『バタフライ・エフェクト2』
THE BUTTERFLY EFFECT 2(2006年アメリカ)
監督 ジョン・R・レオネッティ
脚本 マイケル・ウェイス
出演 エリック・ライブリー
エリカ・デュランス
■ストーリー■
ニックは恋人ジュリーの誕生日を友人たちと祝っていたが、会社からの呼び出しで急遽もどることにする。しかし、車のタイヤがパンクして道路の真ん中に投げ出されてしまう。偶然やってきた大型トレーラーに衝突されジュリーと友人たちは死んでしまうのだった。一命をとりとめたニックは仕事に復帰する。ある日、ニックは写真を見ると頭痛を覚えるようになる。それはニックは写真を見るとタイムスリップできる能力を身に付けていたのだ。
■感想■
日記をもとにタイムスリップできる能力を持った男を描くSFファンタジー『バタフライ・エフェクト』(2004年)の続編。
続編と言っても、タイムスリップできる男が主人公を描くところだけが同じで、前作となんの関連もない作品です。
関係ないどころか、同じタイトル使わないで欲しかったです。
前作『バタフライ・エフェクト』は、タイムスリップして、何とか現状よりも良くしようと思いつつ、どうしても現状より悪くなってしまうという出来事が次々と起こる良質なサスペンス映画でした。
しかし、今作では、それが、最初と最後のタイムスリップ以外は、「わがまま」状態!
最初のタイムスリップは、前作同様、どうしようも無い感じで、主人公も意味不明でタイムスリップしてるからしょうが無いですけど、それ以降のタイムスリップは、けっこう本人の意志でタイムスリップしてるし、その理由が自分の出世のためとかって、まさに私利私欲!
こんな主人公にまるっきり感情移入できないです!できない!できない!
本当にバカな主人公!!
前作は、タイムスリップ自体、主人公の自由意志ではできなかった感じだったのに、今作の主人公は、ただ「古い写真を見るだけ」でタイムスリップできるコトになっていてそれも主人公に感情移入できない理由の1つになています。
写真なんていくらでもありますから、もう自由にタイムスリップできるってコトですよね!
この設定って、かなり安直すぎな気が・・・。
なぜ、今作が『バタフライ・エフェクト2』なの??って思っちゃいます!
全然違うタイトルをつけてくれた方が、まだ面白く観れたかも。
前作は、タイムトラベル物の映画のファンが観てもシッカリ楽しめるようにストーリーが良く練ってありましたけど、今作は、ちょちょいのちょいで作った感がぬぐえないストーリーです!
例えるなら、まるで、前作が「カレー専門店」のおいしいカレーライスだとしたら、今作は、たまにカレーのオーダーが入るような軽食屋のインスタントのカレーみたいな感じです。インスタントみたいなカレーがおいしければ、それはそれでありですけど、このインスタントカレーは味までまずいって感じです!
続編を作るなら、もう少しストーリーを練ってからにして欲しかったです!最後のタイムスリップのあとの主人公の行動も、意味不明!
「なんでそこまで言うの??ケンカ売ってどうする??」
交通事故は避けられるんだし、その後の行動を注意してやっていけば良いのに!ヒロインのこと愛してるからの行動とはいえ、あれは言いすぎ!
主人公にまるっきり感情移入できませんでした!最後まで!
もっと主人公がタイムスリップする必要性を感じさせるストーリーにしないと!
ランニングタイム92分が長すぎ!せめて80分くらいだったら、その短さに免じてプラス10点なのに!! 0点
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この続編を観るなら、前作をもう1回観た方が良いかな!
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