『CUBE ZERO』
CUBE ZERO(2004年カナダ)
監督 アーニー・バーバラッシュ
脚本 アーニー・バーバラッシュ
出演 ザカリー・ベネット
デビッド・ヒューバンド
ステファニー・ムーア
■ストーリー■
謎の部屋が連なる“CUBE”の監視をするウィンは、“CUBE”に送り込まれた女性活動家レインズに興味を抱く。彼女の監視を続けるウィンだったが、あるとき、レインズの記録の中に“CUBE”の実験に参加する同意書がないことに気づくのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
傑作サスペンス映画『CUBE』(1997年)シリーズの第3作目です。
今作は続きでなく、いわゆる前日談です。
「スターウォーズ」シリーズで言うところの“エピソード1”。
「エクソシスト」シリーズでいうところの“ザ・ビギニング”ってコトです。
「CUBE」シリーズの2作目の『CUBE2』(2002年)がかなりヒドイ出来だったんで期待も何もしてなかったんですけど、やはりそれでも、少しガッカリするくらいのデキでした。
実は、今作の監督が、前作『CUBE2』の製作、脚本のアーニー・バーバラッシュが監督だったんで、不安だったんですが、不安的中でした!
傑作サスペンス映画の『CUBE』も、第2作、第3作と、シリーズが進むにしたがってごくごく普通の映画になっていきます。
それも普通に面白くないサスペンス映画になっていきます。
今作は、第1作目『CUBE』の前の設定らしいですけど、どう考えても、ハイテク技術1作目より進んでます。
まぁ、色んなキューブがあるっていう設定だから良いですけどね~。
基本的に「CUBE」の魅力って”CUBE”の正体が不明で、“謎の立方体”っていうところなのに、今作では「謎」が「謎」でなくなってます!
「なんだ、普通に監視してたんだ!」って思っちゃいます。
監視とまではいかなくても、2作目の『CUBE2』も、似たようなオチが待ってたし、別に良いか!って感じなんでしょうか??
自ら続編で、オリジナルの1作目の持っている良さを否定してるんですからね!
「ヒドイ!ヒドイ!ひど過ぎ!」
あと”CUBE”に送り込む前に、体験者たちは記憶の操作まで行なっていたんですネ!
そんな大掛かりだったんですね。
今作の設定では”CUBE”は、完全に反体制派を収容する処刑場になってますヨ!
記憶まで操作したりなんて、なんか1作目の『CUBE』と設定が変わっている気がするんですけど…。
あと軍人には頭の中にチップが埋め込まれてるとかって、完全にSF映画ですネ。そのチップに命令を出すと、人間がロボットみたいになっちゃうし。目の色もグリーンに変わっちゃってサイボーグみたいです!
ここまで、雰囲気が変わっちゃうと『CUBE』シリーズというより、なんか安っぽい「CUBE」の亜流作品みたいです。
実は1作目見たのは、前なんで覚えてないんですけど、最後に出てくるCUBEの部屋って1作目の部屋と同じでしょうか??
1作目は、すごく面白かったのに、こういう続篇が作られちゃうと、1作目の評価まで下がっちゃいそうです!今作を見るなら、オリジナルの第1作目をもう1度見た方が良いです! 20点
CUBE ZERO [DVD] | |
アーニー・バーバラッシュ | |
ハピネット・ピクチャーズ |