『ベネデッタ』
BENEDETTA(2021年オランダ、フランス)
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
脚本:デヴィッド・バーク
ポール・ヴァーホーヴェン
原案:ジュディス・C・ブラウン「ルネサンス修道女物語 聖と性のミクロストリア」(ミネルヴァ書房)
出演:ヴィルジニー・エフィラ
シャーロット・ランプリング
ダフネ・パタキア
ランベール・ウィルソン
ルイーズ・ジュヴィヨット
■ストーリー■
17世紀、両親に連れられベネデッタは修道女になるため修道院にやってくる。修道院に入ったベネデッタは、ある晩、廊下にあるマリア像に祈りを捧げるが、倒れてきたマリア像の下敷きになるがケガ一つ負わなかったことから奇跡だと騒がれるが、院長のフェリシタは、奇跡は簡単には起きないと言うのだった。
18年後、修道院の芝居で聖母マリアを演じたベネデッタは、キリストを幻視するのだった。そんなとき、父親から虐待されている少女バルトロメアを、ベネデッタの父親に持参金を払ってもらい、修道院に入ることになるのだが、、。
■感想■
ポール・ヴァーホーヴェン監督が描く実在した17世紀の修道女の裁判記録をもとに描く歴史映画。
ポール・ヴァーホーヴェン監督が前作『エル ELLE』(2016年)で成功をおさめて次に取り組んだ作品。
ヒロインが火刑になりそうな展開にするため、そのあたりを脚色しているそうです。
2006年の『ブラックブック』以降、『ポール・ヴァーホーヴェン トリック』(2012年)『エル ELLE』(2016年)と今作と真面目なドラマを撮り続けてますね。
ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品の熱狂的な映画ファンならすごーく楽しめる作品のはず。
自分は、『グレート・ウォリアーズ 欲望の剣』(1985年)『ロボコップ』(1987年)『トータルリコール』(1990年)『氷の微笑』(1992年)『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997年)と1980年代中盤から1990年後半までのポール・ヴァーホーヴェン監督の作品は好きな作品多いんですが、普通のドラマ系の作品は苦手で、、。
それでも、公開されれば観続けてしまうんですけどねー。
131分ですけど、あっという間に観れます。
歴史ものですけど、ファミリー映画度は低いので家族と観ない方が、良いですね。ポール・ヴァホーヴェン監督作なので、そんなの今作に限ったことではないですけど、、。
『エル ELLE』以上にエロス度アップ!!
あんまりレイティングとか好きじゃないですけど、実際、レイティングがR18ですしね、、。
ポール・ヴァーホーヴェン監督度 ★★★★★
歴史映画度 ★★★★★
エロス度 ★★★
ヒロインのベネデッタが、本当に神に祝福されているんか?キリストのビジョンを見たのか?聖痕は本物なのか??
奇跡を起こしたのか?
それともヒロインの思い込みと狂言なのか??
映画を観たあとに色々と話し合うフランス人とか楽しめる作品です。そういえば、今作はフランスとオランダの合作でした。
17世紀の修道院が持参金なければ、困ってる人がいても見てみぬで面倒見ないよみたいに、当時のキリスト教の修道院を冷静に描いています。
さすがポール・ヴァホーヴェン監督!!
それにしても、元気なポール・ヴァーホーヴェン監督、84歳で今作を撮っちゃうなんて!!
共同脚本のデヴィッド・バークって、どんな作品の脚本を書いているのか調べたら
『心臓が凍る瞬間』(1992年)『吸血家族』(2004年)『13の選択』(2014年)『エル ELLE』(2016年)『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』(2018年)となんかサスペンスとかが得意そうな感じのフィルモグラフィーでした。ヴァホーヴェン監督とは2度目で、相性が良いんでしょうね。
このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます