『親指さがし』
(2006年日本)
監督 熊澤 尚人
脚本 熊澤 尚人
まなべゆきこ
原作 山田 悠介
出演 三宅 健、伊藤 歩、松山 ケンイチ、手塚 理美、佐野 史郎
■ストーリー■
子どものころ、「親指さがし」をした6人の少年少女たち。「親指さがし」をすると、知らない部屋に行ってしまい、その部屋で誰かに肩を叩かれても振り返ってはいけない。もし振り返ったら2度と戻って来れなくなってしまうのだった。現実の世界に戻ってくるには、その部屋の灯っているろうそくを吹き消さなければならないという遊びだった。しかし、その日、由美子は行方不明になってしまうのだった。家出暦のあった由美子は家出したものとされた。そして8年後、残りの5人の少年少女たちは、同窓会で出会うのだった。5人のうちの1人武に知恵、智彦、綾、久信の4人は、「もう1度親指さがしをしよう」と頼まれるのだった。「親指さがし」でいなくなった子は大人になったら戻ってくるという言い伝えがあったのだ。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
山田悠介原作のホラー映画です。
あまり、山田悠介の作品って知らないので、なんとも言えないですけど、どうやらこの映画版と原作とは、ストーリーが違うらしいですね!
今回、ネタバレします!本当は、あんまりしたくないんですけど、今作の場合、記事に関係するのでネタバレしちゃいます!だから、映画を未見の人は、読まないでね。
「イヤ~、ひどい!ひどい!」
「ひどい!ひどい!」
「ひどい!ひどい!」
日本の最近のブームのいわゆる“Jホラー”の系譜に入るホラー映画のつもりなんでしょうけど、完全にブームに乗っかっただけの便乗サスペンス映画ってことですよね。
まぁ、ブームって言っても、中田秀夫監督の『リング』も1998年の作品なんで、もうブームっていうより定番のジャンルなんでしょうけどね。今作の「親指さがし」の設定って完全にホラー映画の設定なのに、今作といったら「親指さがし」の設定を、全然活かしてないんですから。
ホラー映画の原作を、サスペンス物にしちゃいました!それもチョチョイのチョイで考えつくサイコ物でした!
普通、エンターテイメント派の脚本家や監督だったら、原作がサイコサスペンスでも、オカルトチックなホラーにしたいと思うのが普通なのに(あれ、“普通”じゃないかな??)、その逆をやっちゃいましたね!
もう、ネタは、フジTVのタモリがストーリーテラーのアンソロジー「世にも奇妙な物語」の20分くらいのエピソードなみのネタです!でも、観てる間は気づきませんでした!だって完全にホラー映画だと思って観てたんですから!もう観終わったあとの脱力感と言ったら超急降下な気持ち!!
こういうサイコ物って、脚本家にとっては魅力あるストーリーなんですかね??こういう作品を観たことが無いんですかね??こういう“良くありがちな”作品の脚本を書けるなんて、逆の意味で素晴らしいです。普通は書けないはず!!
今どき、長編作品で、このネタ使わないでしょ。観客が観たがってるのは、サイコ物でなくて、オカルトホラーなのに!!
日本の2時間サスペンスとハリウッドのメジャー級の作品しか見たことない人が見たらけっこう楽しめるかも?って感じの作品です。
これが、本当にサキの呪いで由美子が帰ってきて、殺しまくってたら面白かったのにね。刑事役の佐野史郎も、由美子の母親役の手塚理美もどんどん被害にあって、スプラッター映画みたいな展開になったら、それはそれですごく面白かっただろうに!あれ、でも、佐野史郎も手塚理美も「親指さがし」の遊びやってないから被害に遭わないか??
オカルトホラーとしたら、けっこう面白くなりそうだったのに、惜しいなぁ!なんで、こんなこじんまりしたサイコサスペンスにしちゃったの??
でも、でも、サイコサスペンスにしたら、オカシ過ぎの設定です!由美子が行方不明になった廃墟のホテル!警察が徹底的に探索したでしょ!あそこに死体があること自体がおかしい!警察が総動員で由美子を探したけど見つからなかった!っていう設定だったでしょ!日本の警察をなめすぎ!!
あと、由美子の友達の知恵も、8年前に警察に言うでしょ!なんで、言わなかったの??
「怖かったからなの??」
でも、あれだけの騒ぎになったんだから、言うでしょ、普通。
由美子が隠れる、あのダクトもなぜ、落ちちゃったの??
滑っちゃったんでしょうかね??だって、最初に隠れようと下見したときは全然大丈夫だったのに!!。ランニングタイム96分ですけど、この内容なら、あと15分くらい短くても良かったのに!
子どもたちが遊びでやってる「親指さがし」の設定とか面白かっただけに、なんか、もったいなかったです。 20点
原作もどうぞ
(2006年日本)
監督 熊澤 尚人
脚本 熊澤 尚人
まなべゆきこ
原作 山田 悠介
出演 三宅 健、伊藤 歩、松山 ケンイチ、手塚 理美、佐野 史郎
■ストーリー■
子どものころ、「親指さがし」をした6人の少年少女たち。「親指さがし」をすると、知らない部屋に行ってしまい、その部屋で誰かに肩を叩かれても振り返ってはいけない。もし振り返ったら2度と戻って来れなくなってしまうのだった。現実の世界に戻ってくるには、その部屋の灯っているろうそくを吹き消さなければならないという遊びだった。しかし、その日、由美子は行方不明になってしまうのだった。家出暦のあった由美子は家出したものとされた。そして8年後、残りの5人の少年少女たちは、同窓会で出会うのだった。5人のうちの1人武に知恵、智彦、綾、久信の4人は、「もう1度親指さがしをしよう」と頼まれるのだった。「親指さがし」でいなくなった子は大人になったら戻ってくるという言い伝えがあったのだ。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
山田悠介原作のホラー映画です。
あまり、山田悠介の作品って知らないので、なんとも言えないですけど、どうやらこの映画版と原作とは、ストーリーが違うらしいですね!
今回、ネタバレします!本当は、あんまりしたくないんですけど、今作の場合、記事に関係するのでネタバレしちゃいます!だから、映画を未見の人は、読まないでね。
「イヤ~、ひどい!ひどい!」
「ひどい!ひどい!」
「ひどい!ひどい!」
日本の最近のブームのいわゆる“Jホラー”の系譜に入るホラー映画のつもりなんでしょうけど、完全にブームに乗っかっただけの便乗サスペンス映画ってことですよね。
まぁ、ブームって言っても、中田秀夫監督の『リング』も1998年の作品なんで、もうブームっていうより定番のジャンルなんでしょうけどね。今作の「親指さがし」の設定って完全にホラー映画の設定なのに、今作といったら「親指さがし」の設定を、全然活かしてないんですから。
ホラー映画の原作を、サスペンス物にしちゃいました!それもチョチョイのチョイで考えつくサイコ物でした!
普通、エンターテイメント派の脚本家や監督だったら、原作がサイコサスペンスでも、オカルトチックなホラーにしたいと思うのが普通なのに(あれ、“普通”じゃないかな??)、その逆をやっちゃいましたね!
もう、ネタは、フジTVのタモリがストーリーテラーのアンソロジー「世にも奇妙な物語」の20分くらいのエピソードなみのネタです!でも、観てる間は気づきませんでした!だって完全にホラー映画だと思って観てたんですから!もう観終わったあとの脱力感と言ったら超急降下な気持ち!!
こういうサイコ物って、脚本家にとっては魅力あるストーリーなんですかね??こういう作品を観たことが無いんですかね??こういう“良くありがちな”作品の脚本を書けるなんて、逆の意味で素晴らしいです。普通は書けないはず!!
今どき、長編作品で、このネタ使わないでしょ。観客が観たがってるのは、サイコ物でなくて、オカルトホラーなのに!!
日本の2時間サスペンスとハリウッドのメジャー級の作品しか見たことない人が見たらけっこう楽しめるかも?って感じの作品です。
これが、本当にサキの呪いで由美子が帰ってきて、殺しまくってたら面白かったのにね。刑事役の佐野史郎も、由美子の母親役の手塚理美もどんどん被害にあって、スプラッター映画みたいな展開になったら、それはそれですごく面白かっただろうに!あれ、でも、佐野史郎も手塚理美も「親指さがし」の遊びやってないから被害に遭わないか??
オカルトホラーとしたら、けっこう面白くなりそうだったのに、惜しいなぁ!なんで、こんなこじんまりしたサイコサスペンスにしちゃったの??
でも、でも、サイコサスペンスにしたら、オカシ過ぎの設定です!由美子が行方不明になった廃墟のホテル!警察が徹底的に探索したでしょ!あそこに死体があること自体がおかしい!警察が総動員で由美子を探したけど見つからなかった!っていう設定だったでしょ!日本の警察をなめすぎ!!
あと、由美子の友達の知恵も、8年前に警察に言うでしょ!なんで、言わなかったの??
「怖かったからなの??」
でも、あれだけの騒ぎになったんだから、言うでしょ、普通。
由美子が隠れる、あのダクトもなぜ、落ちちゃったの??
滑っちゃったんでしょうかね??だって、最初に隠れようと下見したときは全然大丈夫だったのに!!。ランニングタイム96分ですけど、この内容なら、あと15分くらい短くても良かったのに!
子どもたちが遊びでやってる「親指さがし」の設定とか面白かっただけに、なんか、もったいなかったです。 20点
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原作もどうぞ
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