信コメント&TB返しが遅れてすみませんでした。

 

 ゴールデンウィークは実家にいたもんで、映画は全然見てません。
でも、まだ記事にしてない作品がかなりあるので、明日からまた、ちょこちょこと記事アップしていきます。

 東京では、秋葉原、神保町、水道橋のあたりで、中古ビデオを、何本か購入しました。
 オタク道まっしぐらですネ
 
 でも、ビデオテープは重い!電車で帰ってきたので、ほとんど実家に置いてきちゃいました。

 「ブログの記事にしようと思って買ったのに~!

 前に見たことある作品やら、見逃していた作品なんかを買ったんですけどネ。今回買った中古ビデオのメインはイタリアの80年代のアクション映画です。今度、実家に行く時は、車で行って持ってきます。

 あと、今回の休みは、(「休み、休み」って、働いてたみなさん、すみません)
新宿紀伊国屋書店で500円DVD購入しました!
 今年は、DVD全然買ってなかったのに、500円なんでついウッカリ衝動買いしちゃいました。

 買ったのは、

 ラリー・コーエン監督の『ザ・スタッフ』(a.k.a.ビデオ題:『ザ・スタッフ ゾンビのデザート』)(85年)

 ビル・コンドン監督の『地獄のシスター』(a.k.a.ビデオ題:『シスター・シスター 呪われた姉妹』)(87年)

 ウィリアム・ピーターセン、ジョージ・C・スコット主演の『カリブの渇いた銃弾』(a.k.a.ビデオ題:『キュラソー カリブの凶弾)(93年)です!
 
 実は、この3作品も未見だったんで、500円ということもありつい買っちゃいました。『カリブの渇いた銃弾』は本当に衝動買いです。内容、全然わからず買っちゃいました。

 この3作品も見たら、いづれ記事にしますからネ!みなさん、待ってて下さいネ!
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『CUBE2』続篇?

2006-05-03 00:03:35 | サスペンス

CUBE2
CUBE 2 HYPERCUBE(2002年アメリカ)
 監督         アンジェイ・セクラ
 脚本         ショーン・フッド
             アーニー・バーバラッシュ
             ローレンス・マクローリン
 原作         ショーン・フッド
 出演         ジェラント・ウィン・デービス
             カリ・マチェット
             ニール・クローン

 ■ストーリー■
 心理療法師ケイト、経営コンサルタントのサイモン、目の不自由なの学生サーシャ、エンジニアのジェリー、ゲームデザイナーのマックスたちは、謎の立方体の部屋で目覚める。立方体の部屋の各壁に6個の扉があった。6個の扉の向うには同じような立方体の部屋が続いていた。しかし部屋の中にはトラップのある部屋があり、トラップに掛かれば即死になってしまうのだった。この扉の壁を設計したジェリーはこの部屋が4次元の立方体テセラクト(ハイパーキューブ)のものだと気付くのだった。彼等は、このキューブからの脱出を図るのだが…。

 ■感想■
 数々のトラップが仕掛けられた謎の立方体で目覚めた男女が脱出を図るというストーリーで話題になった『CUBE』(1997年)の続篇です!

 あの、傑作サスペンス『CUBE』の続篇なんで、どういう展開になるのか楽しみにしてたんですけど、見事に裏切られました!
 
 実は、今作はずっと見逃していたんですけど、先日、TV東京の木曜洋画劇場で放映されたんでエアチェックして録画してたんですけど、そのまんま見てませんでした!
 でも最近『CUBE』の前日談の『CUBE ZERO』(2004年)がビデオリリースされたんで、それを見る前に予習しておかなければということで鑑賞しました!

 監督は、前作のヴィンチェンゾ・ナタリからアンジェイ・セクラへバトンタッチ!
 そして、カナダ映画の前作から、なぜかアメリカ映画に!
 
 前作は登場人物が6人で、限られた空間でのサスペンスで、最初から最後まで緊張感を持続させた傑作サスペンスでしたけど、続篇の今作はメインの登場人物が2人増えて8人になり、なおかつストーリーも少しだけ複雑になってます!

 前作では、食事も睡眠もとらなければ3日と持たない!みたいな発言がちゃんとありましたけど、今作ではそういったリアリズムはどっかに行っちゃいました!

 CUBEを開発したのは軍需産業の会社で、CUBEで目覚めた8人は全員、その会社に関係あるということがわかります!ストーリー性を弱冠もたせたところが、逆に前作の魅力を台無しにしてます!
 前作は「謎」を謎のままにして、閉じ込められたメンバーがトラップをくぐりぬけて脱出することが出来るのか?ということに終始していたのに、続編はヘタな理由をつけて
 
 「な~んだ、そうだったの??」

 って感じになってます!

 これは、もう『CUBE』の続篇っていうより、立方体に閉じ込められた男女を描いているだけで、まるっきりの別物です!
 「続篇じゃなくて、ハリウッドお得意の外国(カナダ)映画 のリメイク」って言っても良いくらいの感じです!
 
 ヒドイ!ヒドイ!あまりにも違いすぎです!
 単純で、もしかすると引っかからなくて逃げられるかもみたいなトラップがあった前作から、なぜか今作のCUBEは、わけのわからないトラップどころか、重力や時間まで入り乱れた立方体になってます。
 サスペンス映画じゃなくて、これじゃSF映画です!

 最後もわかったような、わからないような説明不足な感じ。
 軍隊がCUBEを作って何をしたいのかも意味不明だし、なぜあの8人が放り込まれたのかも不明です。まぁ、わかってるメンバーもいましたけど!
 こんな続篇は観たくなかったです!  20点

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ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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『CUBE』傑作サスペンス

2006-05-02 23:13:57 | サスペンス

CUBE
CUBE(1997年カナダ)
 監督          ヴィンチェンゾ・ナタリ
 脚本          ヴィンチェンゾ・ナタリ
              アンドレ・ビジェリク
              グレーム・マンソン
 出演          モーリス・ディーン・ウィン
              ニコール・デ・ボア
              デビッド・ヒューレット

 ■ストーリー■
 ある日、6人の男女が目覚めると、謎の立方体の部屋にいた。部屋には6個の扉がついており、扉の先には同じような部屋が続いていた。しかし、部屋の中にはトラップが仕掛けられている部屋があり、そのトラップに掛かると死んでしまうようになっていた。6人の男女は何とかしてこの謎の建造物からの脱出をこころみるのだが。

 ■ネタバレあり!未見の人は読まないように!■
 ■感想■
 1999年の【ジェラルメールファンタスティック映画祭】で作品賞グランプリ、国際批評家賞、観客賞受賞したサスペンス映画の傑作です。
 監督は『カンパニー・マン』(2002年)のヴィンチェンゾ・ナタリ。

 この発想、ウマイです!
 
 普通の映画だったら描くであろう

 「なぜ、CUBEの中で目覚めたのか??」とか、
  
 「CUBEとは何なのか??」とか

 「6人の登場人物たちの関係は??」とか

 説明的なコトを一切省いて、徹底して脱出するためだけのサスペンス映画にしています!!
 
 最初から最後までいかに脱出するか?で緊張感を持続させてるんですから!

 キャラクターも良く出来てます。
 高圧的な警察官クエンティンとか、数学が得意な女子学生レブン、頭の不自由そうな青年カザン等々、それぞれのキャラクターに見せ場が用意されてます。
 中でも、脱獄の天才レンを登場させて、レンだけは脱出出来るんだろうなぁ。と思わせておいて、あの退場のさせ方!!

 「もうレンの退場の仕方のシーンだけで、絶望感があふれてきます!
 
 でも、実はこの手法、今作がオリジナルってわけじゃないんですけど、見せ方がウマイです!
 ジョン・ブアマン監督の田舎は怖いよ系サスペンス『脱出』(1972年)では、当時タフガイのイメージの強かったバート・レイノルズを出演させておきながら、早々とケガさせて足手まとい状態にして観客の期待を裏切ってました!!

 足手まといと思わせといて、カザンにも、ちゃんと役割が与えられてます!カザンが活躍するシーンで、思わず「そう来たか!」って思っちゃいました。

 あと、ハリウッド映画だったら、絶対描かないような、オシッコするシーンとかもちゃんと出てきます!
 人間なら、何時間もいたら、当然、オシッコしますからネ!


 それより、女医のハロウェイのセリフの中で、
 「水も食べ物もなかったら、衰弱して3日と持たない!」とか言ってます! 
 ハリウッドの映画だったら、食事も水分も睡眠も取らないで、動きまわるスーパーマンみたいな人間が普通に出てきますもんネ。

 「部屋の温度を考えたら、もっと早く衰弱する!」みたいなコトも、ちゃんと言ってます!
  設定自体が、不条理系なんで、こういう現実的なセリフでリアリティを出してバランスを取っています!
 
 あと、トラップの数々も、もしかしたら注意していたら逃げられるようなトラップが用意されているのもウマイです!もちろん一瞬で死んじゃうトラップもありますけどネ。

「う~ん、ホントにウマク出来てます!」

 やっぱり映画は、予算でなくアイディアで勝負して欲しいです!サスペンス映画はこうでないとネ。

 でも、脱出できる人間を減らすような仲間どうしの仲違いのシーンは止めて欲しかったですけど、現実的にはあんな状況に追い込まれたら、カリカリ来てやっぱりケンカしちゃいますね。 60点

CUBE (期間限定生産) [DVD]
アンドレ・ビジェリック,グレーム・マンソン
ポニーキャニオン
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モーリス・ディーン・ウィント,ニコール・デボアー,デヴィット・ヒューレット
ポニーキャニオン





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『幽霊刑事』傑作オカルトハードボイルド!

2006-05-01 00:55:39 | 香港映画
幽霊刑事』7號差館 NIGHTMARES IN PRECINCT 7(01年香港)
 監督 ハーマン・ヤオ
 出演 アンディ・ホイ、ロレッタ・リー、ルイ・ユーヨン、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 香港島重犯罪課のフォン刑事は部下とともに犯人を追い銃撃戦になり、部下を2名失い、自らも頭を撃たれ昏睡状態に陥ってしまう。2年間の昏睡状態から目覚めると幽霊が見えるようになっていた。看護士連続強姦殺人事件を捜査することになるのだった。
 昨年から連続して起こっているこの事件は、民間人が山林での死体を発見したことになっているが、実は死んだ被害者自らが警察署に被害届けを出しに来たのだ。そして、被害届けを受けた警官は2名とも死んでいた。3人目に被害届を受けたのは、フォンの部下ジャックだった。
 
 ■感想■
 幽霊が見えるようになってしまった刑事が事件を解決するオカルトアクションムービーです。
 監督は『インファナル・デイズ逆転人生』(91年)、『恋のQピッド』(01年)のハーマン・ヤオ。
 でもハーマン・ヤオ監督が有名になったのは93年の『八仙飯店之人肉饅頭』でしょう。『八仙飯店之人肉饅頭』も今見たら普通の犯罪物ですかネ?
 
 ロレッタ・リーが看護士のオスカー役で出演してました!しばらくぶりに見ました!相変わらずキレイでした。80年代から90年代くらいまでは、ロレッタ・リーの出演作もけっこう公開してたんですけどネ。

 霊がみえることによって、事件を解決する!って、今作の製作年度は01年だから、ウィルソン・イップ監督、ニコラス・ツェー、スティーブン・フォン主演の幽霊とコンビを組む刑事アクションムービー『トランサー霊幻警察』と同じ製作年度でした!
 当時は、幽霊物のアクションムービーがブームだったんですかネ!『トランサー霊幻警察』は、香港アクションムービーとして、超エンターテイメントでした。
でも今作は、オカルトチックなテーマな作品ですけど、内容は、マジメな刑事物です!

 マジメどころか、かなり暗めのストーリー物です!最初の武装犯を追いつめるシーンからして、フォンの部下の刑事の1人、頭を撃たれてます!壮絶な銃撃戦のシーンです。
 そんな描写からして、ハードなストーリーを想像しなければいけなかったんですけどネ!
 設定からして暗い!2年間の昏睡状態から目覚めたら、母親は死んで、恋人も去っていって、良いこと無し状態の主人公です。
 この設定って、『トランサー霊幻警察』系っていうより、スティーブン・キング原作、クロネンバーグ監督の『デッドゾーン』(83年)系なのかな??
 まぁ、でも、恋人は去っていきましたけど、代わりに看護士のオスカーと知り合うんですけどネ。いかにも映画的な出会いですけど、映画だからいいでしょ!ハリウッドだってこういう展開、普通にアリですからネ。

 でも、刑事に復帰してからの最初の事件が、看護士連続誘拐強姦殺人事件だなんて!
思わず「イヤ~な予感が!!
 エンターテイメント作品でも、何が起こるかわからない香港映画ですからネ。
 これが、ハリウッドメジャーの作品だったら、2人がくっついてハッピーエンディングで終わり!って想像できるんですけどネ。

 幽霊が見えるようになっても、ほとんど幽霊の協力を得ないんですもんネ!まぁ、被害者の家に行ったりして、それなりに幽霊が見える能力使ってますけどネ。 
 幽霊が見える能力をバンバン使わないところも、好感が持てます!
 『トランサー霊幻警察』では、もう幽霊とかが作品のテーマそのものになってましたけど、今作は霊は、あくまでもストーリーのアクセント+アルファって感じですかネ!
 でも、殺された被害者が幽霊になって、警察に被害届けを出しに来るっていう“呪われた事件”の設定が、中途半端になっちゃうのが、ちょっと残念ですけどネ。

 病院での誰が幽霊かわからなくて、病人に挨拶しないで、幽霊に挨拶しちゃうシーンとかは、おかしかったです!

 はっきり言って「超面白いです!」続篇とか作って欲しいくらい面白いです!
 でも、今作のDVDって、広東語だけで、日本語吹替えついてないんですよネ!日本語吹替えついてたら、即DVD買っちゃうのに!!!
 そう、DVD買っちゃおうかな??って思わずなるくらい面白かったです!やっぱり、香港映画、あなどれません!犯人当ての要素は低いですけど、ちなみに自分は犯人わかりませんでした。あと、あのインパクトの強い最後もさすが香港映画です!さすが香港映画!70年代の映画もビックリの突き放し!75点
幽霊刑事

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