『クライモリ』
WRONG TURN(2003年アメリカ、ドイツ)
監督 ロブ・シュミット
脚本 アラン・マッケルロイ
出演 デズモンド・ハリントン、エリザ・デュシュック
エマニュエル・シュリーキー、ジェレミー・シスト
■ストーリー■
ウェストヴァージニアの未開発地域では2人のフリークライマーが行方不明になる事件が起きていた。医学生のクリスは面接を受けるため道を急いでいたが、幹線道路では事故が起き渋滞が起きていた。渋滞を避けるため森林を抜け近道をしようとしたが、大きいカーブを曲がった瞬間、山道の真ん中でパンクで止まっていたレンジローバーにぶつかってしまうのだった。レンジローバーに乗っていたのは失恋したばかりのジェシーを含む5名の若者だった。彼らは傷心のジェシーを元気づけようとキャンプに向かう途中だったのだ。車での移動が出来なくなったため、彼らは電話を探して山道を歩き始めるのだった。
■感想■
ホラー小説の帝王スティーヴン・キングが、その年の年間の映画のベスト1にしたホラームービーです!。
でも『フレイルティー妄執』(2001年)の感想でも書きましたけど、スティーブン・キングって、基本的には“THE B級ホラー映画”好き好き大好き!ですからネ!
とにかくスティーヴン・キングが、その年のベスト1にしたっていうコトて、こういうスラッシャームービーにとっては、すごく名誉なコトです!!
スティーヴン・キングがホメてるんでかなり期待しちゃいます!!
トニー・スコット監督の『マイ・ボディガード』(2004年)に賛辞を送っていたクェンティン・タランティーノ監督のホメ言葉とは大違いです!!A・J・クイネルの「燃える男」を、あんな風に普通のアクション映画にしてしまった『マイ・ボディガード』をホメてるのとは大違いです!!
スティーヴン・キングがB級ホラーをホメてるときの言葉には重みがあります!!
観てみると、ホントに“THE B級ホラームービー”でした。
ストーリーや展開は、まさに1980年代に『13日の金曜日』以後に、雨後のタケノコ状態でたくさんたくさん製作されたスラッシャームービーの1本って感じです。
今作は1980年代の作品って言っても通るくらいの内容の映画です。モチロン、これもホメ言葉ですからね!!
1980年代の代表的なスラッシャームービーと言えば『13日の金曜日』ですけど、他にもた~くさんスラッシャームービーがありました!
廃鉱を舞台にしたカナダ製の『血のバレンタイン』(1981年)。
殺し方が変わってた『ローズマリー』(1981年)。
正統派サスペンス調なのに、ミステリーファンもぶっ飛んだ展開のトンデモ作品『誕生日はもう来ない』(1981年)。
設定を複雑にしたわりに、その設定がストーリーの面白さに生きてこなかった『サイレントキラー白い狂気』(1984年)。
『夕暮れにベルが鳴る』のフレッド・ウォルトン監督の『エイプリル・フール』(1986年)等々、ちょっと思いつくだけでもこんなにあります!!
本当に、た~くさんのスラッシャームービーがありました!
で、話題を今作『クライモリ』に戻すと、ランニングタイム84分ていう短い時間なのに、少しだけ長く感じちゃいました!
でも、84分なんで、もうこれ以上短くも出来ないですけどネ。でも、本当はあと5分くらい短くても良かったかも!!まぁ、でも、作品全体の印象は、実はけっこう頑張ってます!退屈はしませんからネ!1980年代のスラッシャームービーのファンが観ても楽しめるように作られてますしね。
でも、この作品の1番の特長は、1980年代風な内容より、日本タイトルの「クライモリ」です!
カタカナ表記にしただけなのに、スゴク雰囲気があります!!タイトルを、ただカタカナ表記にしただけで、なんか色々と想像させちゃいますもんね!!
このタイトル、さすが宣伝上手の東宝東和配給だけのコトはあります!
「暗い森」なんていうよりよっぽどいいもんね。あれ、実は漢字まじりの「暗い森」でもけっこう良いかも…。
っていうより“クライモリ”って、原題のWRONG TURNより良いかも…
東宝東和配給といえば、“誰でも・12回は・必ず・飛びあがります。”という宣伝コピーで、いかにもショック映画として宣伝されましたけど、実際は、パニック映画風のモンスター映画『アリゲーター』(1980年)とかありましたもんネ。
『アリゲーター』を見たときは、ビックリしました!これって“怪獣映画じゃないか!”ってネ。良い意味でビックリさせられました!
また、事前に宣伝された殺人鬼の凶器“ジョギリ”が出てこない『サランドラ』(1977年)っていう作品もありました。
凶器だけならまだしも、凶器が出てこないどころか、スラッシャームービーの肝心の殺人鬼「“バンボロ”って誰??」状態の『バーニング』(1980年)なんていうのもありました。しかも『バーニング』のチラシ、パンフ等には劇中に出てこない、まるっきり関係ないイメージ素材が使われてました!!
本当に良い時代でした!!そんな宣伝にだまされる喜びもありますもんネ!!
そういえば『サンゲリア』(1979年)も東宝東和でした!これも初めて観たときは、本当にビックリしました!宣伝コピーが
“心臓一撃―いま80年最大の<ショック>が襲いかかる!”だったから、てっきりオカルト映画かなって思って観はじめたら、なんとジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド系ゾンビ物だったんで超ビックリでした。
そういった宣伝がなつかしいですけど!それに比べたら「クライモリ」なんていうタイトルをつけるなんて、ごくごく普通のセンスですネ!
日本タイトルのセンスにプラス10点で 70点
WRONG TURN(2003年アメリカ、ドイツ)
監督 ロブ・シュミット
脚本 アラン・マッケルロイ
出演 デズモンド・ハリントン、エリザ・デュシュック
エマニュエル・シュリーキー、ジェレミー・シスト
■ストーリー■
ウェストヴァージニアの未開発地域では2人のフリークライマーが行方不明になる事件が起きていた。医学生のクリスは面接を受けるため道を急いでいたが、幹線道路では事故が起き渋滞が起きていた。渋滞を避けるため森林を抜け近道をしようとしたが、大きいカーブを曲がった瞬間、山道の真ん中でパンクで止まっていたレンジローバーにぶつかってしまうのだった。レンジローバーに乗っていたのは失恋したばかりのジェシーを含む5名の若者だった。彼らは傷心のジェシーを元気づけようとキャンプに向かう途中だったのだ。車での移動が出来なくなったため、彼らは電話を探して山道を歩き始めるのだった。
■感想■
ホラー小説の帝王スティーヴン・キングが、その年の年間の映画のベスト1にしたホラームービーです!。
でも『フレイルティー妄執』(2001年)の感想でも書きましたけど、スティーブン・キングって、基本的には“THE B級ホラー映画”好き好き大好き!ですからネ!
とにかくスティーヴン・キングが、その年のベスト1にしたっていうコトて、こういうスラッシャームービーにとっては、すごく名誉なコトです!!
スティーヴン・キングがホメてるんでかなり期待しちゃいます!!
トニー・スコット監督の『マイ・ボディガード』(2004年)に賛辞を送っていたクェンティン・タランティーノ監督のホメ言葉とは大違いです!!A・J・クイネルの「燃える男」を、あんな風に普通のアクション映画にしてしまった『マイ・ボディガード』をホメてるのとは大違いです!!
スティーヴン・キングがB級ホラーをホメてるときの言葉には重みがあります!!
観てみると、ホントに“THE B級ホラームービー”でした。
ストーリーや展開は、まさに1980年代に『13日の金曜日』以後に、雨後のタケノコ状態でたくさんたくさん製作されたスラッシャームービーの1本って感じです。
今作は1980年代の作品って言っても通るくらいの内容の映画です。モチロン、これもホメ言葉ですからね!!
1980年代の代表的なスラッシャームービーと言えば『13日の金曜日』ですけど、他にもた~くさんスラッシャームービーがありました!
廃鉱を舞台にしたカナダ製の『血のバレンタイン』(1981年)。
殺し方が変わってた『ローズマリー』(1981年)。
正統派サスペンス調なのに、ミステリーファンもぶっ飛んだ展開のトンデモ作品『誕生日はもう来ない』(1981年)。
設定を複雑にしたわりに、その設定がストーリーの面白さに生きてこなかった『サイレントキラー白い狂気』(1984年)。
『夕暮れにベルが鳴る』のフレッド・ウォルトン監督の『エイプリル・フール』(1986年)等々、ちょっと思いつくだけでもこんなにあります!!
本当に、た~くさんのスラッシャームービーがありました!
で、話題を今作『クライモリ』に戻すと、ランニングタイム84分ていう短い時間なのに、少しだけ長く感じちゃいました!
でも、84分なんで、もうこれ以上短くも出来ないですけどネ。でも、本当はあと5分くらい短くても良かったかも!!まぁ、でも、作品全体の印象は、実はけっこう頑張ってます!退屈はしませんからネ!1980年代のスラッシャームービーのファンが観ても楽しめるように作られてますしね。
でも、この作品の1番の特長は、1980年代風な内容より、日本タイトルの「クライモリ」です!
カタカナ表記にしただけなのに、スゴク雰囲気があります!!タイトルを、ただカタカナ表記にしただけで、なんか色々と想像させちゃいますもんね!!
このタイトル、さすが宣伝上手の東宝東和配給だけのコトはあります!
「暗い森」なんていうよりよっぽどいいもんね。あれ、実は漢字まじりの「暗い森」でもけっこう良いかも…。
っていうより“クライモリ”って、原題のWRONG TURNより良いかも…
東宝東和配給といえば、“誰でも・12回は・必ず・飛びあがります。”という宣伝コピーで、いかにもショック映画として宣伝されましたけど、実際は、パニック映画風のモンスター映画『アリゲーター』(1980年)とかありましたもんネ。
『アリゲーター』を見たときは、ビックリしました!これって“怪獣映画じゃないか!”ってネ。良い意味でビックリさせられました!
また、事前に宣伝された殺人鬼の凶器“ジョギリ”が出てこない『サランドラ』(1977年)っていう作品もありました。
凶器だけならまだしも、凶器が出てこないどころか、スラッシャームービーの肝心の殺人鬼「“バンボロ”って誰??」状態の『バーニング』(1980年)なんていうのもありました。しかも『バーニング』のチラシ、パンフ等には劇中に出てこない、まるっきり関係ないイメージ素材が使われてました!!
本当に良い時代でした!!そんな宣伝にだまされる喜びもありますもんネ!!
そういえば『サンゲリア』(1979年)も東宝東和でした!これも初めて観たときは、本当にビックリしました!宣伝コピーが
“心臓一撃―いま80年最大の<ショック>が襲いかかる!”だったから、てっきりオカルト映画かなって思って観はじめたら、なんとジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド系ゾンビ物だったんで超ビックリでした。
そういった宣伝がなつかしいですけど!それに比べたら「クライモリ」なんていうタイトルをつけるなんて、ごくごく普通のセンスですネ!
日本タイトルのセンスにプラス10点で 70点
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原題と比べて邦題のセンスがよいと、同じ日本人として、まんざらでない気がして、
ちょっとうれしくなります(笑)