『傷だらけの男たち』
傷城 CONFESSION OF PAIN(2006年香港)
監督 アンドリュウ・ラウ、アラン・マック
脚本 フェリックス・チョン、アラン・マック
出演 トニー・レオン、金城 武、スー・チー、シュー・ジンレイ、チャップマン・トー、ユエ・ホア
■ストーリー■
刑事ポンと上司ラウ・チンヘイは、連続強姦魔を逮捕する。その夜、帰宅したポンはベッドの上で自殺した恋人を発見するのだった。恋人は身ごもっていたことがわかるのだった。
3年後、ポンは刑事を止め私立探偵になっていた。恋人が自殺する数日前に来ていたバーで、恋人が誰かと待ち合わせをしていたことを突き止めるのだった。恋人の死から立ち直れず、酒びたりの生活を送っていた。一方、ラウは金持ちチャウの娘スクツァンと結婚し幸せな日々を過ごしていた。しかし、ある日、チャウと執事が強盗に殺される事件がおきるのだった。犯人グループは仲間割れをして全員死亡して事件は解決したように見えるが、この事件に不振な点があり、スクツァンは事件の調査をポンに依頼するのだった。
■感想■
アンドリュウ・ラウ、アラン・マック監督、フェリックス・チョン、アラン・マック脚本という『インファナル・アフェア』(02年)のスタッフが作り上げた犯罪サスペンス。出演も『インファナル・アフェア』のトニー・レオン、チャップマン・トーとキャストまで『インファナル・アフェア』の出演者まで揃えちゃいました。
『インファナル・アフェア』のような一部の隙も無いようなサスペンス映画を想像してましたけど、今作は、愛と悲しみを描くノワール作品になってます。
スクツァンの父親が殺される強盗事件の犯人も、すぐに出てくるので犯人当てがメインストーリーで無いことが観客に示されます。
でも、その犯人のおかげで
「え、なんで?なんで??」
って観客を混乱させる展開に!
さすが、香港映画!一筋縄ではいきません。ストーリー的には、良くありがちなストーリーと言えなくも無いんですが、そこに恋人や夫婦、家族の愛を描いて、感動的な映画にしてます!もちろん、犯人が凶行に走る原因を探るシーンはサスペンス映画調な展開に!
もう、こういった傑作の香港映画の実力を見せられると、ハリウッドのメジャー作品って何なんだろう??って思っちゃいます!
もちろん、ホラー映画や、制作費のかかったSF映画、アクション映画なんかはハリウッドにはかなわないですけど、ドラマを描くことにかけてはもう絶対に香港映画にかなわないですね。香港映画のすばらしいところは、ドラマをただ単調に描くんではなくて、エンターテイメント作品として十分成立させておきながら、ちゃんと感動的なドラマを描いてるんですもんね。
感動的なドラマを描きながら、サスペンス映画、ノワール作品としても十分面白い作品にしてしまう香港映画!アンドリュウ・ラウ、アラン・マック監督って最高です!もちろん、脚本のフェリックス・チョン、アラン・マックも最高です!
アンドリュウ・ラウ監督の『デイジー』も、脚本をフェリックス・チョンがリライトしてました。どちらかというと「しつこい!」「ありえない設定の恋愛物」と、自分はあんまり得意でない韓国映画ですけど、『デイジー』は、完全な香港ノワール作品にしちゃってました!
あと、「走り屋」の少年たちを描く『頭文字D』も、すごく面白い作品に仕上げてました!自分はレースとか「走り屋」に興味なんか全然無いのに、興味が無い自分が観ても思わず画面に引き込まれる面白さ!!さすがです!!!
それにしても、今作も内容が濃い作品です。映画を観ているというより、まるで1クールのTVドラマでも観ているかのような感じに落ちいっちゃうような印象を受ける作品です!!ランニングタイム111分と、どちらかと言えば90分くらの作品の多い香港映画の中では、時間的にも大作なみのランニングタイムですもんね。それでも111分なんですけど。
アクション色の強い「香港ノワール」というより、もう今作を観ていると、香港映画は、フランス映画的な本格的なノワール作品を今風なアクションシーンを交えて描いて見せてくれているといいても過言じゃ無いですよね!ノワール映画ファン必見!!80点
傷城 CONFESSION OF PAIN(2006年香港)
監督 アンドリュウ・ラウ、アラン・マック
脚本 フェリックス・チョン、アラン・マック
出演 トニー・レオン、金城 武、スー・チー、シュー・ジンレイ、チャップマン・トー、ユエ・ホア
■ストーリー■
刑事ポンと上司ラウ・チンヘイは、連続強姦魔を逮捕する。その夜、帰宅したポンはベッドの上で自殺した恋人を発見するのだった。恋人は身ごもっていたことがわかるのだった。
3年後、ポンは刑事を止め私立探偵になっていた。恋人が自殺する数日前に来ていたバーで、恋人が誰かと待ち合わせをしていたことを突き止めるのだった。恋人の死から立ち直れず、酒びたりの生活を送っていた。一方、ラウは金持ちチャウの娘スクツァンと結婚し幸せな日々を過ごしていた。しかし、ある日、チャウと執事が強盗に殺される事件がおきるのだった。犯人グループは仲間割れをして全員死亡して事件は解決したように見えるが、この事件に不振な点があり、スクツァンは事件の調査をポンに依頼するのだった。
■感想■
アンドリュウ・ラウ、アラン・マック監督、フェリックス・チョン、アラン・マック脚本という『インファナル・アフェア』(02年)のスタッフが作り上げた犯罪サスペンス。出演も『インファナル・アフェア』のトニー・レオン、チャップマン・トーとキャストまで『インファナル・アフェア』の出演者まで揃えちゃいました。
『インファナル・アフェア』のような一部の隙も無いようなサスペンス映画を想像してましたけど、今作は、愛と悲しみを描くノワール作品になってます。
スクツァンの父親が殺される強盗事件の犯人も、すぐに出てくるので犯人当てがメインストーリーで無いことが観客に示されます。
でも、その犯人のおかげで
「え、なんで?なんで??」
って観客を混乱させる展開に!
さすが、香港映画!一筋縄ではいきません。ストーリー的には、良くありがちなストーリーと言えなくも無いんですが、そこに恋人や夫婦、家族の愛を描いて、感動的な映画にしてます!もちろん、犯人が凶行に走る原因を探るシーンはサスペンス映画調な展開に!
もう、こういった傑作の香港映画の実力を見せられると、ハリウッドのメジャー作品って何なんだろう??って思っちゃいます!
もちろん、ホラー映画や、制作費のかかったSF映画、アクション映画なんかはハリウッドにはかなわないですけど、ドラマを描くことにかけてはもう絶対に香港映画にかなわないですね。香港映画のすばらしいところは、ドラマをただ単調に描くんではなくて、エンターテイメント作品として十分成立させておきながら、ちゃんと感動的なドラマを描いてるんですもんね。
感動的なドラマを描きながら、サスペンス映画、ノワール作品としても十分面白い作品にしてしまう香港映画!アンドリュウ・ラウ、アラン・マック監督って最高です!もちろん、脚本のフェリックス・チョン、アラン・マックも最高です!
アンドリュウ・ラウ監督の『デイジー』も、脚本をフェリックス・チョンがリライトしてました。どちらかというと「しつこい!」「ありえない設定の恋愛物」と、自分はあんまり得意でない韓国映画ですけど、『デイジー』は、完全な香港ノワール作品にしちゃってました!
あと、「走り屋」の少年たちを描く『頭文字D』も、すごく面白い作品に仕上げてました!自分はレースとか「走り屋」に興味なんか全然無いのに、興味が無い自分が観ても思わず画面に引き込まれる面白さ!!さすがです!!!
それにしても、今作も内容が濃い作品です。映画を観ているというより、まるで1クールのTVドラマでも観ているかのような感じに落ちいっちゃうような印象を受ける作品です!!ランニングタイム111分と、どちらかと言えば90分くらの作品の多い香港映画の中では、時間的にも大作なみのランニングタイムですもんね。それでも111分なんですけど。
アクション色の強い「香港ノワール」というより、もう今作を観ていると、香港映画は、フランス映画的な本格的なノワール作品を今風なアクションシーンを交えて描いて見せてくれているといいても過言じゃ無いですよね!ノワール映画ファン必見!!80点
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